<第19回目:’04年8月20日>
少し複雑なdxfの変換と確認のツール
下
はドカのミッレのトップブリッジに付けるカウルを固定するためのアルミ
部品の図面です。外形の加工はCCW方向、内側中の肉抜き加工はCW方向になるようにレイヤ名で指定しています。黒の線のみがフライスの切削データとなります。それ以外の緑、青は補助線です。また、赤丸は原点を表します。
dxf2zcamプログラムでフライス用
のデータとプロットファイルを作ってgsplotで確認
します。ところが、CCWやCW方向
というエンドミルがどうように動いて行くかというのはgsplotで見ただけでは解りません。一度に全てのデー
タが表示されてしまい、どこが先頭でどこが終了点なのか解りません。
そこでgsplot
を修正してエンドミルの動きを確認できるようにしました。gsplotはgnuplotの視点(view)をボタンを使って簡単に変えられるプログラムですが、ソースコードが公
開されていますので、これにを修正して以下の機能を追加しました。パッチはここです。
・起動時にプロットファイルを指定できるようにしました。
・指定されたプロットファイルから予めX、Y、Zの最大値を調べて自動的にrangeを設定するようにしました。
・ボタンの機能を変更してプロット数を加算していくようにしました。これによりエンドミルの動きを確認できます。
ボタンを変更して、以下のようにしました。下の+10、+50、=10が
変更した部分です。使い方は=10で初めの10データをプロットし
ます。+10、+50でプロット数を加算して表示します。
起動は
$ gsplot top_b3.plot
&
として、プロットファイルを指定して起動しま
す。中
央に図形が表示できるように自動的に最大値を計算してrangeを設定します。
プロット数を加算しながらキャプ
チャした画像でgifアニメを
作ってみました。プロット数を増やしながら表示すると外形がCCW方向へ移動し、内側がCW方向に移動してく様子が確認できます。