TK80/BSの
シンセシステムを復活/拡張したい〜
その63
XFM2シンセの作製
2021年
8月20日
アパートの作業です。XFM2の音出しが上手く行ったので、続いてGUIの動作確認を行います。CTRLRを使った、XFM2_Editor_Librarianです。32と64ビット版がインストールされます。
64ビット版で動作確認します。予めDX7の内蔵ROMをXFM2に変換しておいた音色パラメータをロードします。グローバルタブのPatch内のloadのプルダウンからProgram from fileを選びます。
ファイル選択のダイアログで変換済みのDX7の音色用のSysexを選びます。ここではHAPSICH_1を選びます。
オペレータタブ内の各パラメータが反映されます。設定を少し変更して、別名でパラメータをセーブしてみます。
グローバルのタブのPatch内のseveのプルダウンからProgram to fileを選びます。
ファイル選択のダイアログで適当に名前をつけて、保存すると、なぜか右のエラーが出ました。
32ビット版でも確認してみます。
64ビットと同様の操作で問題無く、パラメータ変更後、別名でファイルをセーブできました。ということで、当面は32ビット版を使うことにします。
XFM2をMIDIで接続して、GUIでパラメータを変更すると、リアルタイムでSysexデータが送信されます。下はメニューのToolのMIDI Monitorの表示です。タイムスタンプ付きでMIDIの送信データが確認できます。IDが43になっていますが、これはヤマハのIDです(笑)。音色パラメータをロードしたり、GUIでパラメータを設定後、なぜかXFM2から音が出なく不具合が発生しました。XFM2の電源再投入で復帰します。
XFM2のMIDIモニタ機能を使ってRealTermで受信データを確認すると、各Sysexデータが3バイトしか受信してないことが確認できます。データ終端が来ないので、ノートONも認識出来ず、音が出なくなると思われます。
怪しいのは下のUSB−MIDIケーブルです。500円位で購入したケーブルですが、WEBで調べるとあまり評判が良くありません。因みにケースを開けて見ると、赤枠にMIDI受信側のフォトカプラがありませんでした(笑)。これは反則です。
アパートにSD−90があったので、USB−MIDI変換として使ってみます。ただ、MIDIケーブルの手持ちが無かったので、電線で接続しました(笑)。SD−90を使うと、問題無く音色パラメータ、GUIの設定パラメータがXFM2に反映されることを確認しました。次回、XFM2からのMIDI送信の動作確認を行います。
8月22日
今週末は日曜日のみの作業です。先週の続きのサーマルプリンタを互換機に接続して、テストします。正常に印刷できました。
印刷ができたので、拡張インターフェースのリアパネルにプリンタのコネクタ取り付け穴を開けます。基板はそのままで、切子が基板へ行かないように、厚紙で囲って穴開け加工しました。コネクタと選択信号の切り替えスイッチの穴加工が完了しました。
プリンタとSC−01のSTROBE信号とBUSY信号を6Pのスイッチで切り替えます。SC−01のSTROBE信号はすでにプルダウン抵抗が付いていました。
プリンタ側のSTROBE信号はプルアップ抵抗を追加しました。
早速、リアパネルにコネクタとスイッチを取り付けました。
透明の黒文字のラベルテープを貼ります。
リアパネルの加工後に再度プリンタのテストを行うと、正しく印刷されない時がありました。VRAMのハードコピープログラムも何も印刷されず即復帰してしまいます。アナログディスカバリのロジアナで確認すると、STROBE信号が出ない時があります。次回、再確認します。
8月25日
アパートの作業です。GUIの動作確認の続きです。どうも、XFM2のシリアルフラッシュへ音色パラメータが保存できないようです。グローバルタブのPatch内のseveでXFM2へ書いても、書けないです。XFM2_Editor_Librarianに、2021年の3月10版ベータ2で”シリアルフラッシュの不具合”が直っていると書いてありました。また、MIDI出力を備えたXFM2が必要で、MIDI出力のGNDはCMOD−A7ポートでなく、ほんとのGNDへ接続するとのことです。XFM2のメインページのファームのバージョンは”102d”ですが、これは古いようです。
開発者のブログを確認します。MIDI出力のページがありました。次の投稿でバイナリを添付すると書いてあります。
順を追って確認すると、ユーザ定義波形のページがあり、ここにファームが投稿されています。
このファームのバージョンは”103b2a”です。これがベータ2です。早速ZIPを解凍してみます。新しく、内蔵の波形データが追加されています。
・bitloaderを実行
・AdeptでXFM2_CMOD_A7.bitをロード
・Xload com6 -wave Numeric.PCMを実行
・Xload com6 -t XFM2_Tunings.binを実行
・Xload com6 -w XFM2_Factory_Bank.bankを実行
上記の手順でファームを上書きしました。これで無事シリアルフラッシュへ音色パラメータの書き込みができるようになりました。
8月26日
ユーザ定義波形が増えたとのことで、確認してみます。古いファームでも以下の8種類の波形が内蔵されていました。これは正しく選択できることを確認しています。
グローバルのタブのwavesetのボタンで設定します。ただ、設定は0〜99までの100です。新しい波形データのNumeric.PCMには256個入っているはずですが、設定数が合わないです。設定を行うとSysexが出力されるのは確認しました。
オペレータ1のみ出力して、wavesetを15番に設定して、音出ししてみます。普通のSIN波でした。
波形データのNumeric.PCMをCSVファイルに変換するプログラムを作成して、波形を確認します。データは24ビットの整数です。
CSVファイルをオープンオフィスのCALCで読み込んで15番の波形データをグラフを表示します。現状ではGUIから、正しくwevasetの選択できないようです。XFM2の作者とこのGUIの作者は別なので、ファームとGUIの対応バージョンが合っていないと思われます。
8月28日
久しぶりにTK80BS互換機に接続されている機器一式の動作確認を行います。最近接続したサーマルプリンタの動作は良好です。ただ、プリンタ制御の8255を初期化後にモニタに飛ばすと、まれに調子が悪いことが分かっています。
VDPとテレタイプも問題ないです。
シンセ出力はMC80の2チャンネル分のゲートが出力しっぱなしでしたが、ケーブルの差し直しで正常に戻りました。
続いて、FPGAシンセとFPGAトーンジェネレータです。なぜか、FPGAシンセの2チャンネル目の出力が出ないです。
続いて、旧シンセです。
3チャネル目のLEDインジケータが緑で変化せず、ROMテーブル出力が出ていないことが分かります。
FPGAシンセを修理します。FPGAから出力されているデルタシグマ信号は問題ないです。デルタシグマのフィルタ基板を確認すると、半田不良でした。2年近く経って発見されました。ちゃんと半田がのっていなかったのが、温度変化などで完全に断絶したものと思われます。
アマゾンで新しいUSB−MIDIケーブルを購入しました。価格は約2000円です。XFM2を接続してSysexデータが正常に出力されることを確認しました。インジケータのLEDの輝度が高すぎで眩しいので、ビニールテープを巻いておきました。以前に購入したケーブルは220円だったみたいです。
8月29日
続いて、旧DCOを修理しましす。ミキサを移動させないとDCOにアクセスできません。現状では台の上に12チャンネル、その上に24チャンネルが2段になっています。
24チャンネルミキサを移動して、DCO基板を取り出します。
矩形波は出力されますが、ROMテーブル波形は出力されてないので、ROM、DAC、DACの出力バッファオペアンプのどれかが壊れていると思われます。保守用のデバイスは用意してあります。
とりあえず、回路図を確認して壊れそうな、DACとオペアンプを交換しました。
DCO基板を筐体に戻します。インジケータもオレンジになり、復活しました。
12チャンネルミキサ下の台は廃棄して、直接床に置き、その分ワイヤラックの足を短くして低くしました。DCOのツマミにアクセスしやすくなりました。