TK80/BSの
シンセシステムを復活/拡張したい〜
その67
予備フロッピドライブ購入
TK80BS互換機の動作確認
テレタイプの動作確認
2023年
10月13
ヤフオクで購入のPC9881Nが到着したので、早速、筐体からFD1165−Aを取り外します。
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2台とも中の状態は比較的良く、赤枠のヘッドロード用のロータリソレノイドのゴムダンパも弾力性があります。環境の悪いところで長年使用すると、このダンパが溶けてドロドロになっている場合もあります。
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10月14日
ドライブの動作確認を行います。現在使用中の物と交換して、シーク、サイド0/1、リード、ライトのテストを行いました。2台とも動作良好です。良かったです。フロントパネルは黄ばんでいますが、実際に使う時は使用中の物と交換するので、このまま保管します。
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いままで使っていたドライブは調子が悪い(リードエラー)ので予備と交換しました。SDカードのフロッピエミュレータを#0、リアルフロッピを#1ドライブに入れ替えました。フロッピエミュレータの方が故障しにくいのでこの設定の方が都合が良いです。
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10月16日
互換機の動作確認を行います。互換機本体、拡張部とも基本動作良好です。
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2台のフロッピエミュレータも問題無く動作しています。
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拡張部のシンセインターフェースからシンセの音出し確認できました。クリックすると約1.8Mバイトの動画をダウンロードします。
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10月17日
続いてテレタイプの動作を確認しようと思ったのですが、インクリボンが完全に乾燥していました。百円ショップでスタンプ台を買ってリボンにインクを染み込ませました。リボンは1000円位で購入できますが、リボン自体が擦り切れていなければ、この方が安く済みます。
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起動時は一部のキーで別の文字が出ていましたが、何回かリピートキーを使ってウォームアップすると、印字が正しくなりました。ただ、テープリーダが動かないです。ノブをスタートさせても全く動作しません(泣)。互換機からBASICのリストを印刷してみました。クリックすると約1.7Mバイトの動画をダウンロードします。
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10月18日
テレタイプのテープリーダ不調の件です。本体が重いので、設置したまま、カバーだけ外しました。かなり埃が溜まっています。マニュアルによると、テープが矢印の方向に凸部を押して赤枠の接点が接触するようになっています。
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接点とバーをクリーニングして、適当なテープをリーダを掛けます。動作するようになりました。クリックすると約3Mバイトの動画をダウンロードします。
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上の印刷結果です。逆アセンブラの画面ダンプのテープでした。
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リーダと同時にパンチャで穿孔しました。同じテープが出来ます。パンチャは動作良好です。
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TK80BS互換機の拡張部に入っているボードの確認を行います。SC−01音声合成は動作良好です。クリックすると約2.8Mバイトの動画をダウンロードします。
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続いて、TMS9918グラフィックです。これも動作良好でした。クリックすると約2.5Mバイトの動画をダウンロードします。
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10月19日
互換機に小型サーマルプリンタが接続されてるので、動作確認しました。動作良好です。テレタイプより省電力で簡単にBASICのリストや画面のハードコピーが取れます(笑)。現状はテキストのみの印刷です。大分前にBSのフォントデータを使った画面ハードコピープログラムを作ったのすが未デバッグでまだ動作していません。時間を作って再確認したいと思います。
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10月25日
互換機のフロッピ制御プログラムμ−DOSでサイド1が指定できないことが判明しました。両面のフロッピイメージを使ってサイドを1指定してもコマンドエラーになります。サイド指定は本家の実8インチ用に追加したコマンドです。本家でもフロッピエミュレータを使うと同じ現象になると思います。
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選択しているのは本家で正しく両面メディアで使えるイメージです。
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フロッピエミュレータのディスクイメージツールで確認すると両面メディアになっています。
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エラーの原因は8インチドライブにはある両面メディアが挿入されている事を示すステータス信号がフロッピエミュレータには無いからです。下はFD1186のインターフェースです。赤枠の”TWO SIDED”が両面メディアが入っているというステータス信号、緑枠の”SIDE SELECT”がサイドを指定する信号です。フ
ロッピエミュレータの信号線は3.5/5インチ系の34ピンなので片/両面を示すステータス信号はありません。
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サイド指定のプログラムは2017年頃に後から追加したので、8080のアセンブラのソースコードが残っています。両面メディアが入っているか確認しているコードがありました。MAPファイルから、パッチを当て
るアドレスを特定します。
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判定するコードをNOPにして無効化したところ、サイド1を選択できるようになりました。因みに片面メディアのイメージでサイ
ド1を選択するとリードエラーになります。本来はコマンドエラーにしたいですが、判別出来ないので、しょうがないです。
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11月4日
前日に元同僚先輩が家に来て、テレタイプを動かしたのですが、不調でした。デモンストレーションの時に不調になることは良くあります(笑)。前回好調でしたが、今回の不調は電源系?のようで、電源投入すると、モードスイッチがOFFでもハム音がします。LOCALに切り替えてもキー入力は出来ず、ランダムに勝手に印字されます。テレタイプ社のASR−32のPDF版取説は入手可済みですが、電気回路は分散して行き先が分かりにくく、混乱の元です。押し入れに設置してありますが、引っ張り出さないとメンテナンスできません。
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ヒューレットパッカードがASR−33をOEMしていた関係でヒューレットパッカードの作ったメンテナンスマニュアルがあり、この中にまともな回路図があります。早速、印刷しました。
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11月6日
押し入れから引っ張り出してきました。重いです。電源を入れるとハム音で唸っていたのは赤枠のセレクタマグネットでした。
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セレクタマグネットドライバ用のー20V電源のコンデンサを外して容量抜けしていないことを確認しました。電圧も−20Vで正しく出ていました。
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赤枠がセレクタマグネットで、外部のシリアル信号やキーボードのパラレルをシリアル変換した後のシリアル信号で動作する電磁石です。
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マニュアルからセレクタマグネットは20V、500mAで駆動されること分かりました。モードスイッチがOFFの時はセレクタマグネットは通電しないはずで、唸るのはどこか壊れているからです。駆動回路を簡略化してLtspiceに入れてみました。赤グラフが20mAのシリアル信号。緑はセレクタマグネットの駆動電流です。2個のPNPゲルマニウムトランジスタで入力に電流が流れると、セレクタマグネットが駆動される動作をします。
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11月7日
その後、色々と調べていると、−20Vとは別の赤枠の48V電源のコンデンサの容量抜けが原因のようです。この電源はセレクタマグネットドライバ入力のバイアスにも使われています。70年代製なので、容量抜けがあっても不思議ではないです。
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48V電源のコンデンサは赤枠のモードスイッチの奥にある250uFです。
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ハンディオシロで48V電源を測ると、半波整流されているだけで、平滑されていません。早速、コンデンサを外して部品テスタで確認すると、抵抗になっていました(笑)。
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下はオリジナルのインダストリアルコンド製の長寿命タイプ250uF/75Vです。
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流用できそうな部品を探しました。高さが高いですが、ニッケミの100uF/350Vが2個入った物が見つかりました。
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並列接続で200uF/350Vのコンデンサにして、圧着端子をネジ止めできるようにして交換しました。
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コンデンサを交換すると、セレクタマグネットの唸りは無くなり、キーボードとTK80BS互換機から印刷できるようになりました。クリックすると約1Mバイトの動画をダウンロードします。
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長いので途中で中断しましたが、BASICリストが正しく印刷できるようになりました。因みに’*’は無く、似ているキャラクタで代用しています。
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