1198SPのメンテナンス&モディファイ
その2
2015年
12月19日
オーリンズのオイルシールとダストシールを交換していきます。キャリパの固定ボルトを外してブレーキレバーをタイラップで半掛けにします。ホィールの上側にローブを通してアンダブラケットに吊っておきます。そうするとキャリパーをブレーキホースで吊ることも無く、処理が楽です。
トップブリッジに短いロープを2本通して、チェーンブロックで吊ります。チェーンブロックはガレージの物置台の単管に繋げます。タンクやメータをボロキレで保護しておきます。
突出しを確認しておきます。3本目です。
アクスルを抜いて、トップブリッジとハ
ンドル、アンダブラケットの固定ボルトを緩めて、フォークを抜きます。取りあえず左側から。母屋の門柱に括り付けて作業します(笑)。WEBのお手本の通り、
6角レンチを2本使って、スプリングをタイダウンで圧縮してトップキャップを外します。
トップキャップが外れるとアウタはそのまま抜けます。小さいバルブとスプリングは無くさないように注意します。出てきたオイルはかなり汚れていました。
インナは逆さまにして中のオイルを抜きます。
古いダストシールとオイルシールは大きいマイナスドライバでこじると簡単に外せましす。新しいオイルシールはリップ部に専用グリスを塗って、サイズの合うソケットを使って油圧プレスで圧入します。
ダストシールは手で簡単に入ります。
油面は155mmとのことで、規定の量を入れます。分解と逆の手順で組み立て、左側完了。右側も同じ手順で左右のシールの交換完了。
ここから購入品です。ebayで購入のバックステップが香港から来ました。ベ○ーフェイス製とそっくり。
シフト側、右はブレーキ側。アルマイトののりも良く、本体が1万3千円、送料2000円ですが、この値段なら良いかも。すんなり取り付けができるかが問題ですが。
こちらはSTEIN−DINSE ドイツのパーツ通販から来たカーボンパーツ。
Fullsix製のサイドミラーです。軽いです。ミラーの外側だけです。中身のミラーとミラーベース、ウインカは純正から外して転用します。ただ、純正の外側からミラーベースを外すと、ミラーとミラーベースも分解する必要があり、ミラーは超強力両面テープで全面付いているので、剥がす時に割らないようにしないといけません。純正のミラーは何ともチープですから、これで見た目が大分良くなるはず。
こちらもFullsix製のタイミングベルトカバー。これもすごく軽い。サイドミラーとも、国内の通販で購入しようとすると受注生産(2〜3か月待ち)ですが、STEIN−DINSEには在庫があり、1週間半くらいで到着しました。関税は2600円でした。因みに購入後、受注生産のステータスになりました。
続いて、ヤフオクのクラッチアウタとディスク。アウタは低走行距離車から外したようで、摩耗が少ないです。これでジャダーが無くなればいいですが〜右はついでに購入したトップブリッジ。前面のバリを無くして、肉抜き軽量加工をして、黒のアルマイトをかけたいです。
現在、ヘッドライトはロービーム側のみHIDになっていますが、ハイビーム側は普通のハロゲンです。色が全然合わないのでホワイトバルブに交換します。
12月20日
フォークを戻しました。一安心。
カーボン製に交換するためにベルトカバーを外します。前側は簡単に外れます。プーリとテンショナも純正でアルミ製になっています。851では重い鉄製でした。ベルトの状態は不明です。少なくとも、表面の印刷は見えません。また、カムのタイミングマークの位置が昔の851などとは違っていることを発見。
問題はリア側のカバーで、外し方が分りません。取りあえず、ブローバイホースを取り外します。干渉してそうなタンクを左にずらして〜いろいろやってみました。殆ど知恵の輪です(笑)。外し方が分かりました。
初めにテンショナの取り付けボルトが見えるまで手前に引きながら、後ろにずらします。ここまでくれば後は簡単です。上の方に持ち上げると外すことができます。分かってしまえば簡単ですが、1時間くらい悩みました(笑)。
早速、カーボン製のカバーを入れてみます。無傷で入りました。
12月27日
お正月休みに入りました。ベルトカバーから交換していきます。前側のカバーにはスポンジのフィルタが付きます。純正から移設します。タイミングベルトは問題なく使えそうなので、再利用します。
カ
ムのタイミングマークが851などと違うのはカバーを外して直ぐ分かったのですが、マークの位置はWEBなどで直ぐに見つかると思い、そのまま、ベルトを外してしま
いま
した。その後、大分、探したのですが正確なマーク位置はWEBでは探せなかったです。そこで、オンラインでワークショップマニュアルをここからダウンロードしまし
た。1198SP用は無くて2011年式の1198/1198Sです。価格は$4.95で
PAYPALで決済し、その場でZIPがダウンロードできます。解凍して、驚きましたが、日本語もあります。ファイルはPDFではなくHTML形式です。右の取り付けボルトのトルク表も有用です。
肝心のタイミングマークのページです。良く確認して慎重にベルトを元に戻します。マークは変な位置に来ますが、要はカムシャフトのT字溝が逆さまに上の方(水平側は前側)を向けば正解です。
念のため手でリアタイヤを回して、エンジンを2周させます。圧縮が高く、6速でもなかなか回らないです(笑)。エンジンを始動します。タイミングベルトは問題なく戻りました。
続いてオークションで購入のクラッチディスクに交換します。ディスクのみでアウタは交換していません。ウインカが付いていないですが、このネイキッド状態で試走路を乗ってみました(笑)。まったくジャダが出なくなりました。良かった〜
今、気が付きましたが、HIDは55W品でした。
続いてebayで購入して香港から来た安売りのバックステップに交換します。まず、ブレーキ側から純正はベダル分離型ですが、これは一体です。付属のロッドとアームを使ってマスタに連結します。マスタのリンクを固定するネジは純正だと短いです。
付属部品を調べると純正と同じ形状のナットが入っていました。
早速、交換してみると丁度合います。リターンスプリングを嵌めて完了です。
続いてシフト側です。クイックシフタのセンサの付いたロッドをそのまま付けると、調整ネジをいっぱいに伸ばしても長さが足りませんでした。そこで6mmのステンレスの長ナットから延長ロッドを作ります。
旋盤で約10mmの延長ロッドを作り、接続してみます。
ロッドの長さを調整して取り付け完了。右は残った部品一式です。
12月28日
シート下のカバーの取り付けネジがなぜか2本ともないので、サイレンサを外してebayで購入したアルミボルトを使って固定しました。
純正サイドミラーからミラーとLEDウインカを外します。LEDウインカは爪で止まっているだけなので簡単に
外れますが、ミラーは全面で強力両面テープでミラーベースに接着されているので剥がすのが大変です。ヒートガンで加熱しながら、スクレーパで慎重にミラーベースからミ
ラーを剥がします。くれぐれも割らないように気を付けます。これは面倒で時間がかかります。
初めにミラーベースをカーボンミラー本体に取り付けます。ミラーベースはクリップで簡単に取り付けできます。
次に超強力両面テープでミラーをミラーベースに貼り付けます。LEDウインカは少し本体を広げて嵌めると完成です。
12月29日
ミラーの調子を見るのにちょい乗りしました。ルックスは良くなりましたが、純正と同じでかなり揺れます(笑)。
以前から気になっていたナンバープレートの取り付け方法を変更します。ミッレから自作のカーボンプレート(ウエットカーボン)を外し、取付穴を3個開けて取り付けました。ホームセンタで購入した反射板を付けて完成です。
取り外した部品です。
12月30日
ちょい乗りでバックステップの固定ネジが緩んだので、すべてのネジにネジロックを付けて増し締めしました。
ステッカチューンをします(笑)。WEBでコルセの大き目のロゴを見つけて、ステカで切りました。下は試切りです。長さはカウルいっぱいまで広げます。
本切りです。緑のカッテイングシートの手持ちが無かったので、熊谷の南海部品まで買いに行きました(笑)。ホームセンタには艶消し緑があったんですが、やはり艶有でないといけません。
マスキングテープで裏うちして、早速、貼ってみます。トリコロールの赤がいまいち見えません。
逆側、赤を目立たせる方法を考えます。
0.8mmのガスケットシートから、ヒートシールドの断熱ワッシャをレーザ加工機で作りました。2枚重ねて使います。アルミボルトでヒートシールドを元に戻しました。
12月31日
バックステップのヒールガードに1198SPのロゴを入れます。原稿はパーツリストのロゴです。パーツリストはPDFなので、拡大してからキャプチャしてステカにインポートします。大きさを合わせて抜き文字を作ります。
ヒールガードに抜き文字を貼って、他の部分を慎重にマスキングします。スピードブラスタでブラストします。
ロゴを入れたヒールガードを取り付けます。文字が水平になるように、上記のバックステップ取り付け時と左右入れ替えました。
オークションで購入のトップブリッジに軽量肉抜き加工をします。裏側のリブを避けると大体こんな感じになりました。左側は弱そうなので、右側にします。
2016年
1月1日
お正月です(笑)。トップブリッジの続きです。図面をQcadで書きます。
CNCデータに変換して試し切りします。微調整して本番です。失敗すると、約8000円がパーになるので慎重に行います。
裏側はこんな感じになりました。
1月2日
マスターシリンダのカップのステーをカーボンケブラで作ります。ステーを外して、逆側の型を1mmのアルミ板で作ります。ステーはポリエステルテープで保護しておきます。カーボンケブラの積層は12層で1.3〜1.5mm位になるはずです。
カーボンケブラをポリエステル樹脂で12枚積層して、型に重りを乗せて、先端はクリップで留めます。気温が低いので硬化が遅いです。
ステーの樹脂がなかなか硬化しないので、トップブリッジのバリ取りをします。前面とハンドルストッパ部にバリが残っています。ディスクグランダで大まかにバリを落とします。
万力に固定して、ヤスリで仕上げます。
サンドブラストして完成です。業者を探して、黒でアルマイト処理をしてもらいます。このトップブリッジはアルミダイキャストですが、きれいにアルマイトが掛かれば良いですが〜
1月3日
一日置いてからステーを離型しました。外形と長穴を開けてブレーキ側が完成しました。ケーブラの部分はどうしても、毛羽立ちます。
クラッチ側も完成しました。
早速、取り付けました。純正のアルミ製でもブレーキ側はかなり揺れていたのですが、今回作製のカーボンケブラは純正のアルミより薄いため余計に揺れます(笑)。
上記で断熱ワッシャを挟んで固定したヒートガードですが、パーツリストを見るとスペーサを介して固定されていることが判明しました。8mmのアルミパイプで5mmのスペーサを作製して、断熱ワッシャの内径を8mmにして固定し直します。
固定ネジはステンレスの6角穴付きボタンの5mmです。スペーサを使った方がヒートガードに無理な力が掛からなくていいです。ワッシャが少し小さいです。
DDAを試してみます。ETCがあるのでコネクタに挿しにくいです。早速、Win7の32ビットのPCに接続してみましたが、なぜかデータをダウンロードする所で強制終了。その後、Win7の64ビットやXPなどでも試しましが、同様の現象でデータを見られず。
1月8日
DDAのWEBページにエキスパートシステムがあって最終的に解決しないとメッセー
ジが送れるようになっています。動かないからどうにかしてくれとメッセージを送ると、半日くらいでプログラムが残すログがあるのでそれを圧縮して送れと登録したアドレスにメールが来ました。指定のログを送ると、今度は1日くらいで、新しいバージョンを試してくれとのメールがあり、早速試してみるとデータを正常にロードできるようになりました。不具合を報告してから2日ほどで直りました。すごいレスポンス。