888エンジン組み立て、その2〜
2012年
9月29日
モノタロウで購入したガスケット(クラッチカバー用)とベンコット(不織布)がガレージに届きました。
早速、クラッチカバーのガスケットを作製します。スタンプ台でコピー用紙に転写してから、ガスケットにスプレーのりで貼り付けて、カッタと穴ポンチで作製しました。まあまあの出来です。この大きさだと1回でCNCで切れません。1枚作るなら、図面を書いている間に出来てしまいます。
先週ベアリングを圧入したクランクケースですが、ピストン強制油冷ノズルが気になって一度ベアリングとスリーブを取り外しました。ノズルをふさがないでサンドブラストしていまいましたが、別に異常はありませんでした。
再度、ベアリングとスリーブを圧入しました。
バルブステムシールを取り付けます。右は以前に851の時に作ったシャコマンを改造したシールの打ち込みジグです。
クランクのオイルラインについているキャップを外して中をきれいにしました。スラッジがいっぱい溜まっている様子はなく、少し汚れたオイルが出てくるだけです。
クランクを閉める準備の続きです。ミッションのギアを超音波洗浄しました。洗油が黒っぽいのはリアヘッドを洗浄しようとして少し耐熱黒の塗装が溶けたためです。
リア側のヘッドを組立てていきます。リア側をそのままでフロント側も分解すると、部品が混ざったりして収集が付かなくなりそうなので、早めにリア側を組みます(笑)。閉め側のロッカを組み込みます。その後、スプリングを嵌めます。右のようにマイナスドライバーの先を二股に加工するとスプリングが入れやすいです。ちょっとコツがいります。圧縮しながら斜めにしてスプリングをフックの下側に引っ掛ける必要があり、何回か失敗している間に左腕が筋肉痛でおかしくなりました。
排気、吸気側とも閉め側のロッカとスプリングが取り付け完了しました。
9月30日
カムシャフトのホルダのプーリが取り付く方はオイルシールを交換しました。
バルブを入れて閉め側のロッカとバルブの間にハーフリングとタペットシムを入れます。この状態でバルブは弱いスプリングでシートに押し付けられます。バルブが密着しているか、灯油を注いで漏れてこないか確認します。問題ありませんでした。
カムシャフトのホルダを取り付けます。
エンジンスタンド用の台車です。ホームセンタで購入してきた荷物用の台車ですが、ハンドルを取って下側のみ使う予定です。1780円でした。
カムシャフトを組み込み、閉め側のクリアランスを確認します。ちょっときつめですが、問題なさそうです。
開け側のタペットシムとロッカも組み込みました。開け側のクリアランスを確認しました。
問題発生〜ドイツの通販で購入したガスケットセットですが、カムカバーも片側(大きい方)の形が合ってませんでした(泣)。
とりあえず、プリーとカムカバー、インマニ、水まわりを仮止めしてみました。プリーはさびさびなので後でブラスト予定です。
インマニから中を覗くと、結構段差があります。組む前にリュータ加工すれば良かったです。
リアのシリンダにも水まわりを組み込みました。
10月6日
オークションで購入したクラッチリリースです。1000円でした。マーキング無し、多分デイトナ製と思われます。
ベルトの接触面がサビサビのプーリは側面をマスキングしてブラスト後、ガンブルーで黒染めしました。黒染めの皮膜は薄いのでエンジンが動きだすと直ぐに剥れると思います。
先週のリアヘッドの段付き部ですが、リュータで段が無くなるように修正しました。
ヘッドのオイルラインです。鉄部が錆びているので、ブラスト後、黒染めしました。
エンジンスタンドの作製の続きです。ベース板をプラズマカッタで切り出します。以前に作っておいたエンジン接続部を851エンジンの取り付け部の幅に合わせて固定し溶接しました。
ベース部に単管を溶接します。逆側はエンジン接続部を溶接します。台車のハンドル部にネジ止めしましたが、台車の方の剛性が無いのでもう一工夫必要です。
10月6日
フロント側ヘッドの分解を開始しました。全ての部品を取り外して、ヘッド単体になったところでリムーバとワイヤブラシで塗装を剥がします。部品は取り付け位置がバラバラにならないように厳重に保管します。
塗装を剥がして、燃焼室のカーボンもきれにしたところ。
エンジンスタンドを黄色のスプレー缶で塗装しました。台車の剛性はL字チャンネルを追加するとよさそうです。
フロントヘッドのステムシールを取り外します。
フロントヘッドは部品を組み付ける前にインマニとの段差をなくしておきます。
バルブすり合わせを行いました。
フロント側のヘッドとシリンダについている部品をマスキングした後、サンドブラストしました。その後、オイルに関係している部品は超音波洗浄しておきます。