851車検&888エンジン組み立て、その3〜



2012年
10月13日
この週は夏休みの代休で1週間休みでした。気温も丁度良く、ガレージ作業もはかどります。オークションのショップで購入したエンジンスタンド補強用のL字の鉄材がガレージに来ました。早速、プラズマカッタで加工を始めました。


台車に取り付けて仮溶接後、台車から外して本溶接しました。再度、台車に取り付けたところです。


フロント側ヘッドの部品です。ブラスト済みです。脱脂して、耐熱シルバー塗装しました。


カムシャフトホルダの片側はベアリングを押して外せないのでブラストは行わず、リムーバで塗装を落としてから耐熱シルバー塗装しました。インテーク側にはタコメータの取り出し部があります。


シリンダはワイヤブラシをかけた後耐熱シルバーで塗装しました。


フロント側のヘッドです。こちらも先週、塗装は落としてあるのでパーツクリーナで脱脂して耐熱黒で塗装しました。


フロントシリンダの水周りと、タコメータ取り出しギアのキャップです。サンドブラストしたところ。その後、耐熱黒で塗装しました。


10月14日
ガレージの近所には大きな2輪屋さんがありません。熊谷の南海部品に行き自賠責に入ってきました。ついでにガスケットシール剤を購入してきました。


ドイツの通販で使えなかったカムカバーガスケットをフリーハンドで作製しました。ついでにタコメータ取り出しギアのキャップ用のガスケットも作っておきました。


タコメータ取り出しギアケーブル接続部です。黒く変色していた部分はワイヤブラシでも落ちないのでブラストをかけ、固定用の金具は黒染めしました。


888エンジンに元々付いていたクラッチスプリングのアルミ製リテーナは赤のアルマイトは錆びて落ちかけていたので、ブラストして部品取り851のスプリングと組み合わせて使う予定です。


888エンジンと同じ頃にオークションで購入したスロットルボディ/インジェクタ一式です。851、888とも1インジェクタですが、スロットルボディは2インジェクタ用の取り付け部が未加工のまま残っているので、軽量化と見た目をスッキリさせるために金ノコで切り落としました。ヤスリとサンドペーパで仕上げるとかなりがあることが判ります(笑)。


補強部を溶接したエンジンスタンドです。黄色の缶スプレーで塗装しました。


もう片側のスロットルボディ一も仕上げました。やはり双方ともがあります。鋳込みはスペイン/イタリアどちらでしょうか?


10月15日
スロットルボディにインジェクタを固定するブラスチック製のホルダは1つしか無いので使用せず、アルミパイプで代用します。また、ファンネルの固定も同様にアルミパイプのステーに変更します。本来はエアクリーナボックスに接続するブラスチック部品で共締めされています。


エンジンスタンドが完成しました。補強部で部品などが置きにくいため、木でを作り、水性の茶色で塗っておきました。


851本体の方ですが、ブレンボラジアルクラッチマスタを851につけるとスイッチホルダと干渉します。昔、clubman紙に載っていたオフセットアダプタをCNCで作製しました。約4.5mmオフセットできます。



早速、取り付けてみます。ストロークが増えました。


10月16日
役所で仮ナンバーを借りて試走しました。仮ナンバーは4輪サイズなので、付けるとウインカが見えなくなります(笑)。近所と高速道路1区間を乗ってみました。良好です。


ビタローニのミラーの取り付けネジが無くなって、ガムテープで固定されていたので、木ネジと4mmのキャップボルトを溶接して固定ネジを作製しました。このミラーは高速道路では風と振動に負けて角度が変わります(笑)。


テルミのまま車検と通すため、バッフルにさらにバッフルを追加しました。大分、静かになりました。


10年以上前に車検が切れました。走行距離24000Kmです。試走で合計で80Kmほど試走しました。車検の準備が完了しました。


888エンジンの続きです。フロント側ヘッドを組み立てます。カムホルダにベアリングとオイルシールを組込み、ヘッドには閉め側のロッカアームを取り付けます。何回やってもスプリングを引っ掛けるのが大変です。


10月17日
851のユーザ車検です。納税の書類が無かったので一度アパートまで乗って来ました。関越と圏央道で1時間とちょっとかかります。


午後一番の予約です。少し行くのが早かったです。


ラインに並ぶとシフトパターンの貼り忘れ、ヘッドライトの光量が足らないと指摘を受けました。光量は110W/120Wタイプのバルブに変更してエンジンの回転を上げるとOKでした。シフトパターンは手書きで紙に書き透明シールで貼りました。光量はOKになりましたが、シフトパターンはこれではダメなんですね(笑)。手書きの場合は紙やテープではダメで直接書くとOKだそうです(笑)。


即、コンビニへ直行してマジックで直接スイングアームに書きました。これでOKです。この日は夕方から雨の予想で雲行きもかなり怪しくなってきて、ぎりぎりのところで無事、車検に通りました。


アパートまで帰ってきました。851VTRの図です。VTRは売りに出すので、この2台がいっしょになることはもう無いです。


10月18日
フロント側ヘッド組み立ての続きです。カムシャフトを組込みました。


エンジンスタンドに部品取り851エンジンを取り付けてみます。ジェネレータカバーと少し干渉しています。ディスクグラインダで干渉部を削り、無事エンジンが固定できました。座って作業ができるように高めにしてあります。


チェーンブロックを緩めてみます。自立しています、問題無さそうです。


部品取り851エンジンからワンウェイクラッチ部を取り外して、888エンジンと比べてみます。888の方はワンウェイクラッチが噛んで表面が荒れているので、部品取り851エンジンの部品が使えれば使いたいです。パーツリストではフライホイールを取り付ける側の型番が違い、取り付けネジが5本から、7本に増えています。


その他、ジェネレータも888の方が容量アップしていました。コイル側も巻数が多いです。アイドリングなど回転が低い時に発電量が不足する対策と思ったのですが、ここに元の851の分解写真がありました。厚みが厚い888と同じでした。フライホイール効果を小さくするために部品取り851のユーザが交換したんでしょうか?



部品取り851エンジンはシフトロッドのスプリング折れているのを発見しました。


部品取り851エンジンのフライホイール取り付け部に追加で2つ穴を開ければ888のフライホイールが取り付けできると思い加工を始めました。当然ワンウェイベアリングの接触面があるので、表面処理(浸炭?がされているので硬いとは覚悟していたのですが、これがほんとに硬い。表面0.5mmくらい削れば普通のドリルで穴が開くのではと思っていたのですが、甘かったです。安売りのドリルセットでは歯が立ちません。どうにか4mmの穴を裏側から開けて、硬そうな表面はディスクグラインダで0.5mmくらい削りました。


10月19日
フロント側ヘッドの組み立ての続きです。閉め側、開け側それぞれクリアランスの確認をしました。大体OKのようです。


CNCで作製したオイルプレートガスケットですが、オイルの供給側にしか使えませんでした(笑)。逆側は5mmのネジが1つあり、本当は左側のような形にする必要がありました。そのまま使うとオイルが漏れてきます。とりあえず、逆側は古いガスケットを使って組み込みました。


リア/フロントヘッドとも組み立て完了しました。



フライホイール取り付け部加工の続きです。リュータに超鋼の歯で少しづつ削り、低頭キャップボルトが入る深さまで沈め加工を行います。どうにか加工終了しました。ん〜硬い。


スロットルボディ固定金具です。錆びているのでブラストしますが、軽量穴あけ加工をしてみました。ブラスト後、耐熱黒で塗装しておきました。



ヘッドのカバーを固定しているキャップボルトですが、ステンレスのL=15mmに変更しました。足らない分はモノタロウに発注しておきました。


スロットルボディです。インジェクタファンネル燃圧レギュレータ配管を組立てました。赤のガソリンホースはダミーです。


クランクケースを閉めます。ベルト駆動シャフト、クランク、ミッション、シフト系の部品を入れます。ガスケットシールを塗って準備完了です。


ドイツの通販で購入したガスケットを挟んでクランクケースを閉めます。8mmと6mmのキャップボルトは規定トルクで固定します。


10月20日
昨日組立てたクランクケースをチェーンブロックで吊ってエンジンスタンドに取り付けます。クランクケースのみでは吊れる部分が上部の2穴しかありません。始めに上部2穴で吊り上げて、下の穴をスタンドに固定してから、上部前側だけで吊り上げて、その後、上部後側をスタンドと結合すると上手くいきます。無事取り付け完了しました。


ジェネレータ側の部品を組み込みます。上記で作成した851部品888用軽量フライホイールです。ワンウエイベアリング本体も部品取り851の物が殆ど痛んでいないようなので、そのまま組み込みました。


スプロケはさびさびなので、ブラストしました。その後、黒染めしました。固定プレートは部品取り851から流用します。


クラッチ側の部品も組込みます。1次減速ギアの内側にはオイルシールOリングがあり、通販で購入したオイルシールキットに交換部品があったので交換します。


1次減速ギアオイルポンプを組み込みました。テーパ勘合のクランクギアの取り付けトルクは100Nmが指定されています。減速ギア間にアルミブロックをかませて、周り止めをしてトルクレンチで規定トルクをかけました。


10月21日
オイルドレンボルトはステンレスの切削品が付いていました。100円ショップのネオジム磁石が入りそうだったので、3mmのタップを立てて瞬間接着剤イモネジで固定しました。


クラッチ側は自作のガスケットを使います。


耐熱緑に塗ったクラッチ側のサイドカバーを取り付けました。



10月28日
この週は日曜日のみのガレージ作業です。
スプロケの固定プレートは部品取り851から外しました。5mmの鉄キャップボルトは長さを調節してワイヤロック用の穴を開けました。


ドカのスプロケの固定方法は不思議です。裏からみると半山分回転させた固定プレートが見えます。固定プレートはレイシャフト溝に嵌っての左右の位置を決めているだけで、スプロケはスプラインに嵌っているだけで固定されずガタがあります。固定プレートは生鉄なので直ぐに削れてきます。走行距離が伸びるとスプラインも磨耗してきます。スプロケだけの交換ならまだ安いですが、レイシャフトとなると大変です。部品も品薄ですが。


スプロケをエンジンに固定して、ワイヤリングをしておきました。


セルモータです。外ケースは錆びているので、砂が入らないようにして、そのままブラストしました。



そのまま、耐熱シルバーの缶スプレーで塗装しました。


セルモータ内の絶縁プラスチックが割れているので、寸法をまねてテフロンのブロックから旋盤とフライス盤を使って作製しました。多分、熱と固定トルクの掛け過ぎで割れるのではと思われます。


塗装の終了した外ケースに内部部品を組み込みました。セルモータ完成しました。


クランクケースに組込みました。セルモータ単体で回転テストを行うのを忘れてました。


ガレージにオークションで購入した2人乗りのサブフレームが来ました。採寸して1人用のサブフレームをアルミで作り直したいです。5000円でした。


クランクケースにネジロック剤を使ってスタッドボルトを戻しました。


シリンダヘッドを戻す準備です。ピストンピン超音波洗浄しました。来週には組み付けができると思います。