セヴンの全バラ・レストア
セヴンのレストアを紹介していきます。
2005年12月3日
ちょうど車検が切れてたので94年式のバーキンのレストアを開始しました。取りあえず、内装を外していきます。左写真はシートとシート裏のパネルを外たところです。右写真はロールバーと、FPRのトランクを外してアルミ製のタンクを撮影したところです。トランクの幌はフレームに接着剤で貼りつけてあるだけなので剥がします。
燃料タンクの燃料計の配線を忘れないように撮影しておきます。給油口のゴムホースにひびが入っています。
重いと悪評判のデフです。どうにか軽量化したいとことです。
リアのウインカの電気配線も撮影しておきます。右側は赤のケーブルが未接続のまま余っています。
つづいて、両サイドの内装パネルを外します。前側のアルミ板とブラインドリベットでとまっていますが、リアのアッパアームのボルトも外す必要があります。右写真の穴がそのボルトの穴です。FRPが巻き込んでいるところにWD−40をたっぷりかけて外します。巻き込んでいるところのビニールレザーが固着(けっこうきつくはまっています)しています。
スカットルを外すために冷却水のリザーブタンクのステーを外します。ステーと共締めになっているGNDの電線も撮影しておきます。
スカットルを外すとスパゲッティ状態の配線が現れます。右はスカットルの内側に付けてある、自作フルトラとステッピングモータドライブのタコメータの制御ユニットです。
スカットルの中央にある端子台です。1つだけ熱で溶けています。端子台はなぜか、アルミのベースの接着剤で固定してあります。端子台はネジで固定できるタイプに交換する予定です。
続いて、センタトンネルを外します。センタトンネルはFRP製でアルミパネルにブラインドリベットで固定されています。つば広のブラインドリベットが使用されています。下面はボディの外側から固定されていて、それ以外の個所は内側から固定されています。右写真は下面です。片側20個のリベットが使われています。抜け防止のため、鉄製のワッシャが使われています。リベットには目立たないように黒の塗装がされていますが、どうせやるならもうちょっと綺麗に塗装して欲しいものです(笑)。
左写真は前側の側面です。2つのリベットでとめられています。右写真は後側のリベットと、リベットのシャフトを抜くエアジゼルです。リベットを外す場合にはリベットのシャフトを抜いた後、つばの部分をドリルで落としてから、同じ径のポンチで叩くと抜けます。
12月4日
車の下に寝板で入れるように、車を持ち上げます。そのために、近くのホームセンタで12cm厚の重量ブロックを購入しました。合計で11個です。
油圧ジャッキで1輪づつ持ち上げて、ブロックを1個づつ入れていきます。右は4輪に2個づつブロックを入れ終ったところ。24cm上がると余裕で寝板を使って車の下に入れるようになります。
寝板で裏側から、エアジゼルとドリル、ポンチを使って40個のリベットを外します。
下写真はセンタトンネルの先端、上部の写真です。ちょうど、ヒータのスイッチの下に2つのリベットがあります。黄色丸の部分。また、悪いことに、穴の中をケーブルが通っていますが、端なので、リュータで切ってケーブルを通せるようにしておきます。
サイドブレーキのカバーを外して、その後、レバー本体と取り付けステーを外します。塗料が乾かないうちに止めたのか、固着しています。これでセンタトンネルは外れるはすですが、午後6時を回って寒くなってきたので、作業を中断しました。
12月10日
センタトンネルを外しました。黒のコーキング剤が充填されているので、カッタで切りながらセンタトンネルを外します。
プロペラシャフトはデフの方向へ、少し右側に傾いています。上下はデフ方向へ1Gでかなり下に傾いています。ミッション自体が前側に傾いています。
セミオートマのモータベースを仮止めしてみました。ミッションが傾いているので後側が高くなります。ミッション下のマウントが高いのか、エンジンマウントが低いのか、ちょっと傾きすぎのような感じです。ユニバーサルジョイントとベアリングホルダが干渉しないことを確かめておきます。
プロペラシャフトを外します。前側はスプラインで嵌っているだけなので、デフ側の4本のボルトを外すと後側へ抜けます。
ミッションのアルミケース部のみ後側に抜くことができれば、シフトロッドに回転方向のテンションを掛けている部品を位置決めのみに変更して、セミオートマの実験が実車でできると思い外し始めましたが、結局抜けませんでした。右写真の赤丸の部分の燃料パイプと電線の束が邪魔をしています。残念!
12月11日
ミッションのアルミケースを抜くことができないため、通常通りエンジンを下ろすことにしました。取りあえず、外せそうなものを外していきます。ます、キャブレータを外しました。
その後、エキパイと集合、サイレンサを外します。外した部品の置く場所が段々無くなってきました(笑)。
トロリーを吊る単管を近くのホームセンタで購入し、ホームセンタの軽トラで運びました。4mx2本、2mx6本、1mx2本を購入しました。トローリ用以外に外した部品を収納する棚用の単管も一緒に買いました。単管の値段がかなり高くなっているようです。ガレージを作った時の6mと今の4mが同じくらいの値段になっています。
続いて、オルタネータを外します。配線にはタグをつけておくことにしました。ドカの851の組立てでセンサ部の配線が分からなくなって苦労したので、今回は配線にタグを付け、ノートに接続をメモしておきます(笑)。
4mの単管2本をエンジン上の天井に取りつけます。トロリー本体を吊る単管が1本、他の1本は撓みを防ぐガイド用です。午後6時を過ぎて寒くなってきたので作業は終了しました。
12月17日
先週に続いてエンジン周辺の部品を外していきまし。クーラントを抜いて、ラジエータを外します。最後の方はクーラントがサビ色になってきます。
その後、へッドライトを外します。野外でシートをかけて駐車場に置いて置いた時から、CRC556を良くかけていたので、あまり錆びていません。
ヒータコアとブロアを外します。ブロアのステーはフレームにブラインドリベットで取り付けられています。コア本体は初めて中を見ました。カバーをカーボンFRPで作り直したいです。ブロアはPC用の小型ファンに変更すると良いかもしれません。
続いてデスビ、クラッチワイヤ、ブローバイ分離タンクを外します。これで、エンジンマウント以外は外れました。エンジンを吊る準備完了しました。
エンジンを吊るトロリーのガイド用の単管を所定の長さに切ります。8本作りました。午後6時頃ですが、この冬一番の寒気でかなり寒くなってきました。ガレージ外の作業なので、携帯ストーブを使いました。
12月18日
昨日外したラジエータ用のホースの寸法を測ります。サムコのシリコンホースに変更する予定です。右写真は一番太いホースのバンドですが、バンド自体はステンレスですが、ネジの部分はメッキのようです。3つとも別のメーカです(笑)。必要な径は以下の3種です。
太:内径Φ35、外径Φ45
中:内径Φ15、外径Φ21
小:内径Φ10、外径Φ18
90度、130度のエルボ2個づつとストレートのホースがあれば良さそうです。サムコには自由に曲がるフレキホースもあるようです。ラジエータとは別にブローバイ関係のホースは別途、耐油性のホースを購入する必要があります。
トローリのガイド用のクランプをプラズマカッタで加工します。少し前に発電機の燃料を灯油と添加剤に切り替えましたが、煙が少なくなったような感じます。
トロリー用の単管を上記で作った部品で補強します。取りあえず、6本補強を入れました。ケントエンジンは単体で約100kgほどと思いまので、多分このくらいで吊れるはずです(笑)。
トロリーの準備ができたので、早速エンジンを吊り上げてみました。まず、車の下に敷いてある2つのブロックを外して車を下に下げます。その後、トロリーにチェーンブロックをつけて、エンジンハンガを吊るします。エンジンハンガの鎖にロープを繋げます。インマニとサーモスタットの突起部分にロープを結び、持ち上げます。ミッションのマウントの取り付けネジを外していたので,エンジンを前にずらすと、固着しているミッションも前にずれてしまい、作業性が凄く悪くなってしまいました。ベルハウジングとエンジンの隙間に大きなマイナスドライバを入れてこじると少しづつ外れていきます。ミッションのマウントのネジを外したのはちょっと失敗でした。
シャーシから外れて、単体になったエンジンのトロリーを単管に沿って横にずらし、台車の上まで移動させます。横移動はトロリーの滑車にボールベアリングが入っているため凄くスムーズでした。来週クラッチを外して、エンジンスタンドに取り付ける予定です。
12月23日
外した部品の置く場所が無くなってきたので、収納スペースをセヴンの上に単管で作り始めました。途中で直交クランプが足らなくなりました。
足らなくなったクランプを近くのホームセンタで購入します。直交クランプ30個、2x4材、部品を入れる籠も買ってきました。
水平/垂直を確認して直交クランプで所定の長さに切った単管を固定していきます。セヴンの上に荷物が落ちて来ると洒落にならないのでクランプはしっかり止めておきます。
2X4材はキシラデコールを塗っておきます。2x4材の端には落ちないようにストッパを付けて単管に3本渡しました。
部品をまとめて籠に入れて収納スペースに上げていきます。収納スペースの下は明かりが届かなくなってしまったので、小さい蛍光灯を増設しました。
12月24日
ずいぶん前に買っておいたエンジンスタンドを組み立てます。このスタンドは5000円と安いのでちょっと不安です。
クラッチを外します。フライホィールは頭が12角のボルトで止まっています。インパクト用の12角のソケットは持っていないので、普通のハンドツール用のソケットをインパクトに付けて外しました。
車体本体の方も少しづつ部品を外していきます。メータ回りを外し始めました。アンメータ、燃料計、温度計、電圧計を外します。
クラッチを外した後、スタンドに取り付けますが、接続部分の寸法が少し合わないので、プレートをフライス盤で削りました。10mmのステンレスの全ネジを4本使ってスタンドに固定しました。
12月25日
車体側は残りの自作タコメータ、油圧計、スピードメータを外します。これでメータパネルについているメータは全て外れました。
オイルパンを外します。バーキンのオイルパンはオイル量を増すために、オイルパンの前側を切取り、鉄板を溶接しています。中の仕切り板の溶接も少し貧弱で、外れているのが多いと聞いていましたが、これは大丈夫でした。
デスビレスにするためにデスビキャップを改造して90度位相の信号を出力するセンサ部を作りはじめました。下の写真は反射型の赤外線フォトインタラプタを実装した基板と突起部を削ったデスビキャップです。
反射型フォトインタラプタ用のロータを作製します。Φ35mmのアルミ棒からロータを削ります。ロータの内側も削ってなるべく軽くします。このあと、円周の3/4をつや消しの黒で塗装すれば、反射型のロータができるはずです。
エンジンはオイルポンプ、ウォータポンプとカムチェーンのカバーを外します。ウォータポンプを外すとエンジン内のクーラントが結構な量こぼれてきました。おかげで水浸しです。エンジン回りはインチネジですが、なぜかウォータポンプのプーリを止めているボルトはミリでした。