セヴンの全バラ・レストア
その3
セヴンのレストアを紹介していきます。
2006年1月14日
オークションで購入してたスーパ・ラップのホィールが届いていました。ハブに入れてサイズを確認しました。鉄チンみたいなデザインですが、軽量のアルミホィールです。
こちらは通販で購入したCNSベベルです。ディスクグラインダにつけて錆や塗装を剥離します。平面であればサンドブラストよりも速く作業ができるようです。早速使ってみました。なかなかいい感じです。鉄その物にはヘアラインが入るだけで大きく削れません。
こちらも通販で購入した、Φ19mmと22.2のクロモリパイプと溶接棒です。トガシエンジニアリングから購入しました。
こちらはガゼット補強用のハイテン鋼鈑です。厚さ1.6mmです。
参考になりそうな、ケータのフレームの特集のオートジャンブルもアパートから持ってきました。
ホィールの重量を測ってみました。スーパ・ラップとノーマルのホィールです。約10kgと13kg。まあ、タイヤが違うから直接比較はできませんが、確かに軽いようです。
ついでにホーシングも測ってみます。55kgです。70kgとか80kgっていうのを聞いていましたが〜そんなに重くはなかったようです。
台車用の単管とタイヤ保管棚用部品をホームセンタで購入しました。
4mの単管を3.4mと3.6mに切断して、先週作っておいたタイヤ付きの三角形の単管に追加します。フレーム自体は天井からチェーンブロックとタイダウンで吊っておいて、フレームの中心に1本通し、その他の2本は左右のタイヤ横に固定します。
チェーンブロックとダイダウンの2本で吊るとフレームが回転するので、針金で補助しておきます。
先週作製したストッパの周囲に穴あけ用の位置決めをCNCで付けます。その後、Φ6.5mmで穴あけします。当初、中心軸の単管に溶接する予定でしたが、ちょっと変更して、単独のクランプに溶接しました。これであれば、簡単に取り外しができます。良く考えると、位置決めの穴も要りませんでした。クランプで任意の位置に固定できました(笑)。
1月15日
前側のフレームと中心軸を固定するために直交のクランプを使います。旋盤で25.4mm−>48mmのスペーサを木で作ります。外周は1mmのアルミを巻きます。
後側はL字金具がついているクランプを使います。ナンバプレート用のプレートに穴をあけて、こちらも木で作ったスペーサを入れて固定しました。回転部分の前後のT字の単管金具にはグリスをたっぷ塗っておきました。
チェーンブロックとタイダウンを外します。フレームは360度回転できます。フレームの下のホーシングを片付けないまま、台車を組み立てたので引っかかって回りませんが(笑)。
ホーシングを片付けて、180度回転してみます。重心があまりずれていないので、ストッパで固定しなくても裏側で止まります。フレームは手で回すだけで簡単に回転できます。回転させると、フレームの中のブラインドリベットの残骸がザラザラ音を立て移動します(笑)。フレームが回転すると錆や塗装の剥離作業の効率がかなり上がるはずです。
裏になったところで、写真を撮ってみました。一番錆の酷い運転席下のフレームです。
座席のシートが固定される角パイプは前側がパイプの厚み分だけ高く、斜めに溶接されています。バーキンの座面が高い原因と思われます。これもフロアパネルと面一に直したいところです。
剛性不足といわれているステアリングラックマウントです。コの字型に曲げた台形の鉄板が溶接されているだけです。補強したいところです。
リアショックの受け部分です。ロールバーを取り付ける時に非常に作業性が悪い所です。狭い所で、ナットを下から支えながら、ボルトを締める必要があります。裏側にナットを溶接しておく予定です。
ホィールが倍になったので、ガレージ内の収拾がつかなくなってきました。単管と2x4材で新しく、ホィールの収納棚を作りました。
1月21日
通販で購入したピロボールとターンバックルを持ってきました。ターンバックルは加工してリアロッドの先端に溶接して使います。ピロボールにした理由はピロボールのアームの方が作るのが簡単だからです。ブッシュのアームでは微妙に角度がついているのでけっこう面倒です。
リアアームのフレーム側のビボットを加工します。内径はΦ12で穴あけ加工をします。上下左右で4個作製します。
フレームの加工を開始しました。まず、シートの取り付けフレームの加工です。斜めに溶接されている角パイプをフロアパネルと面一に修正します。前側は完全に切断し、後側の丸パイプへの溶接は2/3くらいでまで切断します。
シートの取り付けパイプを下側へ曲げると下写真のように下側フレームと面一にできます。
1月22日
昨日に続いて、助手席側も加工します。スライド機構を固定するプレートは使わないので軽量化のためディスクグラインダで削り落としておきます。
曲げたシート用のフレームを溶接します。前後をメインのフレームにTIGで溶接しました。取りあえず、助手席側の1本のみ溶接してみました。
続いて、軽量化の穴あけ加工です。ワイパーモータの取り付けベースにΦ10mmで下穴を開けた後、油圧パンチでΦ30mmの穴を開けます。油圧パンチは会社から借りてきました。
ワイパーモータの他、メータパネルの左右にも穴加工をしました。その他、後ろのスペアタイヤとナンバプレートの鉄板も穴加工をする予定です。
フロント右側のアームの取り付け部ですが、取り付け穴が同軸になっていないので、エアリュータで削って12mmの丸棒が入るように修正しておきました。
1月28日
ロングアーム仕様のフレイザーのアップの写真が載っているオートジャンブルを持ってきました。アッパアームはメータパネル下くらいまで延びているのが確認できます。
先週の続きでフロアパネル面と面一になった残りの3本のシートレールを溶接します。
4本とも溶接が修了しました。
バッテリの取付けステーも余分な部分を切り取り、穴あけ加工を行ないます。バッテリはスカットルの前から、助手席の足元先のスペースに移動する予定です。
続いて、スペアタイヤを固定しているリアのプレートにも穴あけ加工をします。Φ30mmで8個穴を開けました。
燃料タンクのベース部も軽量穴あけ加工をします。片側に5個開けます。
先週購入した、リアアーム用の6角のターンバックルを切削してピロボールのジョイント部を作製します。ターンバックルなので長さの調整ができます。
リアアームはΦ22.2とΦ19を2重にして使う予定なので、ジョイントの溶接部を2段加工した後に2分割します。左写真の上の2つは確認用に切断したΦ22.2とΦ19のクロモリパイプです。仮止めすると右写真のようになります。
追加で3個を加工して4つ完成しました。全部で8個作る必要があります。