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セヴンの全バラ・レストア
その4
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セヴンのレストアを紹介していきます。


2月4日
先週の続きでターンバックルのジョイントを4個追加作製しました。


リアのロングアームの位置決めジグを作製しました。平板を2枚組み合わせて穴位置とフレームの下パイプとの角度をジグに移します。新しい穴位置はメータパネルの下まで前進させます。元のアーム長が343mmに対して、410mm延長します。これでメータパネルのフレームの延長上に新しいビボットがきます。


ちなみに、2倍のアーム長では下写真になります。2倍より少し長め。


ポンチを打った後、電気ドリルで穴を空け、その後エアリュータで溶接するビボットの外径まで広げます。ついでに、下フレームに入っているブラインドリベットの残骸を取出すために、下パイプの前の穴を大きくします。


前側から針金を通して、布切れを付けて引っ張ってみます。全然リベットが出てきません。布切れを厚くすると、1回に2〜3個つづ出てくるようになりました。10回くらいやっても、全体の1/3くらいしか取出せませんでした(笑)。


ビボットを溶接するためにCNSベベルで塗装を剥離し、ビボット部を固定します。


ビボットの両側面を溶接します。溶接棒は前に購入した、クロモリ用を使いました。


外側はアルミパネルが付くのでビードを落しました。


リアアームのパイプを高速カッタで切出します。Φ22.2mmとΦ19mmを重ねて使います。まず、2本作りました。


初めに、Φ19mmクロモリパイプにターンバックルのジョイントを溶接し、その後、Φ22.2mmの中にいれて再度溶接します。パイプの両端は溶接長が長くなるように斜めにカットし、外側のΦ22.2mmの方には空気抜きの小穴を開けておきます。ジョイントのネジ部に溶接が浸透して、ピロボールが入らなくなったジョイントが2個ありました。幸い右ネジだったので後でタップを通す予定です。ちょっと溶接電流が多かったようです。



2月11日
先週溶接電流が多すぎてネジ部がダメになったジョイントを修正しました。リュータで削ったあと、タップを通します。浸透している溶接部は硬度が硬いようで、安タップでは刃がこぼれます。


先週作ったフレームのビボットロングアームを付けてみます。リアのタイヤフェンダーには穴を開ける必要があります。


追加の2本の加工と溶接をおこないます。今度は電流少なめにしてネジ部に浸透してこないように注意します。


今度はすんなり、ピロボールが入りました。ロングアームが4本完成しました。


センタートンネルに沿ってクロモリパイプを追加し、剛性の向上とプロペラシャフトが抜けた時にもある程度搭乗者を保護するようにします。追加位置を決めるために、一度フレームの中を通っている単管を抜きます。その代わりにタイダウンとチェーンブロックでフレームを吊っておきます。


ミッションの後ろ半分とセミオートマのベースとセンタートンネルを仮止めして、大体の追加パイプの位置決めを行ないます。FRP製のセンタートンネルはカーボンで作り直したいです。



2月18日
先週につづき、センタトンネル内の補強作業を行ないます。パイプベンダでΦ19mmのクロモリパイプを曲げます。板薄なので、少しづつ、潰れないようにします。スペーサのジグのに乗せて、後側の接合面の曲線をディスクグラインダで削ります。少しづつ削って合わせて行きます。助手席側から。


前側は角パイプを追加するので、取りあえず板の部分まで延ばしておきます。右写真は真横から撮ったところ。


運転席側もクロモリを切り出して同じく、パイプベンダで曲げます。


フレームの中心に通っていた単管をもどして、フレームを回転できるようにしてから、助手席側から前後とも仮止め溶接をします。


全体では下のようなになりました。


運転席側も溶接します。 後側は端面に沿って1周、本溶接します。後側が斜めに上がっているので、もうFRP製のセンタトンネルは入らなくなりました。



2月25日
スペアタイヤ用のサブフレームを外すために、新しいクランプを丸太から旋盤で削ります。


後側のみ、タイダウンで天井から吊るし、新しく作ったクランプに1mmのアルミを巻いて仮止めします。


クランプをメインのフレームに付け直した後、ディスクグラインダでスペアタイヤ用のフレーム切断します。切断面はディスクグラインダで均しておきます。


ロングアーム用ビボッドに平板で補強を入れます。平板はフレームから切り取った座席シートの固定部分で、軽量穴あけ加工をします。


ビボッド位置でフレームの裏側から溶接します。


こちらはリアダンパの上側の固定部分です。狭くて作業しにくいロールバーの取り付けナットを溶接していおきます。


2月26日
センタトンネル補強用の角パイプをホームセンタで購入しました。所定の長さに切断し、
錆止め塗料を剥がして端面を加工後仮溶接します。


こちらは前側の下のノーズコーンの取り付けステーです。ここも狭くて作業しにくいのでナットを溶接しました。


サイドブレーキのベースに軽量穴あけ加工中に油圧パンチのロッドが破断しました。裏側を見ると丁度溶接部でロッドへ力が掛かり過ぎて破断したようです。ロッドはリペアパーツとして売っているようなので頼んでおきました。



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