セヴンの全バラ・レストア
その8
セヴンのレストアを紹介していきます。
2006年
7月22日
ロアアームのビボットを12mmのドリルで広げます。ハンドドリルでもつかめる細いドリルで広げました。
大きくした前側からロッドを通してみます、後側のビボットは約3mmくらいずれていました。右側です。前側をエアリュータで修正します。左側は修正しなくても入りました。
ロッドの先端部を11.7mmくらいに削ります。ロッドが貫通できました。
ロッドの先端に1.75mmピッチのネジを切ります。ガレージの旋盤は1.75mmはハーフナットが外せないので、正転/反転を繰り返してネジを切ります。すこしづつ削ってナットが入るスムーズに入ることを確認します。
4本分のネジ切りが修了しました。逆側はステンレスのナットを溶接する予定です。S45C材なので、焼き入れもしてみたいです。焼き入れは800〜900℃で暫く赤熱し、水で急激に冷却します。その後、300℃くらいまで再加熱して、そのまま自然に冷ますと焼き入れできるはずです。空中では900℃まで上がらないので耐火レンガが必要です。
7月23日
フロントのショックを仮止めしてみます。前から気になっていたのですが、上下のビボットがずれていて、ショックが垂直に付けられません。大体8〜9mmくらい上の方が前になっています。元はゴムのブッシュを撓ませて無理にボルト止めしています。
取りあえず、ショックのブッシュを抜きます。アームのブッシュのように堅く入っていないので万力でも簡単に抜けます。ブッシュは上記の位置ずれのため斜めに歪んでいます。
ずれを直すためにショックのビボット部をフライスで削りました。下側を2mm、上側を6mmで計8mm削りました。仮止めしてみます。まだほんの少し削り足らないですが、ほぼ垂直にショックが立ちました。
スプリングはブレーキキャリパと一緒に保管していたらフルードが漏れて塗装が剥がれかけていました。剥離剤の代りになっていました(笑)。スクレーパで大まかに落した後、ブラストをかけました。
ショックもブラストをかけてリン酸で処理します。
POR−15で塗装します。スプレーガンを使いました。右は一緒に塗装したウォータポンプとオルタネータのブラケットです。
7月29日
ストレートから通販で購入した工具と塗料がガレージに来ていました。下はフレアーツールです。ミッションの後方がそのまま後側へ外れるように、ブレーキと燃料系の取り回しを変更する予定です。鉄の加工適していません。銅とアルミ用です。
追加で購入したシルバーのPOR−15です。右はPORが完全に乾燥してしまった場合に使う下塗り用のタイコートプライマです。
メタルレディ(リン酸)も追加購入しました。
先週の続きです。フロントショックのネジ部に缶スプレー(つや消し黒)で塗装しました。POR−15は厚塗りになるので車高調整用のネジが入らなくなる可能性があります。ネジ部のみ缶スプレーで塗っておきました。
ブレーキの配管を確認します。配管は鉄製です。外形は4.78mmくらいなのでインチで3/16と思われます。フレアーナットは10mmの1mmピッチでした。銅のブレーキ用配管とフレアーナットを購入する必要があります。また、燃料系の配管も鉄製で直径は8mmでした。
タイコートプライマを別容器に移して、フロントのスプリングに塗ります。スプリングは黄色の2液ウレタンで上塗りする予定です。
フロントショック用のブッシュを作製します。内側はステンレス、外側はウレタンです。
上下で寸法が変ってしまったので、所定の長さで作って万力で圧入します。1個分完成しました。
7月30日
ボンネットキャッチですが、汚れているだけかと思っていましたが、汚れの下は錆びてました。錆びて汚れが付き易くなっていたようです。ん〜困った。再メッキするが、同じ機構で削り出しで作るか?
ショックのブッシュ作製の続きです。Φ15mmのステンレスにΦ12mmのセンタ穴加工をして内側のブッシュを作製します。
2個作製してフロントの2本分完成しました。
アップライトとタイロッドのアームを分解します。トラニオンやシャフトの部分はガムテープでマスクします。ブラスト後リン酸で表面処理をします。分解して判りましたが、トラニオンって単なるネジだったのですね(笑)。
POR−15のシルバーでスプレー塗装します。時間が無くて1回塗りです。厚く塗るとシルバーのアルミ紛の模様が時間と共に変っていきます。重力でアルミ紛が下に落ちてくるようです。