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ケントのECU化
その14
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セヴンのECU化を紹介していきます。


2012年
1月21日
オー クションで購入した6Pのキルスイッチがガレージに来ました。現在付いているOMP製キルスイッチはバッテリのみ切断するだけなのでキルスイッチを切ってもオルタ ネータの発電でエンジンが回り続けます。ECU化でガソリンが低圧/高圧と電磁ポンになったのでキルスイッチでちゃんと燃料ポンプを止め、
かつエンジンも停止するようにします。早速取り付けサイズを確認するとOMPと同じでした。


燃料ポンプを止めるための配線です。予備の端子でポンプイグニッション/インジェクタ系の電源リレーを切断するようにしました。


先 週の続きです。アイドリングで空燃比が12くらいまでしか薄くならない件です。空燃比12の時にインジェクタ開度が1.2%です。オシロでは 1.2〜1.3mSecくらいのパルス幅になっています。このインジェクタの無効噴射時間は0.8mSec程度(14V)なので、正味0.4mSecくらいの噴射 幅になり、かなり短い時間です。インジェクタはB16A(160馬力)用で260cc/minで、アイドリング域では容量が大きすぎて絞りきれないようです。要は大は小を兼ねないってことです。


4連スロットルのバタフライのストッパの作製です。暫定でストッパのネジを逆に付けていましたがちゃんと作ります。ナイロンナットを埋め込んだ7mm厚のアルミ板で延長してアイドリング調整ができるようにします。4つまとめて作ります。


コンタで分割します。いままで使っていたストッパ用のネジを使って延長部固定し、4mmのキャップボルトに広ワッシャを固定してストッパとします。ボルトを閉め込むとアイドリングは低くなります(笑)。


アイドリング調整を組み込んだ4連スロットルを再組み立てしました。


エンジンを掛けてアイドリングのバランスを確認します。目視でバタフライの隙間を確認しましたが、そこそこバランスしています。


キルスイッチに関連して、アルミの錘を使った衝突センサを作ります。左はアルミ錘を削っている所、右はエアファンネルの残り材料(ポリプロピレン)で外枠を削っているところです。


アルミ錘と外枠が完成しました。


1月22日
通販で購入したPOSHのインジェクション用の透明ホースです。内径8mm。燃圧レギュレータの戻り側に使います。現在はホームセンタで売っている汎用の赤色透明ホースを使っています。透明ホースを使うとパーコレーションなどで気泡が入るのが確認できます。


雨も上がり、道も乾いてきたので、試走路をECUで走ってみます。空燃比は下が10〜11くらいで濃く上が14〜18で薄いようです。走っているときにコンソールのボリュームで調整すると、状態が良くなります。写真を撮っている間にプラグがかぶったようで、ガレージまでやっと帰れました(笑)。プラグの写真を撮り忘れましたが真っ黒でした。型番はBPR6ESですが、電極が細いイリジウムなどにするとかぶりに強くなります。


午後になり、もう少し遠くまで走ります。プラグがかぶっても帰ってこられるようにプラグレンチワイヤブラシを用意しておきます(笑)。近くのセヴンイレブンまで試走しました。右をクリックすると動画を再生します。


試走時のデータロガーグラフです。次回のマップ作りのために解析します。


データロガーの空燃比の最小値最大値のチャートです。


とりあえず、燃料系もECUで動きましたのでキャブレタ内のガソリンを抜いて片付け準備しました。


燃料デリバリを固定するステーを作製しました。ペダルボックスの固定ネジで共締めしました。片側は浮いていてラジエータタンクにタイラップ固定しました。


ボンネットの穴とエアクリーナがずれているので整形して方向を合わせます。後側の隙間が少ないです。


衝突センサ用アルミ錘電線を通す2.5mm径で十字に開けます。続きは次回の予定です。



1月25日
アイドリングで濃い件ですが、自作でECUを作っている方からメールで情報を頂きました。逆起電力防止用のダイオードが原因でインジェクタが閉じるのが遅延し、濃くなるのではないかとのことです。
早速、PCでシミュレーションしてみました。使用したソフトはリニアテクノロジのSPICE(LTSPICE)です。駆動用のFETは適当なものを選び、インジェクタは17mH12Ωを直列に接続しました。下は防止回路無しのシミュレーション結果です。ドレイン電圧が約6KVになりました。実際にはこんなに高くなく、300V程と思います。他の波形はドレイン電圧が高すぎて良くわかりませんが、インダクタに流れる電流で確認すると遅延はほとんどありません。当然です(笑)。


次はショットキによる防止回路です。
緑:ゲート電圧、赤:インダクタに流れる電流、青緑:ドレイン電圧です。電圧は12V+順方向電圧に抑えられています。逆起電力を吸収している間は順方向電圧が加算されています。電圧は低く抑えられてるものの、インダクタに流れる電流を見るとFETがOFFになった後、4mSecほど遅延して0になっています。この間でインダクタに貯まった電気を熱に変換しているということです。どのくらいの電流でインジェクタ内のソレノイドが復帰(OFF)するか不明ですが、少なくとも3mSecくらいは余分に開いているのではと思います。


最後は教科書に載っているCRを使った防止回路です。抵抗:100Ω、コンデンサ:1uFにしました。グラフの色は上記と同様です。電圧は約60Vで、電流は振動して一度マイナス方向になっていますが遅延は0.3〜0.4mSec位でしょうか?駆動用のFETの耐圧は150Vなので、この位の電圧に抑えたいです。次回、ガレージで実験してみます。



1月26日
ツェナを追加して再度シミュレーションしてみました。電圧は86Vで、遅延は上記よりも大分短くなりました。86Vのツェナを入手するのが大変そうです。



1月27日
bluetooth通信のアンドロイド側アプリでてきとうな文字数で改行してしまう件です。BluetoothChatのソースを変更して行単位で表示されるようにしました。アンドロイドが2台ないので、
元々のChatアプリの動きが不明ですが、Chatなので行単位で表示されるはずです。相手機器をSPPに変更したことで文字単位になったのか?いずれにしてもJavaなので取っ付きにくいです。ここをクリックするとソースを表示します。漢字のコメントの辺が修正した箇所です文字コードはUTF−8です。変更の結果PCとの接続では行単位に表示されるようになりました。ゆくゆくはアンドロイド端末にECUのデータグラフなどを表示させたいです。



1月28日
インジェクタの逆起電力防止回路を120Ω+0.033uFのスパークキラーに変更しました。オシロで測った電圧は約100Vになっています。


1月29日
オークションで購入したイリジウムプラグが来ました。



スパークキラーに変更したインジェクタ駆動回路で試走しました。アイドリングで薄い方への調整範囲が広がりました。


スパークキラーに変更したインジェクタ駆動回路の電流を調べてみます。約1Ωの抵抗の両端で電圧を測り、電流を確認します。右の上が電流波形です。くびれのところがソレノイドが全開になったタイミングと思われます。下はドレインの電圧波形です。GNDが共通になってしまうので、電圧波形が上記とは逆になっています。逆起電力のパルスと同じタイミングで電流が無くなっています。次回までにツェナを入手して実験してみます。


イリジウムプラグに変更しました。


再度、試走しました。3時を過ぎてかなり寒いです。


上記の試走時のログデータです。右は最低空燃比です。



衝突センサの上カバーアクリル板から切削します。


bluetooth通信のアンドロイド側アプリのテストを行います。マップのインデックスを表示しているところです。正常に改行するようになりました。



2月5日
土曜日は新しい足車の移動で1日使ってしまいました。フに点々の方のセブンが調子悪いのでシビックEK4を購入しました。インジェクタはB16Aなので同じかもしれません。


先週の続きの衝突センサです。L字アルミで上カバーを外枠に固定しました。


オークションで購入した36Vの5Wのツェナダイオードです。


ツェナショットキ直列に接続してインジェクタ駆動テストを行いました。接続はこれです。


エンジンエミュレータでテストします。オシロでは約60Vの電圧になりました。次回、電流も測定してみます。



2月12日
衝撃センサの動作試験です。大きなショックを与えるとアルミ製の錘が移動してワイヤ切れることを確認します。


噴射用のマップを下を少し薄く、上を少し濃くして試走しました。


一度、ガレージに帰り、もう少し調整します。


ログデータです。平均だとそこそこですが、偏差が大きいです。また、2600〜2800rpmでアクセル開度が0.14V付近で空燃費が9〜10になっています。この部分は少し薄くする必要があります。


衝撃センサを取り付けて燃料ポンプ、イグニッション、インジェクタ用のリレーと配線しました。



2月15日
2800rpm付近で濃い件です。現在のマップは851のマップを噴射量が合うように係数を掛けて、少し均して使っています。左側が今回使っているマップで、右側は851のマップです。双方とも2500〜3500rpm付近にがあります。これが原因で濃くなっていると思われます。次回、再調整してマップを作ってみます。



2月26日
インジェクタに36Vツェナダイオードを直列で組込みました。


3月11日
久しぶりにセッティングを行いました。曇り空で寒いです。コンソールボリュームが中央だとアイドリングは良いですが、上が少し薄いので濃くしました。



一度、ガレージに戻り、再度セッティングします。PCからマップを書き換えました。


試走しているとコツ・コツ異音がします。ボンネットを外して試走しているので、ボンネットキャッチから音が出ているのかと思いましたが、違いました。センタトンネルの中から音が出ているようです。ガレージに戻りセンタトンネル外してみました。どうやら、配線に付けたタグがユニバーサルジョイントに当り、それがセンタトンネルに当って音が出ているようです。走行中しか出ないのでなかなか見つかりませんでした。次回タグを取って試走します。



4月8日
暖かくなったのでセンタトンネル内の異音とセッテングの確認です。
異音は無くなりました。セッテングですが、上が濃いです。





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