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セヴンの全バラ・レストア
その21
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セヴンのレストアを紹介していきます。


2007年
8月15日
ミッションを綺麗にします。セミオートマ実験中のミッ ションを一度分解します。黄色の箱に入っているのがセミオートマ用の部品です。去年の秋くらいから進歩していません(笑)。右側の錆びている部分が鋳鉄製の4速分が入るケースです。左側はアルミダイキャスト製のカバーです。この部分に5速ギアが入っています。


アルミ製カバーと鋳鉄ケースの間にはアルミ製のガスケットが入っていましたが、分解時に破損したので、0.3mmのアルミから自作しました。 


アルミ製のカバーをシンプルグリーンでクリーニングします。あまり綺麗になり ません。


鋳鉄製の本体ケースはかなり錆びています。塗装はしていなかったのではないで しょうか?ワイヤブラシで錆を落してリン酸で下処理します。


ベルハウジングの上に載せて適当にマスキングを行ないます。


下塗りはPORのシルバーでハケ塗り、上塗りもでハケ塗りしました。上塗りの写真は撮り忘れです。



上カバーは耐熱赤の缶スプレーで塗りました。


アルミ部はシールコートを掛けておきました。



8月16日
会社に呼び出されたので、上カバーを持っていきオーブンで焼き付けました。120℃で45分くらいです。通り道なので、瑞穂のジョイフル本田に寄ってインチのステンレスネジ等を購入しました。



8月17日
ジョイフル本田で購入してきたステンレスのインチ6角ネジで す。1/4と3/8インチです。オイルパンデフのカバー用です。ワッシャはミリ用で代用します。


同じくジョイフルで購入したステンレスの角パイプと3mm厚のステンレス平棒です。 シートベルトの止め金具を作製する予定です。


同じくジョイフルで購入したシリコンゴム製の隙間テープU字ゴムです。隙間テープはボンネット用です。
U字ゴムはグロメットの代わり使います。


会社で焼き付けてきたミッションの上カバーです。


ステンレスの平棒を加工して、シートベルトの止め金具を作製します。右はフレームとロールバーの間に入っているスペーサと合わせたところです。


ボンネットのクッションとして、ジョイフルで購入したシリコン製の隙間テープ を付けてみます。右のような断面になっています。スポンジタイプより耐久性がありそうです。


シートベルトの止め金具の続きです。平板をスペーサと角パイプに溶接して、仮り止めしてみます。この後、8mmのボルトを4本立てます。


ホーシングはバンプラバーが外れたままになっているので、タイダウンで締め上げて、隙間を作り、再度バンプラバーを取り付けました。タイダウンを外す時に一気にホーシングが下がるので、ちょっと怖いです。



8月18日
残っていた最後のホィールの塗装剥がしです。途中でリムーバがなくなり、裏側が残ったままです。



ガレージ内で行方不明になっていたデスビです。ようやく出てきました(笑)。良かった。オイル汚れを落します。バキュームの進角を外そうと思って分解し始めましたが、単純に取ると進角機能がフリーになり固定するのが面倒なので元に戻しました。いずれECU化の予定なので、デスビもいらなくなります。(はずです)。


余っている3/8インチのステンレスキャップボルトです。そのまま使うにも何なので、少し加工をしました。


こちらは2輪パーツ屋で買っておいたスレッドコンパウンドです。ステンレスの ボルトは高温部に使う場合には固着することがあり、その防止用です。


加工したステンのキャップボルトはオイルポンプサーモスタットのカバーの取りつけに使いました。


オイルパンをエンジン本体に取りつけます。左はコルク製のガスケッ トです。左右で形が微妙に違います。エンジンスタンドでエンジンを180度回転し、シリコンシーリング剤を塗ってエンジン側にガスケットを載せます。クラッチ側のオイルシールも新しいものと交換しておきました。


オイルパン側にもシリコンシーリング剤を塗って上から被せます。購入してきた1/4インチのステンポルトで固定します。このインチボルトですが、頭の6角部がミリで できています(笑)。ノーマルのインチより一回り大きく、1/4は10mm、3/8は14mmのソケットが合うようになっています。何か混乱の元ですが〜


ECU用のタイミングギアの取り出しシャフトを作製しました。S45C材から Φ17mmのシャフトを作製します。中央の黒いのはMonotaroで購入しておいた内径17mmのオイルシールです。カムシャフトを延長するような形になります。右は仮止めしたとことです。


カムチェーンのカバーに穴開けします。カバーの十字はセ ンタと合っているようです。オイルが出てこないようにオイルシールカバーをここに取り付けます。


オイルシールカバーを付けるために凸部をフライスで削りましたが、 パーツ 番号なども鋳造で入っています。また、クランク軸のオイルシールは新品があるので外しました。


丁度パーツ番号の所にOリングの所に来るので、密着するように全体をフライス で1段削りました。



8月19日
ホィールの塗装落しの続きです。リムーバを近くのホーム センタで購入して残っていた裏側の塗装を剥がしました。今後、剥離作業はなさそうなので、リムーバはビン入りの小さい物を買いました。


アセトンで脱脂した後、PORのシルバーで下塗りします。ガン吹きです。まずは1個。


コンパネの上に載せて裏を塗り、針金で吊るして側面を塗ります。


4つ下塗りが終りました。乾燥させているところ。


塗料が余ったので、カムチェーンカバーもついでに塗っておきます。


ホィールの上塗りはホィールカラーのガンメタです。PORと異なり、シンナー系のため、気温が高いと表面がざらつきます。ちょっと失敗でした。次回、水研 ぎして再塗装する予定です。


タイミングギア取り出し用のオイルシールカバーを作製します。 qcadで図面を作成します。外形とオイルシールの穴は6mmのエンドミル、Oリングの溝は0.3mmづつずらせた4mmのエンドミルを使います。


ジグを作り少し浮かせて10mmのアルミをフライスに固定しCNCで切削します。右は加工が終了したところです。Oリングの溝加工時には固定しているボルトも少し削っていました(笑)。


完成したオイルシールカバーにOリングオイルシールを載せてみました。オイルシールは後で圧入します。実際にはOリングの付いている側が裏になってカムチェーンカバーへ取り付けます。固定用のネジ部も小さいOリングでシールしないとオイルが滲んでくると思います。



8月25日
タイミングギアの仮止めをして、ロッドの長さを決めます。


カバーにオイルシールを圧入します。カバーはキャップボルトで固定するので、沈み加工を行ないます。Oリングが入るのでその分深く加工します。


先週失敗したホィールの塗装ですが、サンドペーバでザラザラを落して再塗装しま した。



8月26日
カムチェーンカバー側にはカバーの取りつけ穴加工します。一番下の小さい穴はオイルが抜けるように開けてみました。右は加工したキャップボルトと ナットの代わりにカバーの内側に取り付ける金具です。キャップボルトに付けるOリングは近くのホー ムセンタで購入しました。金具は平棒から作りました。


ロッドを仮止めしてダイアルゲージで確認しながらセンタ出しをします。プラグを外すとクランク軸は手で回せますが、結構疲れます(笑)。クランクプーリと、カムプーリのマークが合っていることを確認しました。写真ピンボケです。


シリコンシーリング剤を塗ってカムチェーンカバーを取り付けます。Vベルトを仮止めしてみましたが、タイミングギアの取りつけフランジに少し干渉しています。来週、再加工します。




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