セヴンの全バラ・レストア
その42
セヴンのレストアを紹介していきます。
2009年
12月5日
オイルパンを外す準備です。クーラントとオイルを抜きます。
オイルパン
を外しました。シリコンシーリングが固まっているので外すのが大変です。
続いて、カムチェーンカバーを外しました。オレンジ色のオイルシールがクランクプーリのシールです。
丁度、鈴商の通販で購入したオイルシール
が届きました。ついでにフロントのハブシールも購入しておきました。オイルシールは早速、交換します。ちょっと見では傷んでいないように見えます。
先週作製した2mmのオフセット用のスペーサを入れてカムチェーンカバーを戻します。
オイルパンを戻すまえに裏から写真を撮ってみました。シリンダの壁面がみえます。綺麗です。オイルパンはシーリング剤を塗って戻しました。
12月5日
オイルとクーラントを戻して試運転
をしようと思ったのですが、キャブに燃料が送られてきません。電磁ポンプの出力側のジョイントの径を調整するために2重にしたゴムホースが長かったため内部で内径が細くなっていました。別のホースに付け替えて直りました。エンジンも無事かかりました。
先週ガレージに持ってきた空燃比計
を使ってみます。左が1300回転くらいの値です。右は3000〜3500回転くらいです。加速ポンプが効いているのか11〜10くらいで濃く
なります。
ECU用のクランク角センサの出力も確認しました。下が基準パルス、上がクランク2回転で32発出るクランク角パルス
です。まだ位置の調整はしていませんが、正常に出力されています。
助手席の前にバッテリを移設したため、バッテリとエキパイの距離が短くなりました。防熱のため、シートをバッテリに巻いておきます。
30分ほどエンジンを掛けてランクプーリからのオイル漏れを確認しましたが、大丈夫のようです。ヘッドカバーからのオイル漏れがかなりありましたが、これはコルクのシールがずれていたようです。来週再度確認します。
12月8日
交換したオイルシールを会社で確認してみました。シールのエンジン側にスジが入っているのが確認できます。
12月12日
先週のヘッドカバーからのオイル漏れはコルクのガスケットの位置をずらせて止まりました。
ECU用の点火ユニットのケースを加工しました。
加工したケースに抵抗とFETを仮止めして、ヒートシンクを乗せてみます。ヒートシンクはペンティアム2用です(笑)。サイズも丁度いいです。
12月13日
牽引フックを作ります。CNCでアルミ板から適当にフックの形を切り出します。
エアフィルタのクリーニングをします。クリーナ液の使い方が分かりません。クリーナ液にドブ漬けするんでしょうか?それにしては量が少ないです。とりあえず中性洗剤で洗って乾燥後、湿式オイルを塗っておきます。オイルのスプレーが調子が悪く霧状に噴霧できず、一様にオイルがかかりません。
牽引フックのフレーム固定金具をCNCで削り出しました。フレームのパイプ径は約25.5mmです。
牽引フックをフレームに仮止めしてみました。このままでは回転してしまうので、もう一箇所フレームに固定する必要あります。
キャブレタ同調を取るためにアイドリングでプラグコードを抜くと点火コイルの2次側と1次側間でリークします。コイルのゴムキャップの劣化が原因と思われます。手で触ってもビリビリきます(笑)。対策が必要です。
12月19日
先週リークしていた点火コイルの対策です。会社から自己融着テープ
をもらってきました。リークしている部分をグルグル巻きにしました。
こちらも先週の続きです。湿式オイルを塗ったエアフィルタを取り付けました。
セミオートマの平歯車ホルダの作製です。qcadで図面を作ってテフロン樹脂をCNCで削り出します。
下部を削って高さを調整し、エンコーダの歯車の逃加工をして、平歯車に勘合させてみます。大体良いようです。
続いて後側も削ります。
12月20日
前後の平歯車ホルダに取り付け穴と逃加工をして仮組みしてみました。両持ちになりました。
セミオートマ部の仮組みです。シフトロッドの延長部を取り付け、その後、モータ部を取り付けました。
モータ、エンコーダなどの電気配線を接続してセンタトンネルのサイドカバーを取り付けました。
12月26日
アパートからシンクロテスタを持って来ました。アイドリングの同調を確認します。ほとんどずれていませんでした。
12月27日
ご近所対策のバッフル板を作りました。内径は約19mmです。耐熱のつや消し黒で塗装をしてネジで固定できるようにしました。
牽引フックの続きです。回転しないようにテフロン樹脂を削ってストッパを作りました。ノーズコーンと共締めで固定します。牽引フック完成です。
フロントのナンバステーを作ります。まず、スペーサを作製しました。その後、3mmのアルミ板からステーを作ります。ステーはフライスで軽量穴開加工をしておきます。牽引フックの分右にオフセットしました。
12月29日
ナンバステーをノーズコーンに取り付けました。
牽引フックは赤で塗装しておきます。
市役所で仮ナンバを借りてきました。早速ステーに取り付けます。
ステアリングに使う予定のバックスキンがあまっていたので、膝パッドを作ってみました。ベニアにスポンジを貼り付けて、その上からバックスキンを貼り付けます。
ノーズコーンを取り付けました。ナンバは牽引フックの分だけ右にオフセットします。
12月30日
近くの車用品屋で車載用品
を購入しました。三角板、空気入れ、パンク修理、フレアです。三角板はトランクの敷板に車載工具
といっしょにベルトとタイラップで固定できるようにしました。
膝パッドをホックで取り付けました。
12月30日
フロントのハブにシールを圧入してハブを取り付けました。ナット止めの割りピンが無いのでステンワイヤで代用。まずは左側
から。
つづいて右側です。
2010年
1月1日
フロントのウマをとりました。ブロックで浮かせてあります。
フロントはタイロッドエンドを分解しているのでトーを簡易的に調整します。リアからたこ糸を引っ張ってリアを基準にほんの少しトーイン
を付けます。
シートとシートベルトを取り付けます。
フロントのスタビライザを規定の28mmに調整します。
1月2日
前後のブロックを1個づつ外して接地させ、試走準備できました。
近くのコンビニまで試走し
ました。一応、真っ直ぐ走ります(笑)。リアのロングアームも違和感はありません。コンビにでボンネットを外すと結構な量、オイルが噴いていました。どう
やらキャッチタンク代わりのペットボトルの空気抜き穴が少なすぎるようで、オイルゲージ穴からオイルが噴いているようです(笑)。ブレーキですが全然効きません。この日は10kmほど走って終了しました。その他、ボンネットとエアフィルタの干渉、バックランプの点きっぱなしの問題点があります。
1月3日
ブレーキが効かない原因はロータの内側に以前にできた段が付いているため内側のみパッドが接触しているためです。早速、パッドを外して内側を少し削りました。本来はロータを削った方がいいです。
キャッチタンクのペットボトルは空気抜き穴を追加しました。
ボンネットとエアフィルタの干渉はフィルタにスジが入っています。エンジンをフレームと水平になるように8mmほどスペーサを入れたためです。
早速、ボンネットを加工しました。エアニブラで穴を拡大し、リュータで整形しました。
バックランプのスイッチはバックレバーの根元に付いているのですが、スイッチを押す部分を少し調整しました。
フロントのハブナットの割りピンが無いので、近くのホームセンタに試走を兼ねて買いに行きました。ブレーキは少し良くなりましたが、バックラップはまた点きっぱなしになりました。母親に40km/hで前を走ってもらい、クロノのスピードメータの確認をします。ほとんどずれていないようです。オイルは噴かなくなりました(笑)。この日は30kmくらい走りました。
バックランプのスイッチ部分解しました。マイクロスイッチのアームが曲がっていました。再度調整して組み付けます。
1月9日
オリジナルのステアリング、3点シートベルト、エアフィルタをガレージも持ってきました。
先週の続きです。バックランプスイッチ組みなおしました。ついでにフラットケーブル等の細い線材にスパイラルチューブを被せました。
1月10日
フロントブレーキパッド確認しました。当たる面積が増えてきましたが、パッドの中央部が凹んでいるようなのでベルトサンダで削ってみました。再度、試走が必要です。
右側のパッドがロータと少し干渉しているようで、ロータにスジが入っていました。ディスクサンダで修正しておきました。
1月11日
セミオートマ用電源をアクセサリ電源で制御するように修正します。スカットルを開けてアクセサリ電源を引き出しました。
スカットルを外したついでに行方不明のステアリングシャフトのカバーをカーボンケブラの切れ端で作り直しました。オリジナルはアルミ板にゴムのシートが付いていました。
引き出したアクセサリ電源でセミオートマ用のリレーを制御するように配線を修正しました。
セミオートマの制御基板を運転席のシート裏に組み付けました。FETが飛んだようで調子が悪くなりました。右は産業廃棄物で入手したセレロン450MHzのノートPCです。いままで開発に使っていたCNC用PCのシリアルが調子悪いので今後、このノートで開発します。
こちらはECU化用のコレクタタンクの作製です。廃品のアルミ板を切り出して曲げ加工しました。とりあえず側面のみ、底板と上部は次回作製します。コレクタタンクの中には高圧ポンプを入れて、運転席の足先のスペースに配置する予定です。