アルドウィーノを使った
オープンソース、オープンハードの
ローコストECU
テージのECUが壊れていた時は
Speeduinoに装換する予定です。
その9:デュアルホイールへの変更
タブレットのホルダステー作製
2024年
5月5日
セッティング用タブレットのタンクへの固定方法を思案中です。ダイソーのマグネット式のスマホホルダを購入しました。お店では見つからず、通販で3個購入しました。1つ使ってタンクに仮固定してみました。もう少し角度が欲しいです。マグネットだけ流用してホルダを新作した方が良さそうです。
5月6日
スマホホルダに付属していた鉄プレートをタブレットの裏に4個貼り付けました。カーボン板の余りでステー作製を開始しました。初めはタブレット側のマグネットを取り付ける部分です。
回転センサに仮コネクタ(110型)を圧接しました。ハーネスを作製する時は防水コネクタを使います。
非接触回転センサOH182は電源と出力端子の2端子で動くようにできてます。115Ωの負荷に7/14mAの電流が流れて出力信号になり、この電流が内部の電源も兼ねています。エンジンエミュレータのタイミング信号はUNOのGPO信号なので、ディップスイッチで負荷抵抗を切り離せるようにしていました。
負荷抵抗の切り替えのディップスイッチを廃止します。エンジンエミュレータに入れる定電流回路をLtspiceでシミュレーションしました。赤枠が負荷抵抗です。これをエンジンエミュレータに組み込めばSpeeduinoの基板の負荷抵抗そのままでエンジンエミュレータを繋げられます。
5月7日
定電流回路用の単電源オペアンプがアマゾンから到着しました。LM2904が12個で980円でした。
ユニバーサル基板に定電流回路を作製します。回路はプライマリとセカンダリ2個分です。赤枠が動作確認用の120Ωの負荷抵抗です。
早速、アナログディスカバリーで電源とロジックレベルのタイミング信号を発生させます。
動作確認します。LOWの時が約0.8V、HIGHの時が約1.8Vです。動作良好です。
タブレットのステー作製の続きです。カーボン板とアルミ材で部品を作製しました。
作製した部品を組み立てます。上下はダイソーのスマホホルダのマグネット、左右はネオジムを使用します。
裏側はこんな感じです。
5月8日
エンジンエミュレータに回転センサ用の定電流回路を組み込みます。右は取り外した、電圧シフト回路です。
赤枠のディップスイッチをONにして負荷抵抗有りの設定にします。動作良好です。ディップスイッチは後で外します。
タブレットのホルダステーをタンクに取り付けます。保護用の3Mのクリアシートを貼ります。柔軟性があって曲面にもきれいに貼れます。
初めに、ベルクロを使ってみましたが、グラグラするので止めました。
厚手の両面テープで固定しました。キッチリ固定できます。
タブレットを載せてみます。吸着力はまずまず。ただ前方が上がっているので高速道路だと外れそうです。外れた時用に落下防止のカールコードを繋げておいた方がいいです。
5月11日
非接触回転センサの負荷抵抗切り替えディップスイッチは取り外しました。
アリエクスプレスで購入した回転センサ用の3ピン防水コネクタが到着しました。TPS用3ピンコネクタと同じものですが、オスメスのセットです。ただ、オスピン側は赤枠部分にシール類は無く、非防水でした。
5月12日
ハーネス作製に使用する3ピンのコネクタの大きさを比べてみます。左からオリジナルの回転センサ用タイコ互換コネクタ、AMP互換の1.5mmピッチ防水コネクタ、今回購入のTPSにも使っているデルファイ互換コネクタです。サイズが小さいので、このコネクタを防水処理して使用予定です。
5月14日
デュアルホイールの動作確認の準備を行います。セカンダリパルスは36歯を固定している鉄ボルトで発生するので、取り付け方を決めておく必要があります。基準タイミングの時にステンレスボルトが上で固定しました。
回転センサをSpeeduinoに繋いで、プラグを外してクランキングを行い、回転センサとヒステリシスコンパレータが正しく動作していることを確認しました。クリックすると0.5Mバイトの動画をダウンロードします。
5月15日
オリジナルの点火、噴射と
Speeduinoの点火、噴射合計8チャンネルをアナログディスカバリのロジアナで取り込めるようにバッファボードを作製しました。アナログディスカバリのロジ
アナは最大は5Vなので、12Vに逆起電力のパルスが乗って、高圧になってもアナログディスカバリが壊れないようにする必要があります。回路はツェナで降
圧してHC245で5V系に変換します。
5月16日
アングル0度の設定でロジックアナライザでタイミングを確認しました。プラグを外してクランキング時に約6パルス+α遅れていました。
36歯の1パルスは20度なので、120+15でトリガアングルを135度に仮設定します。
大体合いました。
5月17日
緑枠のオリジナルの点火のパルス幅がやけに狭く測定されています。アナログディスカバリのオシロで確認します。
バッファボードに入力される信号は正常です。
ツェナと抵抗で降圧した後のパルス幅は正常ですが、LOWレベルが浮いています。
レベルが浮いてVILが守れなくなり、HC245の出力のパルス幅が短くなっているようです。
対策はオリジナルの点火の2チャンネルのみ、ツェナ電圧を6Vに上げて、プルダウン抵抗を低くして、電圧を下にシフトします。
オリジナルの点火の波形が正しい幅になりました。
5月20日
プラグを付けた状態でクランキングをしてタイミングを比較します。燃料ポンプは駆動しないようにしておきます。
一番下のCAMはプライマリパルス(36歯)の波形です。プラグを外した時と比べると圧縮により回転が均一になっていない事がわかります。また、オリジナルの点火でも2回出ている所が確認できます。ピンク枠はオリジナルとSpeeduinoの点火タイミングの比較です。プラグを付けた状態でも、ほぼ合っていることが分かります。
拡大してみます。プライマリパルスの幅は2倍以上差があります。これではミッシングトゥース(歯抜け)では上手く行かない可能性が高いです。点火はトリガアングルで調整しているので、ほぼ合っていますが、噴射は少し進んでいるようで、後で調整します。
5月21日
続いて、オリジナルECUでエンジンを始動した時のタイミングを比較します。クランキングから始動まで波形が測定できています。この時もタイミングは大体合っていることが確認できました。
エンジンエミュレータと本体を繋ぐケーブルを整理して作り直しました。右上はオリジナルのインジェクターのダミー抵抗です。
上のケーブルで噴射と点火をSpeeduinoに繋ぎ変えて、初始動してみます。問題無く始動できました。ガレージ内の気温は高く、約30℃です。冬になると?ですが、とりあえず始動できました。クリックすると、約1.8Mバイトの動画をダウンロードします。
タンクの上のタブレットとエンジンエミュレータのLEDを撮影しました。ピンボケです(笑)。エンジンが温まってないので、下を2000rpm位に上げています。クリックすると、約2.5Mバイトの動画をダウンロードします。
5月24日
デュアルホイールで動くようになったので、SpeeduinoにO2センサを繋いで閉ループで燃調
制御します。初めにO2センサの動作確認をします。特にオリジナルのO2センサは長い間、濃い状態で使っていたので劣化していないか確認します。ヒータ通電後にエンジンを始動して、エンジンエミュレータの油温ボリュームで燃調を調整し、出力電圧を確認します。
センサの電圧は燃調に対応して0〜1V付近を動く事が確認できました。オリジナル、ヤフーオークションで購入のドカ1100エンジン用の2個、アリエクスプレスで購入の互換品いずれも動作良好でした。ただ、互換品はヒータ電流が大きいです。クリックすると約1Mバイトの動画をダウンロードします。
5月25日
エンジンエミュレータにはO2センサの出力をエミュレーションするスイッチがありますが、外部からO2センサ信号を入力でできるようにジャックを増設します。
続いて、AFR/O2の設定を行います。センサの種類はナローバンドです。設定を見ると、制御は常時行われるのでは無く、油温が30℃以上、回転数が1000rpm以上、TPSが70%以下で、エンジンがかかってから15秒後に制御が行われることが分かります。
アナログディスカバリのシグナルジェネレータでO2センサの疑似波形を出力します。0〜1Vの台形波です。
上記の設定でTunerStudioのウインドウをキャプチャしました。燃調が濃い時は噴射量を少なく、薄い時は噴射量を多くする制御が行われます。入力されたO2センサの電圧により、噴射のパルス幅が変化することが分かります。クリックすると約5.5Mバイトの動画をダウンロードします。
O2センサの割り込みケーブルにセンサ出力とヒータケーブルを追加しました。
O2センサをエンジンエミュレータに接続して、閉ループ燃調制御の動作確認を行います。
温まっていないので2000rpm付近に上げています。TunerStudioのO2センサの値が13中心、A/F計が14中心、O2センサの電圧が0.5〜1Vで行ったり来たりしています。O2センサは0Vにはならないですが、正しく制御できているようです。クリックすると約5Mバイトの動画をダウンロードします。