削り出しカーボン11/29号
その7:クラッチの乾式化
カーボンホイール
リアディスクフローティング化
2023年
1月31日
下穴加工をしたクラッチシャフトのナット材料S45CにM20のP1.0でタップを立てました。
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クラッチシャフトに勘合させてみます。良好です。外形はスリッパクラッチが到着してから加工します。
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2月1日
BSTのカーボンホイールですが、納期確認が必要というステータスになっています。テージを買ったお店に確認してもらった所、半年〜8ヶ月待ちのようです。
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代わって、超軽そうなロトボックスですが、こちらは普通に受注生産で納期2ヶ月とのことでした。ロトボックスはユーロ建なので少し高いです。因みにBSTは南アフリカ、ロトボックスはスロベニアの会社です。早速、ロトボックスを発注しました。
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2月2日
ヤフオクで購入のモンスタのクラッチギアに付いて来たクラッチカバーに軽量/冷却加工をします。フライス盤で大まかに切削しました。
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隅はRで仕上げるので角型に残しておきます。
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斜めのラインは段々で削って後で仕上げます。
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エアリュータで大まかに削りました。
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2月3日
リアのディスクをフローティング化します。テージのリアディスクは220mmの4穴です。アマゾンでモンキー125用のオーバ/サンスターのフローティングディスクが有ったので購入しました。
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早速、分解しました。テージ用のインナロータを作製予定です。
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インナロータの図面をqcadで作成します。直径は約130mmになりましが、ガレージのフライス盤のY軸は100mmしか移動できないです。
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ガレージのフライス用に上下を2回に分けて切削するように図面を修正します。位置決めピンを使ってズレないようにします。
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クラッチカバーの切削面をサンドペーパで仕上げました。
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ヤフオクで購入の安売りカーボンクラッチカバーが来ました。右の1198SPに付けていたアルミ製と同じように穴開け加工する予定です。
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クラッチカバーの塗装をリムーバで剥離します。気温が低くて、なかなか剥離できないです。3回繰り返しました。この後、サンドブラストする予定です。
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2月4日
ガレージ奥で直圧ブラスタでサンドブラストしました。油圧センサも錆びていたのでサンドブラストしておきます。ブルーシートを敷いて打ちっ放しで砂は1/3くらいは回収出来ます。
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オキツモの艶有り赤の耐熱缶スプレーで塗装しました。
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2月7日
耐熱赤でペイントしたクラッチカバーにロゴ刻印しました。切削油で刃先が見えませんが。クリックすると約7.3Mバイトの動画をダウンロードします。
![](tn_230207_1.jpg)
切削刻印が完了しました。途中でずっこけなくて良かったです。ジェクトが小さいので、バックラッシュが問題になります。
![](tn_230207_2.jpg)
切削油をふき取ってして完成です。
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2月8日
カーボンクラッチカバーに軽量、冷却、ロゴ加工します。qcadで図面を作成しました。Y軸の移動距離が短いので、長穴は全部開けられません。
![](carbon_cluch_qcad.jpg)
Y軸が100mmいっぱいなので、アクリル板で試し切りして、移動距離が足りているか確認しました。カバーにはセンタマークを付けておきます。
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新品の4.6mmのエンドミルを使いましたが、バリが残ります。
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ヤスリとサンドペーパでバリを仕上げました。長穴と余分な部分のカットは後で手加工します。
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クラッチカバーに付いている大きいオイルシールとオイル確認窓を外しました。
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2月9日
予めフライス板で加工をしておいたカーボンクラッチカバーに電動リュータ追加加工して、冷却穴と余分な部分の切り離しを行いました。
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断面をサンドペーパで仕上げて完成です。ロゴの部分はペラペラなので、ステーを追加予定です。
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クラッチカバー内のクランクシャフトのオイルシールを外しました。右のアストロで購入してきたリムーバではとっかかりが無いので外せませんでした。電動リュータとタガネで外しました。
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2月10日
サンドブラストした部品はガーネットの砂が付いているので、厳重に落とします。お風呂でスチームクリーナと刷毛とシャワーで洗い流しました。後で、もう一度エアブローします。クラッチカバーとカーボンカバーを組み合わせてみました。なかなか、良い感じです。
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ヤフオクで購入の64チタンのクラッチカバー用6角穴付きボルトが来ました。ただ、ちょっと本数間違えました。1本足らなかったです。追加で購入しておきました。
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クラッチギアの内溝の加工方法を思案中です。研削作業で使う砥石を加工しました。厚み約1.9mmです。
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一方、旋盤で切削できないか、851の使わないギアで確認しました。チップバイトなら削れそうです。使ったのは中ぐり用なので、内溝用を購入する必要があります。内溝に使うEリングの厚みは約1.6mmです
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2月11日
チタンの6角穴付きボルトは15mmを追加して、11本揃いました。
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組込む予定のモンスタのプライマリギアの回り止め作成しました。湿式用に作った回り止めのピンを2本移動して新しいギアに対応させました。
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クラッチのシャフトの内径を確認します。丸棒を12.94mmに削りました。少し緩いです。
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クラッチシャフト内のプッシュロッドの変換スリーブの図面を作成しました。作製はスリッパクラッチが来てから行います。
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モノタロウで購入のリアのインナロータ用のA7075材が来ました。5mm厚です。
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カーボンクラッチカバーのロゴ部はペラペラなので、ポリカーボネートで補強しました。
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2月13日
リアブレーキのインナロータを作製するために、リアタイヤを外します。現在はアクスル内にシャフトを貫通させたスタンドなので、フック式のアダプタを作製します。フックは4.5mmの鉄の平板から、16x16mmの角棒は使っていない旋盤のバイトから切り出しました。
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2月14日
早速、溶接しようと思ったのですが、発電機の調子が悪いです。エンジンは掛かるものの、直ぐに止まってしまいます。低圧側のミツバの電磁ポンプが動いていませんでした。
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早速、交換部品をヤフオクで発注しました。送料込みで1500円以下です。3年くらい使えれば良いです。
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早く、溶接したかったので電磁ポンプを分解してみました。プランジャの奥に真鍮製のピストンとシリンダがあるのですが緑色に変色して、固着していました。
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固着を剥がして、仮組して通電すると復活しました。クリックすると約1Mバイトの動画をダウンロードします。
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ポンプを戻して、発電機も復活しました。
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早速、フックの溶接をしました。2個、作製完了です。
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2月15日
昨日溶接したフックをスタンドに付けて、リアを起こしました。作業中に傷が付かないように布テープで厳重に養生しておきます。こちらは左側です。
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右側はフックを受けるアダプタを一度外す必要があります。
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万が一スタンドが外れても良いように、トップブリッジから天井にタイダウンを通しておきました。これでリアタイヤが外せます
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ヤフオクで購入の電磁ポンプが到着しました。
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こちらもヤフオクで購入の内溝のチップホルダとヤフーショップで購入のチップです。
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早速、組込み予定のモンスタのクラッチギアの内溝を削ってみます。ホルダを180度回転して奥に向け、見やすいようにしました。しかし、すじが付くものの、全く歯が立たないです。851のクラッチギアと材質が違うかもしれません。
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2月16日
方針を研削に変えます。位置決めの樹脂ストッパを作って軽く圧入します。
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コンプレッサのタンクは普段1つで使っていますが、今回は2つで容量を増やします。旋盤稼働中はコンプレッサは動かせません。
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旋盤に挟んで、ストッパに軽く当たるようにエアリュータで溝入れします。途中でエアの圧力が下がるので、中断して再度エアを溜めてから、再加工します。砥石はみるみる減っていきます。
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キッチリした90度の溝はできないですが、どうにかEリングが固定できる溝ができました。
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樹脂のストッパを外して、本来入っているEリングを入れてから内径35mm、厚み7mmの手前のベアリングを圧入して、新しく作った溝にEリング入れました。
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Eリングはギリギリ35mmのスペーサの外側になっていることが分かります。
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砥石の切り子を落とすために、超音波洗浄器で洗います。因みに液は水ではなく、灯油です。
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クラッチギアにオイルシールを圧入して、スペーサを組み込んでみました。良いようです。
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