トライトン

メンテナンス&モディファイ その5



2008年
8月2日
ガレージ用品のついでにモノタロウで購 入した内径319mmの大きいOリングです。Φ8. 4mmです。オイルタンクの固定用です。ホームセンタで Φ8mmのゴム紐が売っていないためOリングで代用します。ちょっと外形が太いです。


こちらは頼まれもののウレタンゴム棒ですが、SRのトップブリッジとメータステーのダンパゴムを作り直すのに流用します。


オリジナルと同じ寸法でダンパを作ります。ウレタンの硬度90で旋盤でもどうにか削れます。とりあえず2個作製。



8月3日
近所のホームセンタで購入した10mm厚のゴムシートです。タンクの緩衝用スポンジが弱いので一部このソリッドなゴムと張り替えます。


メータステーのダンパゴムは追加で2個作製し、2セット完成しました。


オルタネータを固定するプレートとエンジンプレートの間に挟むスペーサです。アルミの丸棒から削ります。厚みはワッシャで調整できるように薄く作りました。内径は10mmです。


三又の固定用の8mmとライトケースのステーの固定用の6mmのキャップに10度テーパ加工をしておきました。


オルタネータ駆動用のプーリの加工です。インデックスに取り付けてセンタ出しをします。 厚みを1mm薄くして、その後外周に軽量化用の6mmの穴を24個開けました。


駆 動用プーリは面取りして完成しました。



8月4日
朝作業です。すごく暑いです。軽量加工してきたオルタネータ駆動用プー リをクラッチハウジングに仮止めして、ハウジングをミッションに仮止めしてみます。チェーンとの干渉もなくなり、センタも出てます。プーリはネジロック剤で固定し、ハウジングはボールベアリングを元に戻して再取り付け予定です。


先週、塗装したオーリンズを取り付けました。リアフェンダを固定するアーチ状のス テーも錆びていたので、ブラストしてPORで塗装しておきました。綺麗になりました。


三 又周辺です。ライトケースのステーの固定は黒染ボルトが使われています。ガレージで作ってきた10度加工のステンレスキャップボルトに付け替えま した。


ひびの入っていたオイルタンクの固定ゴム紐を大きいOリングをから作ったものに代えました。所定の長さに切ってステンレスワイヤで繋げただけです。



8月5日
インチのネジ屋の通販で購入したステンレスキャップがき ました。インチの1/4、20ピッチ、8mmの細目、5mmのボタンキャップです。結構高いです。


ガレージで作ってきたメータステーのダンパゴムを取り付けました。元々付いていたものはゴムが経たってスピードとタコメータのステーの角度が違っていました。良くなりました。



8月9日
オークションで購入したスペアエンジンで す。ガレージへ 送ってもらいました。クランクケースはロゴが削られていますがPUMAと思われます。ノーマルのクランクケースはチェーンカバーを取り付けるネジ穴があり ますが、これにはありません。仕様は以下です。バランス取りクランク、センタプラグ、ハイカム、三菱マグネトー、またタペットカバーはオリジナルと全く 違っています。



8月10日
リアのブレーキ用トルクロッドを作製します。奥に見え ているのが元々付いて いた鉄製のものです。クロームめっきが掛かっていて、長さの長いものに穴を開け直していました。これを元に寸法を測り、2017材から作製します。外形を旋盤で削り、穴部はフライスで細く削りました。


両端に穴を開けて完成しました。重さは1/3くらいになったと思います。



8月11日
スペアエンジンのタイミングカバーを開 けてみました。カバーにはタコメータの 取り出しが付いています。カバーは中央部にひびが入っていてエポキシ系の 接着剤で補修してありました。これはTIGで溶接した後に磨けば修復できそうです。ポンプはモーゴ製が 入っていました。カムのギアは1.2度つづ角度が調整できるワンタッチギアが入って いま す。マグネトー、アイドルギアとも軽量穴開け加工されています。


オルタネータの取り付けプレート軽量加工します。qcadで図面を書いてCNCで切削しました。ラジアスエンドミルを使いました。切削後、ブラストとシールコートでコーティングして完成です。


こちらはクラッチハウジングプーラです。オルタネータ駆動用のプーリを取り付けると以前に作ったプーラは使えなくなります。ハウジングにはM8のP1.0の細目のネジが切ってあるので、ネジの通販で購入しておいたステンレスのキャップボルトといらなくなった旋盤のバイトで作製しました。



8月19日
朝作業です。リアブレーキのトルクロッドを取り付けました。良好 です。


ミッ ションオイル抜きました。



8月20日
朝作業です。ラッチハウジングプーラですが、横幅が長くハウジングのロッドに当るため、短くしました。良好に装着できるようになりました。


左側のチェーン引きのアルミ製のプレートですが、締め込み過ぎで曲がってま す。本来、そんなに閉め込む部分ではないのですが。現状ではアクスルは一番後まで来ていて、チェーンは少し弛みがあります。チェーンのコマを1つ詰めると アクスルは前過ぎで調整範囲を越えます。チェーンも伸びているのかもしれませんが、このプレートを作り直すともう少し調整範囲を広げられます。7075材 の切れ端で作ってみます。



8月21日
朝作業です。朝は大分涼しくなってきました。リアのアクスルシャフトの 右側が余分に長いので切るためにリアをレーシングスタンドで持ち上げて、タイヤを外しました。ついでに気になっていた所を点検してみます。


まずハブの隙間です。スプロケもワッシャで左側にオフセットされていま す。ブレーキ側のハウジングとハブのベアリングが丁度接触している状態で6mmく らいの隙間が開いています。スプロケのオフセットも同じ位オフセットされているので、ブレーキ側のハウジングを6mm削ると上手く合いそうです。右側のスペーサは6mm分長くし作り直す必要があります。


タイヤ交換の時に気になっていたのですが、シャフトが左側に抜けない原因が分かりましたタイヤ交換の時は良く見なかったので分かりませんでしたが、シャフトに段 加工がしてあり、タイヤごと後に抜くしかない作りになっていました。シャフトは会社で短く削ってきます。



8月22日
朝作業です。会社で短く削ってきたリアシャフトを早速取 り付けました。良くなりました。


ハブの隙間を測ります。ハブを5.5mmくらい左に寄せると隙間が無くな り丁度良さそうです。また、スプロケ側は4.5mmオフセットされていま す。ブレーキのハウジングをガレージに持って行き削ってきます。



8月23日
チェーン引きのアルミプレートを作製します。7075材の切れ端をバンドソーで切 り出します。


オリジナルを元にフライスで溝加工をして1個目が完成しました。


2 個目も作製してベルトグラインダでRを付けておきました。このプレートは全部手動で作製しました。加工してある溝の5mm分余計にチェーンを引けるようになるはずです。


リアのブレーキハウジングの加工です。フライスに取り 付けて軸の部分を4.5mm削ります。


ハウジングはアルミダイキャスト製で黒の塗装が剥げてい ます。 再塗装のためブラストを掛けます。



4.5mm短くなったので、5052の丸棒からワッシャを作っておきます。



ハウジングはブラスト後、脱脂してPOR15をガン吹きしました。


8月24日
ハウジングの続きです。1日乾燥させて部品を組み込みました。



8月26日
朝作業です。昨日は雨で作業できませんでしたが、今日は小雨です。ガレージで加工してきたリア回りの部品を取り付けます。まずブレーキのハウジングで す。ハウジングとハブの隙間が無くなり丁度良いようです。スプロットは時間が無く、ス ペーサが入ったままで、オーリンズのリアショックにぶつかってます。右側は4.5mmのワッシャを入れて調整しました。チェーン引き用のアルミプレートも仮止めしました。天気が良ければ 明日にで も本締めしてみます。




8月27日
朝作業です。スプロケットとハブの間に入っていたワッシャを外し、ハブに直接取 り付けました。トルクロッドも再取り付けして、チェーンを調整して本締めし ました。スプロケットの取り付けネジは元々長めだったので、4.5mm更に長くなりました。後で短く調整します。


チェーン引きのプレートです。以前に一杯まで引ききっていたのが5mmほど余分に 引けるようになりました。



8月28日
朝作業です。小雨が降ってます。トップブリッジの下のダストカバーの 塗装剥がれが酷いので塗装するために外します。


会社の休み時間にサンドペーパで古い塗料を落し、スプレーブラッセンで塗装しました。


オーブンで160℃で30分ほど焼き付けます。



8月29日
ダストカバー再取り付けしました。



8月30日
SRのキックアダプタですが、アダプタとキックアームの間が少し隙間 が開いています。一度取り外してTIGで盛り溶接しました。隙間が開いている とキックペダルの角度が下がっていまいちでした。


ベルトグラインダで仕上げて、再度サンドブラストをかけ ておきました。