トライトン
メンテナンス&モディファイ その19
2013年
1月20日
寒くて、人間の方の動きも悪いです(笑)。1号車と2号車のキャブを入れ替えてみようと思い、とりあえず元に戻しました。
1月27日
先週の続きです。気温は低いですが、天気が良いいので外でも作業ができます。先週の状態でエンジンをかけてみました。シングル状態は変わらないのですが、左右が入れ替わり、左側だけのシングルになりました。先週、キャブを戻す時にメインとスロージェット、アジャストスクリューなどを一式外してから、再度組み付けたので、これで現象が移動したと思われます。
もう一度キャブを分解します。一番怪しいのは内径の細いスロージェットです。内径は0.5mm程度です。電線の被覆を剥がし、芯線をよった径の違うクリーニング用針金を作ってスロージェットに通してみました。明らかに片側の通りが悪いです。どうやらスロージェットが中途半端に詰まっていたようです。径を大きくしながら2個とも同じ通りになるようにクリーニングしました。
早速、組み付けてエンジンをかけてみるとキック2発で復活しました。何をやりたかったかというと、油圧を測りたかったのでした(笑)。2号車はアイドリングでも結構インジケータが出てきます。
試走路をちょっと走りました。バッテリも空なので早々に退散。寒い(笑)。
2月3日
1号車のオルタネータのタイミングベルトが切れました。静的な強度は問題ないと思いますが、動的な強度が不足していると思います。ベルトテンショナーの動きを見ても、かなり激しく振動しています。ということでチェーンにできないか思案中です。右はモノタロウで購入したRS25サイズのチェーンと接続リンクです。スプロケットは後で届きます。
1号車の油圧が低い件の続きです。サイドカバーを外してインジケータに繋がるクランク軸のメタルを確認します。オリジナルはメタル(左)ですが、現在の載っているスペアエンジンはオイルシールに交換されています。
よく見るとオイルシールのリップが奥に曲げられて変形していました。多分ここから油圧が漏れていたと思われます。
サイドカバーごと交換しようと思ったのですが、クランク軸とアイドラーギアのシャフトが微妙にずれているようで、カバーがすんなり入りませんでした。オイルシールの厚みは7mmですが、手持ちに4mmのものがあったので、テフロンで3mmのスペーサを作製して圧入しました。
早速、カバーを取り付けてエンジンをかけてみます。油圧計は振り切れ、インジケータの出も良くなりました。
油圧計は不要なので取り外しました(笑)。
試走路を試走しました。ちょっとかぶり気味ですが、インジケータが正常になったので気持ち良く乗れます。
2月9日
オルタの駆動ベルトをチェーンに変更してみます。先週のチェーンに続き、スプロケットが届きました。ベルトのプーリと同じ外形のスプロケットを選びました。丁数は22Tと45Tです。小型のスプロケットは刃先が焼き入れしていません。生のままみたいです。耐久性が問題になるかもしれません。上の35サイズだと高周波焼き入れしたスプロケットが選べます。
スプロケットを加工するために、現在付いているベルト用のプーリをクラッチハブとオルタから外します。
初めにオルタ側です。旋盤で内径を大きくしてから、元のベルトの中央にくるようにフライスでフランジ部のオフセットを調整します。スプライン加工されたオルタネータのベースに仮止めしてみました。
2月10日
固定用の穴あけ加工をしてベースとスプロケットを固定しました。
クラッチ側も初めに内径を大きくします。その後、フライスでフランジの部分を全て削ります。次回アルミでスペーサを作製して取り付け予定です。
2月17日
この週は日曜日のみガレージ作業です。クラッチハウジング側のスプロケット用のスペーサを作製します。qcadで図面を書いてCNCで削り出します。厚みは約8.5mmです。
スプロケットに固定用の穴を開けてクラッチハウジングに仮止めして、早速、本体に取り付けます。チェーンの長さを調整して切断し、付属のクリップ式のリンクで取り付けました。次回、スプロケットのセンタ出しを行って、本取り付け予定です。
2月24日
この週も日曜日のみガレージ作業です。先週仮止めしたスプロケットのセンタ出しです。なるべくチェーンの遊びが同じになるようにスプロレットの固定位置を調整して本締めしました。
チェーンが引ききれないので、オルタネータの固定プレートの長穴を少し延長しました。ベルトやクラッチプレートを元に戻します。
エンジンをかけてみます。走行しないで止まっている場合は、あばれも少なく、テンショナもいらないようです。クラッチハウジングは固定されているシャフトが細くて長いため、走行するとエンジンやリアタイヤに引っ張られて結構、動きます。ハウジングが動くとチェーンの遊びが変わります。とりあえず、このまま試走して様子をみます。
3月2日
トライトン2号車ですが、前のタイヤがパンクしてます。だいたい半日くらいで空気が抜けます。引き取った時からでした。ガレージの近くに2りんかんができたのでホイールを外してチューブを交換しに行きました。
はじめチューブだけ交換の予定だったのですが、ついでにタイヤも交換しました。早速、戻しました。
3月17日
1号車ですが、キャブレタの固定用のナットが脱落して無くなりました(泣)。狭い場所で使われているため、ネジ径8mmですが、対辺が12mmです。フランジ付きだと対辺12mmというのを見ますが、近所では売ってません。
対辺13mmの普通のステンレスのナットを加工します。バイスの両端に固定して、フライスで2個づつ、6面を0.5mmづつ削って対辺を12mmにします。旋盤で以前のものと同じ軽量加工?します。
8mm、対辺12mmのステンナットが4個完成しました。早速取り付けます。ワイヤリングをしないと、またなくしそうです。
バッテリを充電して近所を走ろうと思ったのですが、電気が全然来ません。はじめヒューズ?かと思ったのですが、違ってました。アンメータの片側のナットが外れて通電してませんでした。振動が大きいのでしっかりしめないと、いろいろな所のナットが落ちます(笑)。
試走路を試走しました。以前にエアスクリューを1回転から1.5回転に絞って大分良くなったと思っていたのですが、季節も変わり、左側が濃いようです。プラグの絶縁抵抗は下がっていませんが、真っ黒です。
簡易油面確認。左右のフロートに入っているガソリンはほぼ同じでした。結構ゴミが入ってます。
もう一つ不具合、後ろヘッドのオイル滲みがなかなか直りません。シール付きワッシャからアルミに変えてみます。
3月23日
アパートから1号車のベルトカバーを持ってきました。ボブ・ニュービー製です(写真下)。振動で亀裂が入たようで補修されています。上は現在2号車に付いている、元の持ち主によるカーボン製。
1号車用も2号車を真似してカーボンでカバーを作ります。スタイロフォームを重ねて簡易型を作ります。
大まかに整形しました。スタイロフォームは溶剤に弱いため、表面を石膏でコーティングします。その分、一回り小さくしておきます。
1号車のヘッドのオイルライン接続部からのオイル滲みの続きです。先週、アルミワッシャに交換して試走してみましたが、漏れがひどくなりました。シール付きワッシャに戻しシリコンシール剤も塗ってみましたが症状は変わりませんでした。
3月24日
オイル供給ブロック?は元々1号車についていたものです。現在のエンジンはスペアエンジンです。なので、組み合わせるのは初めてです。良く観察すると、カムカバーのバリがオイル供給ブロックと少し干渉しているようです。ブロック側のアルマイトにほんの少しですが、カムカバーのバリの痕が付いているようです。
フライスで干渉している部分を少し削りました。
早速、取り付けました。短距離ですが、試走してみました。滲みが無くなりました。干渉して、ちゃんと密着していなかったのが原因でした。