トライトン
メンテナンス&モディファイ その21
2013年
5月18日
ロッカーカバー用のガスケットをCNCで作ります。図面を書いて、アクリル板で2枚挟んで切削します。切削中はアクリルが溶けて固着しないように切削油をかけます。
固定用の6.5mmの穴はボール盤で手動で開けました。切削油をブレーキクリーナで落として2枚完成しました。
バルブクリアランスを確認します。インテーク側は大体0.3mmくらいのようです。ロッカーブロックを組み直したためか、右と左で0.03〜4くらい違います。
カリカリにチューニングされているエンジンなので整備書の値は参考にせず、現在の値と交換前のエンジンを参考にしました。元のエンジンには隙間ゲージが狭くて入りません。別のシムで確認しました。0.25mmより少し広いようです。
インテーク側は0.3mmに、エキゾースト側は0.25mmに合わせました。CNCで作ったガスケットを挟んでロッカーカバーを組み付けました。
キャブレターも先週、CNCで作った6枚セットのガスケットで取り付けます。
エキパイとサイレンサを戻して早速、試走しました。問題のプッシュロッドカバーの付け根です。今のところ問題ないようです。
5月19日
1号車は全バラした時に楕円プレート用のステーを切り取りました。今回、ベルトカバーとお揃いのカーボンケブラ製ボブニュービーのプレートを復活させました。固定はアルミのU字金具です。片側はウインカと共締めです。
5月25日
午前中は試走路でキャブのバランスを取って、大分乗りやすくなりました。低回転時はいまいちですが回転が上がればそこそこ良い感じです。隣町のコンビニまで往復しました。
後ろのプッシュロッドカバーの付け根です。オイル滲みはありません。
プラグはこんな感じです。
ヘッドとロッカーブロックの間からオイルが滲みます。金網入りガスケットを使いまわしてシール剤も使っていないのが原因でしょう。
6月2日
ベルトカバーのステーの軽量穴あけ加工を長穴にしました。
試走路を試走しましたが、2000rpm以下で左側がおかしいです。左側が遅れてついてくる感じです。キャブをバラしました。メインジェットのホルダが緩んでました(笑)。組み直しました。
隣町のコンビニまで試走。調子良くなりました。結構暑い。走行中にオルタネータのチェーンが暴れます。やはり、テンショナが必要みたいです。
少し、オルタネータ駆動用のスプロケットのセンタがずれているのでもう一度、芯出しを行いました。次回、もう一度試走してみます。
6月9日
先週の調整でオルタネータのチェーンも前より暴れが少なくなり、調子が良くなったので近所を試走していたのですが、歩道に止めた時に立ちコケ(立ったままコケたんじゃなくて、サイドスタンドを掛けて、離れたあとスタンドが外れて左側に倒れました)(泣)。VTR1000Fでも一度同じことをしたことがあります。原因は自作のサイドスタンドベースの前側の角度が浅いためと思います(泣)。以下、被害箇所です。ハンドルが内側に動いてスイッチとタンクがほんの少しぶつかりました。右はレバー先端のゴム部。
サイレンサはリバースコーンの部分。これは磨けば直りそう。バーエンドミラーも傷だらけです。これは直らないです。
シフトレバーもかなり曲がり、三角ベース部も少し曲がりました。とりあえず、シフトレバーと三角ベースは油圧プレスで修正できました。
6月15日
ベルトからチェーンに変更したオルタネータの駆動ですが、モノタロウで椿本の高強度ベルトとアルミプーリが買えるので購入してみました。ちなみにウルトラPX−HC仕様という名前です。標準プーリが使えます。以前は受注生産だったと思うのですが、アルミプーリも普通に買えます。ついでに6角穴付きボタンボルトの10mmも頼みました。これで再度、ベルト駆動に変更してみます。右はRSコンポーネンツのプーリとの比較です。同じ5mmの歯幅ですが、歯の形が微妙に違います。
ベルトの比較です。RSの方はウレタン製で耐油性もあります。椿本でもウルトラPX−HC耐油というのがありますが、モノタロウでは買えないようです。本来は耐油性があった方がいいです。
先週曲がりを直したシフトレバーを付け直しました。右は立ちコケの原因の1つのサイドスタンドの角度をもう少し前側に深くしました。
6角穴付きボタンボルトはオルタネータのプレートの固定用です。
早速、プーリを加工します。大きい方の60歯はクラッチハウジングに合うように段加工をします。30歯の方はオルタネータのスプラインベースに入るように穴径を広げます。
6月16日
オルタネータのスプラインベースとプーリを固定しました。ついでに回り止めジグも作製しました。振動が大きいので緩みやすいです。後でワイヤリング用の加工もします。
クラッチハウジングに固定するネジ用の穴加工と、厚みが足らないので2mmのスペーサを作製しました。次回は裏面のミッションと干渉する部分の逃げ加工が必要です。
ミッションとクラッチハウジングの中に入っている半月キーを紛失してしまいました。切れなくなった平やすりから削りだして作製しました。ミッションにつけたまま、移動したので、軸が回ったときにどこかに落ちてしまいました(泣)。
6月22日
大きいプーリに軽量加工を行います。いらなそうな部分を削りました。以前のように穴をいっぱい開けるより、早く作業できます。スペーサをはさんでクラッチハウジングに仮止めします。
ミッション側だけ脱落防止のツバをポンチでカシメてから、クラッチハウジングをミッションにベルトを掛けて仮止めして、プーリが干渉しないか確認します。
プリーをクラッチハウジングにロックタイト中強度を使って本締めしました。
6月22日
オルタネータ側プーリは緩みやすいので、取り付けボルトに1.5mmでワイヤリング用の穴を開けました。
オルタネータのプレートを調整して適当なテンションを掛けます。オルタネータ側のプーリにワイヤリングしてテンショナも取り付けました。テンショナが脱落しても道に落とさないようにフレームに縛り付けてあります(笑)。
立ちコケで破れたクラッチレバーの先端のゴムコートですが、昔買った、PLASTI−DIP(スプレー式)があったので、スプレーしてみましたが、艶が出なく、綺麗にコーティングできません(笑)。
エンジンを始動して、ベルトの動きを確認し、試走路を2往復してみました。以前と同じ、結構ベルトが暴れます。
立ちコケでキズの付いたミラーですが、キズだけじゃなくて取り付け部が凹んでました(泣)。以前に、2号車で試走路で低速で落ち葉に乗って転んだ時のミラーと交換します。この時はステー部が削れましたが、ミラー本体は無事でした。プラスチックの枠ごとミラーが外れ、固定ネジがあり、ステーとミラー部を分離できます。この2つ、同じように見えますが、微妙に違います。
6月30日
この週末は日曜日のみのガレージ作業です。CafeBritishBikeさんでT140のロッカーブロックのガスケットと半月キーを通販しました。ガスケットは現在使われているのと同様に金網が入っています。半月キーは無くしそうなので3個購入しておきました。
早速、ガスケットを交換します。ロッカーブロックを外します。
ロッカーブロックは変形防止のステーが追加されています。アルミ製でデブコンで固定されています。長さは面一になっています。なので、ガスケットはそのままでは使えません。
ガスケットの厚みは0.75〜0.7mmくらいと思われます。0.8mmかもしません。端がカールしていてノギスでは正確に測れません。ステー部に挟むワッシャを0.3mmのアルミから作製しました。合計8個作製して2個重ねて0.6mmにして使います。今回、プッシュロッドのガイド部をそのまま使いました。アルミワッシャとプッシュロッド固定ジグが干渉して作業がはかどらなさそうなので〜何か気持ち悪いですが(笑)。
ガスケットが新しくなったのでバルブクリアランスを調整します。インテーク側完了しました。
続いて、エクゾースト側もガスケットを交換してバルブクリアランスを調整しました。前後ともガスケット交換終了です。
試走路にて試走しました。
少し、距離を走ります。隣町のコンビニまで2往復し、オイル滲みを確認します。
ロッカーブロックの周辺です。とりあえずオイル滲みありません。
7月14日
夕方、6時近くなって少し涼しくなってきたので、隣町まで試走。日中は暑くて、動きがとれません。今のところ、ヘッド周辺のオイル滲みありません。
2号車のスポンジフィルタを1号車に付けようと外すと、ぼろぼろでした。比較的短時間でダメになります(泣)。
7月20日
先週より少し気温が低いです。1号車も2号車も車検証/保険証入れが無く、乗る時にGパンのポケットに入れてますが落としそうなので、廃品を利用してシート下に車検証/保険証入を取り付けました。廃品のプラスチック製の筒にアルミステーをつけて、シートと共締めし、片側はタイラップでフレームに固定しました。シートをつけると殆ど見えません。
車検証/保険証を丸めて筒に入れてゴムのグロメットでキャップをします。なぜかピッタリ合いました。そこそこ防水性もあると思います。ワイヤリングでキャップが取れないようにしておきました。
この日は曇り時々晴れという天気です。ミッションオイル交換しました。ついでにエンジンオイルを抜きます。
7月21日
3Lほとエンジンオイルを入れました。廃油はポイ捨てパック。
日が陰ってきたところで、隣町まで、試走しました。オルタネータのタイミングベルトも今のところ問題ないです。
オイル漏れも大丈夫みたいです。
7月27日
モノタロウで買ったミシン用の40度Vベルトです。オルタネータ駆動用です。2号車に付けてみようと思います。歯が付いているように見えますが、タイミングベルトではありません。なのですべる可能性があります。ただし、すべることによって歯が飛ぶことも無いため、切れることは無いと思います。オルタネータの駆動は少しすべっても問題無いです。ウレタン製で耐油性があります。
1号車に付けた椿本のタイミングベルトと比べてみます。幅はかなり細いです。これに合うプーリは売っていません。自作する必要があります。