ジャンクで目指す
走査型電子顕微鏡のページ
その18:予備実験と装置の製作
2016年
8月16日
3磁極レンズを組み立て用のジグを作ります。ケースに磁極を入れる時に磁極がケースに付いてしまい、非常に組み立てにくいです。ポリエチレンからジグを作ります。まず、ケースに入るように外形加工します。
続いて、ドリルで中穴を開けて、磁極が入るように中ぐりします。
ジグを使ってレンズを組み立てます。スムーズに組立できます。
次に磁極間の間隔を決めるスペーサをアクリルから作ります。レーザ加工機を使って3mm厚で作製。
磁極の間にスペーサを入れてレンズを組み立てました。スムーズに組立できます。ホルダに取り付けます。
8月18日
早速、組み立たてて、3磁極レンズを実験してみます。
上の写真のように蛍光面をベース近くに置いた状態でスポットが一番小さくなるように加速電圧を調整すると1.2kVとなりました。
蛍光面の下に台を敷いてレンズに近づけて、同じくスポットが一番小さくなるように加速電圧を調整すると同し1.2kVとなりました。レンズになってない?みたいです。予想では加速電圧でスポットの大きさが変わるはずでした。
上の状態でレンズを取り外すと下の写真のようになりますした。ベルジャー内にアクセスするには10〜15分くらいの時間がかかり、なかなか面倒です。ちゃんと動く、モーションフィードスルーを作る必要があります。以前、磁石を使った非接触モーションフィードスルーは磁気の影響で使えません。
9月18日
アノードの形状を変えます。電子銃とレンズの間をもっと近ずけられるように、アノードを筒状から板へ変更しました。調整中にフィラメントが折れたので新規に作製しました。フィラメントとアノードのアライメントを調整します。
フィラメントのエージングと電子放出のテスト。3磁極レンズを挟んでみます。当然前と同じです。