XYZテーブルを3Dプリンタに改造する

第2回目

昔、もらったCNC-XYZテーブルを3Dプリンタに

改造していきます。




2014年
6月29日
モータドライバと制御基板を接続する
アンフェノール50ピンコネクタ(圧接タイプ)をヤフオクで落札しました。昔いっぱい持っていたのですが、たしかOFF会であげてしまって、再度購入しました。


ebyで購入した第一弾がきました。ヒートベッド200x200mm。付属品は無しで基板のみです。


制御基板です。CPU基板は本物のイタリア製のArduinoみたいです。I/O基板はRAMPS1.4です。表示部はグラフィックタイプSmartController、モータドライバも5個付属しています。Extruder用に1個のみ使用予定です。


前回の続きです。ハンドルのびびり防止用のスプリングのスリーブを作って入れました。3軸とも作成して試運転、びびらなくなりました。


ヒートベッドのテストです。安定化電源の10Vに接続して5分ほど後に温度と電流を測りました。温度が79℃、電流約5.7Aになりました。テーブルへの固定と断熱を考える必要があります。アルミ板/ガラス板を付けるかどうかも問題です。


XYZテーブルの移動速度いろいろと変えて動作を確認しました。台形駆動無しでは約280〜300mm/minくらいまでなら脱調しないようです。台形動作は次回測定予定です。



7月3日
動作テストのためにアパートに制御基板一式をもってきました。ノートPCに開発環境を入れ、制御基板で動くファームMarlinを入手して、グラフィックライブラリの追加とコンフィギュレーションを変更してコンパイル。ファームを転送すると、
センサ類が一切つながっていないので表示は変ですが、画面表示され表示メニュー操作動作確認ができました。LCDのベースボードに半固が付いていてコントラストの設定ができると思っていたのですが、回しても変化なし。RepRapのWEBページの回路図にも半固自体がありません。このLCDは同期シリアル接続なのでコマンドでコントラストを変更できるはずです。



7月5日
制御基板とモータドライバを繋ぐケーブルを作製します。手持ちの14芯のフラットケーブルを10芯にしてから5個並べて、万力で圧接します。


オスーオスケーブルとケース内配線用のメスの片切り完成しました。


モータドライバのコネクタのピン配置資料が残っていないので上で作ったケーブルをドライバに接続して調査開始。いろいろ実験してピン配置が分かりました(笑)。ドライバ側にフォトカプラが載っていて、アノードコモンで電流を引き出しフォトカプラのLEDを点灯すればいいです。信号はCLKDIRENARampsの信号線と同じ形式で良かったです)とリミットスイッチが2つ並んで、各軸あたり10本の信号線が接続されています。今回リミットスイッチはモータドライバを経由しないで、直接制御基板と接続します。


電源を作ります。FlexATX?電源を改造し、余分な配線を外し、12Vが2系統と5Vと電源スイッチのみにしました。


ヒートベッドのガラス板を切ってみました。本来は3mm厚のようですが、手持ちの2mmのガラスをガラス切りでカットしました。


ebayの第二弾が来ました。一体型のExtruder保守部品、ヒータ、サーミスタと各サイズのノズルです。


下はこのExtruderの部品ではなかったテフロンスリーブ、購入したExtruderにはスリーブは入っていませんでした(泣)。


早速、どんな作りか見てみます。ファンのケーブルが本体の間に挟まってファンが斜めになってました。下はサーミスタの片側の絶縁チューブが短くてヒートブロックと接触してます(笑)。


早速、修正。耐熱ガラスチューブで接触しないように絶縁しておきます、



上部についているキャップボルトを加工したフィラメントのガイド。面取りがされていないのでフィラメントを抜くと削れて残ります。運送時のガタ防止の青色のフィラメントが挟んでありました。


ファンの固定は本体に面一で取り付きます。いまいち風の流れが悪そう。 


ホットエンド部を固定する方法が全ネジを側面に接触させる方法で、ガタがあります。


7月6日
フィラメントのガイドの面取り、ホットエンド部を固定する3mmネジの追加。ファンのスペーサ追加、サーミスタの絶縁ケーブルをまとめて固定できるようにモータの固定ネジ延長などをしてヒータ駆動の手前まできました。


早速、ヒータ駆動してみます。制御基板は使わず、安定化電源で250℃前後に手動で制御してフィラメントを押してみます。溶けたフィラメントがノズルから出てきました。押すのをやめても少しの時間溶けたフィラメントが出てきます。写真を撮っている間に気が付くと260℃を超えました。あぶないあぶない。


ホームセンタで購入してきた部品、ケーブルクランプとヒートヘッド固定用押しバネ


これもホームセンタでダメもとで買ったヒートベッド用コルクボード。表面のコルクは0.5mmくらいで中は段ボールでした。やっぱり無垢じゃなかった(泣)。


各軸のリミットスイッチを配線します。まず、Y軸です。組立時にケーブルを外していたので、蛇腹を外してケーブルを取り付け。



X軸はダストカバーを外せばリミットスイッチにアクセスできます。こちらもケーブル取り付け。XとY軸はオムロンの4ピンフォトインタラプタでピンに信号線名が書いてあります。


Z軸はフォトインタラプタではなく、磁気の近接センサです。3ピンで型番も印刷されていますが、WEB上でも資料が見つからず。制限抵抗を付けてピンを総当たりで調べました。赤:電源、白:GND、黒:OC出力でした。ケーブルが短いので延長しました。



コルクボード(段ボール)とヒートベッドガラスを重ねてテーブルの上に置いてみました。固定方法を考えないといけません。その前にちゃんとしたコルク板を入手しないといけません。



7月7日
アパートで
Extruderのテストをします。PCにPrintrunをインストールしました。ファームはヒータのデフォルトが熱電対になっていたのでコンフィグを”1”(普通のサーミスタ)に変更しました。


制御基板にExtruder電源、PCを接続してヒータONします。ABSはデフォルトで230℃になっていました。FETの駆動LEDが点灯して、しばらくすると230℃付近で止まります。ヒータの加熱テストは良好です。次回はモータを動かして実際にABSを送り出します。



7月10日
アパートで
Extruderの動作確認をしています。モータを動かして、フィラメントの送り出しの実験していますが、一定の速度で送り出せません(笑)。負荷を軽くするためにコールドエンド部だけにしてもダメです。モータは回っているのですが、送り出しが一定でなく滑ってます。ギアの形が悪いようです。ここが3Dプリンタの要なんですが〜形状が普通のギアのような形で先端部分が平らで、食い込みが悪いと思われます。こんなページがありました。滑らないようにするには先端を尖らせて、接触する距離を長くするために凹んでいる必要があると思われます。こんな感じ。