XYZテーブル用Co2レーザユニット

フリーのCNC用ソフトウェア
HeeksCNCQcadの使い方

ネット上のロゴからGcodeを出力

 その3

  


ネットにあるロゴ(JPEG、GIFなど)からGコードを生成してみます。ラズベリーパイのケース(上下プレート)を作っているので、ラズベリーパイのロゴを探していると丁度良さそうなJPGファイルがありました。このページは画像をクリックすると大きな画像を表示します。

レタッチのソフトを使って2値化します。コントラストを強くして、グレースケール化してから2値化するきれいにできます。ファイルが大きくなりますが、BMPファイルでセーブします。


ガレージのFreeBSDでautotraceを使ってBMPDXFファイルに変換します。コマンドは以下です。肝心なのは"-corner-surround 1"です。
$ autotrace -corner-surround 1 -input-format BMP -output-format DXF rpi2_log .bmp > rpi2_log.dxf

出 来上がったDXFファイルをQcadに読み込みます。Cxxというレイヤ名が自動的に付きます。外枠と消したつもりのRマークは要りません。


余分なレイヤを削除して、レーザ加工用に1つの一筆書き1つのレイヤに します。図形が多いと面倒ですが、地道に作業します。変換後は図形サイズが大きくなっているので、実際に加工機で切る大きさに縮小します。


ラズベリーパイのプレートに合わせて90度回転させます。


Qcadで良く忘れるのが2つのファイル間のコピー&ペースト。健忘録?備忘録?として残しておきます。まず、2つのファイルを開きます。左は下側のプレートです。


コピーしたい図をマウスで囲うと青色になり、選択されます。そして、Ctrl−Cを押してコピーします。


ここからが忘れるところ(笑)。次に赤枠で囲った実行ボタンを押します。


次にコピーする図の基準点を指定します。ここまでの2つの操作が普通のWinアプリなどのコピー&ペーストと違うところ。


基準点が指定されると、選択がとけます。


ペーストする側へカーソルを移動してCtrl−Vを押してペーストます。この時ペーストされる図は緑枠で表示されます。


位置を確定するとペースト完了です。


無事、下側プレートの図面にラズベリーがペーストできました。完成した図面を上側プレート用のDXFとしてセーブします。


HeeksCNCでDXFをイ ンポートします。いつものように0.5mmの仮想のエンドミルを使います。加工順番を考えて、エンティティを選びます。ラズベリーの外側はレーザ出力 を低くする必要があるので分りやすいように先頭にします。後はプレートの外側が最後に加工されるように選び、ポケット処理を行います。0.5mmのエンドミルが選択されて いるのを確認して、移動速度を300にしてポストプロセスを行えばGコードが生成されます。その後、Gコードファイルをセーブします。


HeeksCNCで生成されたGコードを加工機が読めるフォーマット変換し、レーザのON/OFFコードを入れます。変換するとNCVCでも読めるようになります。以下はHeeksCNCでセーブしたGコードファイルrpi2_logo.gファイルをrpi2_logo.ncdに変換します。
$ gcode2laser3m rpi2_logo

.ncdファイルをNCVCに読み込んで加工順確認します。良いようです。


変換したファイルをエディットします。ラズベリーの外側だけレーザの出力を低くしてセーブします。

上下パネルを加工しました。上側に基板の固定穴はいりませんでした。ちょっと失敗です(笑)。