フライス盤自作CNC化

フリーの3D用の切削シミュレータOpenSCAMを試めしてみました



2014年
6月2日
以前にGコードのビューアのNCVCを使ってパスを確認しました。HeeksCNCも0.22.0から切削シミュレータが付いているのですが、データの数が多いとうまく表示できない場合もあります。NCNVはパスのトレースが可能ですが、切削をシミュレーション(3Dソリッドモデル表示)できるOpenSCAMを使ってみます。このページは画像をクリックすると拡大します。


OpenSCAM0.2.5のWin版をダウンロードしてインストールします。


Viewー>Docsの表示系をすべてONにします。


HeeksCNCが生成した NCデータをそのまま読み込んでも表示されません。どうも"(...)"のコメントが悪さをしていようです。gcode2zcamプログラムにOpenSCAM用のデータを生成する機能追加しました。内部 コードプロットファイルとOpenSCAMのデータを同時に生成します。下はF86のデータで実行したところで標準出力に変換過程を表示して〜


CNC用内部データを生成して、


同時にOpenSCAMのデータも生成します。はじめアルファベットの間にスペースを入れるとうまく読み込めるのかと思いましたが、"()"のコメントを削除するだけでうまく読み込めるようになりました。


早速、OpenSCAMに読み込んでみます。


データを読み込むと、初めにデフォルトのパラメータでかならず切削結果を表示します。ツールは3番になっていますがこの状態では実際と合っていません。


3番のツールを実際に使うツール6mmボールエンドミルに変更します。


OpenSCAMの"Resolution""High"にして、再切削ボタンを押すと設定したパラメータで切削して表示されます。ボールエンドミルで高解像度で切削されました。"Resolution""High"すると1〜2分かかります。


ちなみに下は3時間かかってスタイロフォームを切削したリアルもの(笑)。


OpenSCAMは切削しているところをリアルタイム表示することはできないようで、あくまでも切削結果の上をツールがトレースしていく様子が表示されます。適当なところにポジションをおいて、矢印ボタンを押すと、トレースが始まります。バックもできます。


無用データが切削物を切り込んでしまうデータでシミュレーションしてみます。赤枠が無用データです。


無用データで切り込まれて垂直尾翼が無くなっています。OpenSCAMかなかな良くできてます。これでリアルタイムで切削の様子が出れば言うこと無しですが。