TK80/BSの

シンセシステムを復活/拡張したい〜

その55

本家用PS/2キーボード変換器の不具合、フロッピ不調など
2020年
7月25日

この4連休は土日のみの作業です。本家のTK80BS用のPS/2キーボード変換器の調子が悪いです。偶に1文字入力で2文字表示されることがあります。デバッガを繋げて確認を行いました。STBのパルス幅が長いと2文字目が入ってしまうことが判明しました。PSoCのプログラムを修正して、調整しました。STB信号はLEDも点灯させているので、この修正によってほとんど点灯しなくなってしまいました。LED用の信号をPSoCのロジックを使って別に作り、幅を広げました。


本家のTK80BSでPS/2キーボードから正しく入力できるようになりました。


7月26日
TK80BS互換機本体のフロントパネルの綴りミスを修正します。”el”の部分を切り取ります。


シートの原稿に”le”を追加して、まずに印刷して確認します。


続いて、シートシールに印刷します。もったいないので、印刷済みのシートの空きスペースに印刷して、切り取って貼り込みます。


遠目で見れば分かりません。修正完了です。


本家のTK80BSの8インチFDDが不調です。予備のドライブと交換します。ドライブセレクトを合わせて、ターミネータ抵抗を実装すると交換できます。


予備のドライブに交換して、正常に動作するようになりました。色々と調べていると、交換した正常動作する予備ドライブも、保管していたフロッピをフォーマットすると調子が悪くなるようで、ヘッドを見ると、明らかにが付着しています。アルコールでは簡単には除去できない固い感じで、カッタの刃を使って落とすと、元々調子の悪くなった方もサイド0が復活しました。サイド1はシークリードエラーが出ます。サイド1のヘッドは見にくいので、次回、再度確認します。


フロッピまわりを調べている最中に、突然、電源落ちました。筐体内の3出力電源が壊れたようです。


電源はTDKのTRM−003です。製造年は1978年です。ケーブルが直ぐ戻せるように写真を撮っておきます。左がAC入力とリモートON/OFF、右が出力です。


早速、取り外してACを通電してみます。5、12、−5Vとも出力が出ません40年以上経っているので、いつ壊れても不思議ではないです。交換用の電源を購入します。



8月1日
中身が8254だった偽物の代わりに再購入したAm9511(APU)が到着しました。今回はあえて中古で出ているものをEbayで購入しました。


動作確認をすると、2個とも動作良好です。写真の上が中身が8254の偽物。下が今回再購入した2個。偽物はレタリングが黄色でデートコードが西暦2桁でない32から始まってます


こちらもEbayで購入のVDPのTMS9918です。4月の16日に
シンガポールで登録されて、その後、動きが無いので別の所から購入しましたが、忘れた頃に到着しました。17Tracksで確認すると、7月27日にシンガポールを出たことが分かります。4月の中から7月の末までどうなっていたのか〜


先週壊れた本家のTK80BS用の電源ユニットをヤフオクで購入しました。5V、12V、−5V出力のものが見つからなかったので、似た75Wの5V、12V、−12Vを購入しました。価格は2100円でした。写真左の上が元々入っていたTDK製で下が今回購入したTDKラムダ製の電源です。作確認を行い、5Vの電圧が低かったので調整しました。


−5Vを作る必要があるため、秋月の絶縁型DC−DCの12V−>5V電源モジュールを購入しました。


+12Vから+5Vを作って、出力を反転し、ー5Vにします。これで5V、12V、−5Vが揃いました。


電源ユニットの固定ネジの寸法が合わないので、アクリル板でアダプタを作製し、端子台の下側からも圧着端子が挿せるようにスペーサでかさ上げします。


TK80BSの筐体に組み込み、本体の動作確認を行いました。動作良好です。



8月2日
外部拡張I/Fへの電源配線が正しく行われていることを確認しました。


今回の電源ユニットは元々あったリモート端子AC6.3Vが無いため、フロントパネルの照光スイッチでの電源ON/OFFやスイッチの照明ができなくなりました。AC側に付いているメインスイッチでON/OFFします。


照光スイッチを分解してみます。手間に引き、90度回転させてると取り外せます。なかなかメカメカしい機構で、作りからして高価そうです。ACのメインスイッチには1984年のロスオリンピックのキーホルダが付いています。この年、たまたまアメリカに遊びに行っていて、あまり興味はなかったんですが、沿道でマラソン見てました。宗兄弟とか走ってました。それより印象的だったのは開会式のジェットパックでした。36年前です(笑)。


照光スイッチの照明は電球で、電源とリセットスイッチに、それぞれ2個づつ付いていました。5Vに接続すれば点灯しそうですが、省電力のため、未接続にします。


外部拡張I/Fへの電源配線は確認済みなので、下位メモリフロッピなどを接続して動作確認しました。下位メモリとフロッピは動作良好です。先週、サイド1がシーク/リードエラーになったドライブですが、ヘッドクリーニングを何回か行うと、サイド1も読めるようになりました。


遅れて到着したVDPのTMS9918が本物か動作確認を行います。VRAMのDRAMー5Vを使っているので、DC−DCモジュールによる−5V出力も問題ないようです。


8月3日
音声合成チップのSC−01が載ってるピンボール用の音声基板をセカイモン経由のEbayで落札しました。落札価格は8800円です。落札価格$100で設定しましたが、無事落札できました。手数料と送料は別です。今回オークション形式で日本への発送可能か不明だったため、初めてセカイモンを使ってみました。終了5秒前に、あらかじめ設定した入札金額で自動入札するようです。左写真の赤枠がSC−01と思われます。右は入札履歴です。最後は2人で競っていたようです。終了5秒前というのはネットワークの遅延などを考えると、なかなかクリチカルです。


ネット上にはピンボールのリペアのページがたくんあって、上で購入したピンボール用音声基板の回路図を発見しました。CPUは6502、SRAMとIOに6532を使っています。SC−01のクロックはDACで可変しています。



8月8日
2017年の3月頃に テレタイプ用に幅広のロール紙を買い、半自動で幅を短くしましたが上手くいきませんでした。今回は手動で幅を短くします。旋盤にロール紙を セットしてカッタで端を2cm程切り、その後、中央で2つに分けます。片側はそのまま解いていきます。最後には大量に解けた紙で収集が付かなくなりまし た。半分のところで、巻き取れば良かったです。テレタイプ(テレックス)用紙はまだ購入できますが、6個セットでしか購入できません。6個で8000円くらいです。


左は残った方で、右は解いた方をで巻き取って、ロール2つ作製しました。思ったより大変な作業でした。


早速、テレタイプにセットして印刷してみます。少し、ラインフィード行間)が不揃いですが、印刷できました。右はテレタイプ専用紙です。カーボン紙が2枚挟まっていて、白、青、ピンクの用紙に同時にプリントできます。


TK80BS互換機を本家の8インチフロッピ手前に設置してみました。シンセに繋ぐには30ピンのフラットケーブル1.5mくらい必要です。モノタロウに注文しておきました。


8月9日
FPGAシンセをTK80BS互換機で鳴らしてみます。初めにPCから音出ししてみます。昨年のアナログシンセビルダーズサミットの後に少し鳴らしてそ のままなので、かなり時間が経って、操作方法を忘れていました。


続いて、互換機に接続します。ケーブルが無いので、元の位置に移動して確認します。動作良好です。


テレタイプ
ラインフィードが不揃いの件ですが、カバーを外して確認します。ラインフィードはフィード幅が1行と2行が選択できるのですが、なぜか1行の時は上手くいかない時があります。ラインフィードの部品はプラスチックの部分が多く、部品の摩耗が原因と思われます。


左 は点検中に破損したラインフィード用のゴムダンパです。接着剤で貼り付けて作ってあるようで、接着剤が弱くなって分解してしまいました。同じ形になるよう に、5mmのゴム板から作製しました。右の赤枠がこのダンパで、単独部品ではなく、ブラケットとセットで1つの部品でした。まあ、部品番号が分かって も買えるわけではないのですが。


8月10日
テ レタイプのマニュアルにはラインフィードの調整方法が載っていますが、調整箇所が複数あって、それぞれ が関係しているので調整が難しいです。調整後、大分良くなりました。ラインフィード確認用の紙テープを作っておきました。


ネットでテ レタイプの”ラインフィードの不具合”を検索するとここがヒットしました。GreenKeysというRTTY用のメーリングリストがあるようです。


上のサイトで紹介されているテレタイプのパーツとサービスのサイトです。


また、以下のPDFはテキストが埋め込まれているモデル33のパーツリストです。部品番号が検索できるのは便利です。クリックするとPDFをダウンロードします。


こちらのPDFもテキストが埋め込まれているモデル32のメンテナンスマニュアルです。クリックするとPDFをダウンロードします。










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