組み立て、その2〜




4月18日
クラッチ、ブレーキのフィッティング用にアルミワッシャを 購入しておきました。

クラッチとフロントのブレーキのエア抜きを行います。大分前に買っておいた、エア抜きツールを使って みました。威力が強すぎるみたいです。レバーの握りを調整できるようにた方がいいです。吸込み過ぎです。クラッチはクラッチ板を外していたので、一度元に戻して、すぐにエアが抜けました。

先週ブラストを掛けたおいたリアの電気系のベースを取 り付けます。どのように配線がまわっていたか分からなくなって、色々試してみました。写真を撮っ ておいた方が良かったです。

これはパルスセンサです。851には2つのパルスセンサがつ いているのですが、これもどちらがどちらか分からなくなりました(笑)。


左はフライホイールに付けるセンサです。右はウォータポンプのギアに付けるセンサです。


メンテナンスのマニュアルにはレボリューションカウンタセ ンサ、フェーズセンサと 書いてありますが、絵が無いので、どっちがどっちだか不明です。また、クリアランスが2つのセンサで違います。上の写真でもアルミと真鍮のスペーサが使わ れていて、調整しています。ノギスで測ったところ、アルミ:0.5mm、真鍮:0.6mmでした。いや〜分解する時にメモ、写真を 撮っておくべきでした。ク リアランスはレボリューション:0.75+−0.9mm、フェーズ:0.9+−0.15mm、この0.75−0.9mmってのはマ イナスになってますが?


ユーザズマニュアルに略図が載っていたのを思いだして見 てみました。センサの位置が載っています。フライホイールについているのはズバリ、フライホイールセンサ、ウォータポンプのギアについているのがタイミングセンサです。結局、レボリューション=フライ ホイール
フェーズ=タイミングと読み直せば良いよう です。ん〜面倒です。写真は間違えてドイツ語のを撮ってしまいました。後で 入れ替えます。


ハーネスを止めるタイラップはリピートタイを使っ てます。何度でも外して、やり直せます。


リピートタイを使ってハーネスを仮止めしていきます。右はエアクリーナボックスを取ったために付けるところが無くなった絶対圧力センサ吸気温度センサです。燃料パイプにタイラップで付けておきます。


オイルクーラのコアはフロントタイヤの直ぐ後ろにあるの で、埃とオイルで汚れているので、灯油で洗います。コンプレッサで使う洗浄器を使ってみましたが、
灯油が勢い良く噴射されるので、風向きが悪いと気 分が悪くなりますが、汚れは落ちます。


下はヘッドのオイルラインです。フィッティングは鉄製で メッキがサビサビです。サンドブラストをして黒染めをしてみました。左は砂が入らないように捨て ネジを付けたところです。右はブラスト後、黒染めをしたフィッテイング部分と比較のため黒染め をしていないバンジョーボル トです。


これが黒染め剤です。俗にいう”ガンブルー”というやつ で、鉄の表面を黒で表面処理できます。使い方は脱脂した鉄の表面にハケで黒染め剤をぬり、ムラが無くなったところで、水洗いします。元は銃器に使うものなのでこのような名前になっていま す。表面は薄いので、そのままでは、直ぐに錆びてしまうので、CRC556やWDー40などを 塗っておきます。


下はオイルクーラとヘッドのオイルラインを付けた所です。パルスセンサのクリアランス調整はノギスで測り、タイミング側0.5mmのアルミスペーサをフライホイール側0.6mmの真鍮のスペーサを取り付けました。



4月23日
リアのサブフレームに付いているオーリンズのリザーブタンクのクランプを 作り直しました。元々付いていたのはアクリルとアルミ板で作ったものですが、CNCで10mmのアルミから削り出しました。


エキパイECUを取り付け、ハーネスの取り回しを再確認しました。



5月3日
マフラーステー用のボルトを10度加工をしました。裏の 広ワッシャもステンレスの同じ大きさのものに変更しました。ステーは昔カーボンFRPで作ったものです。



5月5日
リアのブレーキキャリパのエア抜きをしましたが、自作 キャリパサポートで上下が反転しているため、エアが抜けませんでした。外すと直ぐにエアが抜けました。


ロッドが繋がるプレートキャリパサポートのボルトも10度加工をしておきます。プレートは 昔ケブラーで作ったものです。


フラッシング用の安オイルクーラントを購入しました。



5月7日
燃料のワンタッチカプラのOリングを交換しました。ホー ムセンタで購入したため、1種Aタイプしかなく、臨時で使用します。本来、1種Aはガソリンなどには適していません。表ではに なっています。表はOリングのパンフレットです。



ハン ドルのボルトも10度加工をしますが、今までと違ってCNC旋盤で切ってみました。左がCNC旋盤、右が刃物台を10度傾けて切削したものです。写真では目立ちませんが、CNCの方が表面が荒れています。ここで、切削中の動画が観られます。右はスポンドンのハ ンドルに付けたところです。



5月14日
メータパネルの下の電気系の配線をタイラップでまとめま す。フロント部の取り付け部は塗装したままなのでフレーム側からアースケーブルを延ばして、フロント部のアー スを接続しました。




5月15日
オイルを入れてエンジンを掛ける準備をします。タンクを 付けて、ガソリンを3Lくらい入れました。サービスバッテリを使ってイグニッションをONにすると、ニュートラル充電ワーニングオイル圧ワーニングランプが正常に点灯しました。しかし、タンク内の燃料ポンプが動作していないことが分かりました。長期間ガソリンを抜いて保管していたので、固着しているかもしれません。ガソリンをいれて1週間放置して様子をみます。



5月21日
先週動作しなかった燃料ポンプは燃料に漬けて1週間立ちましたがやはり 動きませんでした。タンクから燃料ポンプを外します。パーコレーション対策の空気抜き、燃料フィルタ、燃料ポンプの順で外します。ポンプは奥くのホルダに嵌っているだけです。


早速、分解してみます。カシメ部をディスクグラインダで分割して、ペンチで広げてモータ部と下に付いているポンプ部を分離します。モータ部内部、ポンプ部いずれも錆び が酷いで す。モータ部は錆びを落としておきます。


モータが回転しないのはポンプ部が錆びで固着しているためです。当初ガソリンが固着していると思っていたのですが、原因は錆びでした。ポンプ部も綺麗に錆びを落としておきます。組み立てはカシメ部をポンチで叩いて元に戻します。


ポンプが復活したか灯油を使って確認します。ホースを繋 いで、灯油をいれた鍋のなかでポンプを動作させ圧力を掛けて動作することを確認します。右は上から、パーコレーション対策部品、復活した燃料ポンプ燃料フィルタです。タンク内にポンプ一式を戻し、イグニッションをONにすると、聞きなれた燃料ポンプのがしました。早速エンジンを掛けて みるとエンジンは掛かるのですが、シングル状態で、前シリンダが掛かっていないことが分かりま した。プラグを外すと火花は出ている事がわかりました。


火花が出ていることから、原因は燃料系と思われますので、インジェクタの出力波形をオシロで確認すると、後ろと同じ波形が観測されました。後が正常なた め燃圧は 原因ではないので、怪しいのはインジェクタ本体と思われます。


インジェクタを外して、ニードルを手で押してみると前側が少し固着(押 した感じが硬い)しているような感じでした。コンプレッサのエアを繋いで、WD−40をかけて、何回がニードルを手で押して固着を無くし、インジェクタから出てくるエアの量が前後、同じ感じになるまで、何回かニードルを手で押します。


インジェクタを戻して、エンジンを掛けました。掛かりました。一 安心です。851は水温が上がるまでアイドリングしないのですが、これも以前のままで、燃圧も出ているようです。うるさいのでノーマルマフラを付けて確認しました。


5月22日
ファンネルにエアフィルタを取り付け、フロントのカウル からエアダクトを付けます。


うるさいのでテルミのマフラーには木製のバッフルをいれ ます。カウルを取り付けて元の形に復元されました。フロントフェンダテールランプの取り付けボルトなどはステンレスのキャップボルトを10度加工をしておきます。


車検を取って乗るわけではないので、バッテリは購入しません。ケーブルを延 長してサービスバッテリでエンジンが掛けられるようにしておきます。右は斜めから撮ったところです。分解し初めたのが2003年の6月ですがら、約2年かかりました。長 かったです。



6月4日
クーラントが漏れているのが発見されました。良くみる と、ウォータポンプのサイドカバーのホースの少し上にが開いています。ここから漏れるようです。 なぜこ んなところに穴があるのか全く不明ですが、元々巣が入っていたのが、サンドブラストで穴が 開いたと思わ れます。


アルミ棒を同じくらいの径にテーパ状に削って、コーキン グ剤を付けて、ポンチで叩いて埋めました。



6月5日
クーラントの漏れが止まったか確認するために、水温が80℃になるまで、アイドリングを行いました。漏れは止まったようです。右はエンジンのサイドカ バーの 取りつけボルトをステンレスの10度テーパ付きに変更しているところです。