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セヴンの全バラ・レストア
その7
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セヴンのレストアを紹介していきます。


2006年
5月20日
オークションで購入したFC3のキャリパーです。アルミ4ポッド安いということで買ってみましたが、流石大きい。そのままでは当然13インチのホイルには入りません(笑)。パッドが付いて2000円でした。


目方を量ってみます。体重計しかないので正確ではありませんが、大体の雰囲気は判ります。FC3は約3.1kg、バーキンノーマル:3.8〜9kgというところです。バネ下は何倍にも効いてくるってことですから、軽いにこしたことはないのですが、これを入れるには色々と苦労しそうです。元々、ベンチレーテッド用なのでキャリパ全体が厚いです。


フレームが乗っていた台車を外しました。上からチェーンブロックとダイダウンで吊って台車を解体しました。レストアの丁度中間点というところでしょうか?



5月27日
通販で購入した2液ウレタンの黄色をガレージに持ってきました。ラジコン用の塗料です。5個買いましたが、ビンの下に白が沈殿していたのでひっくり返しておきます。FRP部ペイント用。


前後のフレームを台車に止めていた所がそのまま手付かずで残っていました。塗装を剥がしてPORを塗っておきます。



6月4日
フロントアームのブッシュの作製をします。まず内側のステンレスブッシュです。丸棒から外形15mm、内径12mmのパイプに加工します。12mmのドリルでセンタ穴あけ加工をしますが、これに時間が掛かります。


次にウレタン部です。内径は初めから15mmになっているので、
外形を27mmに削ります。柔らかくて削りにくいです。


所定長さに切断して、1組完成しました。


早速、先日作った油圧ベンダのアダプタを使って圧入してみました。ステンレス部を少しきつめに作るとウレタン部が広がって全体的にきつくできて、丁度良かったようです。あと7個つくる必要があります。



6月10日
ウレタンブッシュの2個目を作製します。ステンレス丸棒にΦ12の穴を開けるのに40分くらいかかります。刃先はドリルドクタで研いだ通常の金工用ドリルです。まあ、芯押し台はステッピングモータ駆動なので、偶に切削油をかければいいだけですが。


6月11日
追加で2個分作製します。油圧ベンダ(改)で圧入します。左側の半分が完成しました。



6月17日
FRPの素材屋さんで購入した品物が届いていました。サイドパネル、シートの後ろパネル、センタトンネルなどをカーボンFRPで作製する予定です。左がガラスクロス。右はチョップドマットです。


硬化剤PVA離型剤パラフィン剤です。右はボンリース離型剤(固形ワックス)です。樹脂がノンパラフィンなので一応パラフィン剤も購入しておきました。


ローラ刷毛計量用スポイト。今回は面積が広いのでローラ刷毛を使います。


アセトン(4L)とノンパラフィンタイプの積層用樹脂(20L)です。9Lに2000円くらい足すと20Lが買えるので20Lを買いました。



6月25日
ホームセンタで売っている”プラダン”です。ダンボールの構造をしたプラスチックです。耐溶剤性が良いようで、板状のFRPを作る時の型として使えそうです。ダンボール同じ構造なので、表面にわずかですが波型の凹凸があります。右はガソリンに漬けているところ、数時間漬けてみましたが、変化しません。


6月27日
構造はダンボールと同じです。表面の凹凸が判ります。会社にハギレを持ってきてアセトンフラックスリムーバに漬けてみましたが共に変化無し、強いです。1800mmx900mmの大きさで600円くらいで値段も安いです。



7月2日
ウレタンブッシュの続きです。中側のステンレスは4個作製しました。


ウレタン部は時間がなくて2個のみ。


右側アッパに圧入しました。ちょっときつくてウレタン部が伸びました。



7月8日
ウレタンブッシュの最後の2個です。アーム4本分、8個が完成しました。結構時間が掛かりました。


ヘアライナに取っ手をつけました。余ったクロモリパイプを90度に曲げただけです。Uクランプで取り付けました。薄厚パイプはベンダでそのまま曲げると潰れます。


早速、試運転を行ないます。サンドスポンジは新たに購入した#280です。角材をガイドにしてアルミパネルに加工します。ガイドをずらしながら、サンドスポンジの幅分づつエアラインを入れていきます。


セヴンのアルミサイドパネルにエアラインを入れるための作業台を作ります。フレームを乗せていた台車の分解した部品を再利用します。長手方向は3mくらいになります。単管と直交クランプが足らなくなりました。作業台はコンパネを敷く予定です。



7月8日
天井から吊っていたフレーム下しました。初めの作業は下側のアルミパネル貼りなのでブロックを2段に積んでその上に馬を置きます。



7月15日
エンジンマウントプーリフロントアームボールジョイントなどをブラストして塗装します。左側はブラストが終ったところです。新しく直圧ブラストを作製して使い始めました。ス○ードブラスタより空気使用量が少なくて、砂の交換間隔が長く、強力で言うこと無しです。右はメタルレディ(リン酸)を かけて下処理が終ったところです。


リアアームはサンドスポンジで磨いたあと、同じくリン酸で下処理します。


エンジンマウント、プーリなどはPOR−15をハケ塗りします。エンジンマウントのゴムダンパは金属部のみ塗装します。


フロントアームのボールジョイント部です。これもボールジョイントの本体のみハケ塗りです。写真ピンボケ。


リアアームはペイントガンで塗装しました。POR−15は5%しか希釈でないので、かなり粘度が高いです。


粘度が高いので、丁度いいつや消しになりました。



7月16日

ホームセンタで3m単管直交クランプを購入しました。ヘアライン用の作業台を組み立てましたが、雨で作業できず。



7月17日
オルタネータのブラケットです。鋳鉄製で汎用品なのか、余分な部分があるので、軽量化のためにフライスで10mmほど切り落としました。


切り落としたオルタネータのブラケットとベルト調整用のアーム。このアームにも肉抜き軽量加工しました。実はこのアーム、長すぎなので来週余分な部分を切り落とす予定です。


ウォータポンプも分解してサンドブラストしたかったのですが、分解のしかたが判りませんでした。しかた無いので、スクレーパとワイヤブラシで塗装を落しました。来週ハケ塗りで塗装予定です。


フロントアームの貫通ボルトを作製するために採寸しました。上側のブラケットはΦ12mmのロッドがそのまま入りますが、下側は入りません。12mmのボルトは入ります。


直径を測るとS45Cのロッドは11.97mm、ボルトのネジで無い所は11.73mmです。下側のブラケットはボルトの仕上り径に合うように作ってあるようです。下側の貫通ボルトは全体の直径をこの大きさに加工してからネジを切る必要があります。あるいは12mmのドリルで広げるという手もあります。






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