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ケントのECU化
その15
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セヴンのECU化を紹介していきます。


2012年
4月15日
上を少し薄くしてセッテイングを行い、隣町のホームセンタへ試乗しました。そこそこ、いい感じになって来たので、ECUに外付けフラッシュメモリを追加して、コンソールから燃調、進角を設定できるようにする予定です。


ロギングデータAFの平均値です。そこそこです。



4月21日
コンソールからマップを変更するための準備です。とりあえず、プログラムを変更して、噴射マップをSH2の内部フラッシュから外付けのRAMに移動しました。近所を試走しました。特に異常ありません。



プログラムを追加してコンソールにマップ変更用のページを表示してボリュームで増減ができるようにします。右の写真では回転数インデックス=1、スロッルトル開度インデックス=3で値が1414(右上)、増減した後の値が[1430](中央)になっています。その周りは周辺のマップ値です。上下左右キーでマップの中心が移動できます。増減したマップを確定するには左側の青キーを押します。まだユーザインターフェースが完全ではないです。


変更したマップはSH2に内蔵のフラッシュではなく、外付けフラッシュに書き込む必要があります。秋月のSH2ボードは普通のROMが載る仕様ですが、そこに以前に作製したフラッシュROMボード(ここ)を載せて動作テストを行いました。載っているデバイスは4Mビット(512Kバイト)品です。ライトとリセット信号はソケットに出ていないので、バスコネクタから接続しておきます。以前に作成したセクター消去、ワード書込みができることを確認しました。



4月28日
プログラムを変更して、試走しました。左上のリアルタイム回転数は(MAP_MOD)に、左下はリアルタイムのスロットル開度からボリューム増減値にしました。下写真では1.00になっています。


プログラムの追加分です。回転数が1500rpm以下の時、スロットルがOFFなら噴射カットするようにしました。AF計で見るとアクセルを踏んでいない時に薄い方に張り付きます。単純にカットしているので運転中はカット、噴射再開時に少しショックがあります。燃費は良くなるはずです(笑)。



5月4日
プログラム追加中です。CPU内蔵の噴射マップと外部フラッシュを比較して異なっていれば外部フラッシュを書き換え、その後、外部フラッシュから、外部RAMに転送してプログラムで変更できるようにしました。また、アイドリング専用燃調ページを追加しました。


ちょっと試走


5月5日
プログラムの続き、プログラムの書き換えに時間が掛かるので、GDBモードにしてプログラム調整中です。電源OFF時に変更された外部RAMマップを外部フラッシュに書き込むように変更。電源OFF時に押されていたコンソールキーの位置で書き込みブロックを選択する予定でしたが、電源OFFとキーの割り込みがORされているので、キーを押しながら電源をOFFしても電源OFFタクスに制御が移りません(笑)。書き込みブロック選択ページを追加するのが良さそうです。


夕方になって日が傾いてきたので、アイドリング専用燃調のテストでホームセンタまで試走。帰りにミニ渋滞にはまりました。



5月13日
制御プログラムの続きです。マップを変更した場合には電源断時に外部のフラッシュへ書き込めるようにしました。


プログラムが大分大きくなって、書き込みにも時間(4分30秒ほど)が掛かります。エンドアドレスは0x1bxxxです。


電源断時のコンソール画面です。M=マップあり、c=消去済みです。ブロックを選択して書き込めるようにしました。フラッシュからマップを読むには電源投入時に同じキーで選択します。


プログラムの検証のため、試走しました。



5月13日
この週末は日曜日のみの作業です。少し、プログラムを修正して試走しました。3速でアクセル思いっきり踏むと一瞬息つきします。右はその時のログデータです。黄色がアクセル開度です。アクセルOFFで燃料カットがきいているので、AF値が薄い方へ振り切れています。非同期噴射(加速ポンプ動作)が短すぎるのではと思われます。非同期噴射量の設定ページを追加す予定です。



6月3日
買い物ついでに、燃料カット無しでもう一度、一気にアクセルを開けた時のログ取り直しました。



6月10日
現在、まだデスビが付いていて、デスビからの点火信号が自作タコメータに接続されています。デスビはこのタコメータ信号を出力する以外に使っていません。ゆくゆくは取り外す予定です。代わりの信号はECUから出力します。現在データロガーにはこのECUからの信号が接続されています。テストのためタコメータにもこの信号を繋でみます。回転が高くなると振れ幅が大きくなり、7000rpmくらいでは500rpmくらいの変動が出ています。オシロで波形を見てもパルス幅が変動しています。原因はECUプログラムでカム角割り込みの先頭
タコメータ駆動信号を生成していないため、他の処理の後で駆動信号が出力されています。上のデータロガーのグラフでは回転数が綺麗に表示されていますが、データロガー内でうまく平均化されているようです。昔作った自作タコメータ(CPUはZ80)のソースコードを見てみました。外部からの回転信号の間隔を1回カウンタで測っているだけで平均化していませんでした(笑)。


ECUのプログラムを修正し、タコメータ駆動信号を割り込みの先頭に移動しました。パルス幅が一定になり、指示が安定しました。タコメータへの配線もスカットルを通して配線しなおしました。



6月17日
ボンネットラジエータキャップが少し当たっています。サブタンクを少し下げました。


ECUからアンドロイド携帯にBT経由で通信する件です。ECU側の電源投入時に携帯との接続待ち(上キーを押している間はループ)を入れて初期段階からシステムのログが取れるようにしてみましたが、長い文字列が正常に出力されてません。以前に修正した携帯側のプログラムが直っていないと思われます。本来はPCと同じ文字が出力されないといけません。


スロットルを急に開けた時の一瞬の息つきの続きです。非同期噴射量の設定ページを追加して、広範囲に変更できるようにプログラムを追加しました。


いろいろ噴射量を変えて試走ました。少ないと思っていた噴射量は逆に噴射しすぎだったようです。乗算係数を40から15くらいにすると息つきが無くなりました。本来、スロットルスピード方式ではスロットルを急に開けた時の非同期噴射は必要ないということをどこかで聞いたことがあります。


運転中、助手席に置いてあるコンソールを操作するのは危ないので、臨時にコンソールをメータパネルに固定しました。ネジで固定しましたが、本来はホルダーを作らないければいけません。



6月23日
デスビを外します。デスビは1番気筒のスロットルボディと当たってそのままでは外せません。スロットルも一度外しました。インマニと干渉しなくて良かった。


デスビの代わりにアルミ棒を加工してカバーを作ります。溝加工をしてデスビから取り外したOリングをそのまま使います。


デスビの代わりにカバーを入れて固定しました。


6月24日
スロットルは一度外すと微妙にずれるので再度、スロー調整します。



7月1日
ECUに使っているルネサス製のCPU、SH7045をDigiKeyから
4個購入しておきました。秋月ではすでにボードは買えないようです。チップ単体は国内でも購入可能と思われますが、個人通販ではDigiKeyが簡単です。このCPUのフラッシュの書き込み回数は公称で100回で、もう6〜70回は書き換えていると思います(笑)。この週末は日曜日のみガレージ作業をしました。


リアのダンパーのスペーサが長く、リアの車高がこれ以上低くならないので、取り外して短くします。はじめに左側から。ジャッキアップしてダンパーを取り外します。


ダンパーのスペーサを20mm短くしました。ストッパを20mm上げて、再度、組み付けます。


右側も同様に20mm短くします。調整範囲が広がりました。


ECUのイグナイタですが、現在使用しているフェアチャイルドのFETの耐圧が300Vでギリギリです。500V2SK2698に交換しました。ついでに抵抗とヒートシンク用の穴が開いていたケースも作り直しました。余分な穴が無くなってすっきりしました。エンジンをかけて動作確認しました。



7月7日
昔トライトンを電子進角にするために購入したSH−2ボードをガレージに持ってきました。一枚はヒートシンクがまだ付いていないのでPC用のヒートシンクを削って作製しました。接着は熱伝道性の接着剤を使う予定です。



7月8日
イグナイタの調子を見る為に夕方に試走しました。イグナイタは良好です。前から気になっていた発進時に空燃比が20くらいに薄くなる現象があり、ログを取りました。エンジン回転1500〜2000rpmで薄くなるります。この薄い状態を保てないのでマップのインデックスがコンソールで読み取れません。



7月16日
発進時に薄くなる件です。再度、試走しました。アイドリング時アクセルを少しあけた時にも薄くなります。


関係しそうな1200rpm付近のマップです。元はドカの851のマップですが、アイドリング付近を無理に調整しているので、グラフが一度窪んでいます。赤線の様な感じにすると改善しそうな気がします。



7月23日
発進時に薄くなる件です。openofficeの表計算グラフを使って上記の赤線のように調整してみます。下図は2列目のデータです。とりあえず、回転の低い3列のみ。


隣町のホームセンタまで試走しました。帰りは少し雨に降られました。


ロギングデータのAF分布です。1000ー1500rpm付近で偶に薄くなる所が無くなりました。もう少し調整が必要です。



10月20日
季節も良くなって来ました。真夏はあまり乗る気がしないかったです。近所を一周しました。



11月25日
マップを少し修正しました。


近所を一回りしました。





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