セヴンの全バラ・レストア
その19
セヴンのレストアを紹介していきます。
2007年
7月14日
リアの
ホーシング
の組み立てを行ないます。ホーシングにシャフとを入れ、キャリパを固定します。シャフトは左右で長さが違い、入る方にしか入りません。
ブレーキシュー
を取りつけ、大中小3つのスプリングをシューに掛け ます。掛け方はノートにメモをしておいたのです直ぐにわかりました。
デフケース
内部を灯油で洗い、自作ガスケットに
シリコンシーリング剤
を塗ってデフケースのカバーを閉めます。カバーはサイドブレーキのリンクと共締めになっています。
バンプラバー
も固定します。
7月15日
エンジンの
ヘッドカバー
の塗装をリムーバで剥離しました。バーキンのロゴは上 側のプラスチックの部分だけが取れてしまいました。
サーモスタットのカバーと
サーモスタット
をワイヤブラシで綺麗にします。
エンジン本体
の
塗装
の状態を調べます。シンプルグリーンの1/2液でオイル汚れを 落とし塗装の状態を確認しました。ヘッド部:錆あり。シリンダ部:左側錆あり。
オイルクーラ
の塗装もリムーバで落します。上下と左右の平らな部分のみ、コアの部分はシンプルグリーンでさっと洗いました。
エンジンはヘッド、シリンダ側とも錆びていることが判り、
再塗装
することにしました。リムーバとワイヤブラシで塗装を落していきます。平らなところはリムーバを塗ると直ぐに剥がれてきますが、くぼみにたまった塗料はなかなか落ちません。3〜4回で大体綺麗に落せます。
7月16日
サーモスタットのカバーの
ガスケット
を作ります。スタンプ台にカバーを押しつけてインクを付け、ガスケットに
転写
します。外形はハサミ、内側は カッター、ボルト穴は穴あけ用のポンチで穴あけします。
左右に続き、エンジンの
前側
の塗装も剥離します。
ヘッドカバー
を耐熱の赤で塗装しました。
大分前に塗装を落した
オイルパン
もリン酸で処理後、PORの黒で
下塗り
しました。ハケ塗りです。
ブレーキBOXの
強化板
をブレーキBOXに取り付け、キャリパーの取り付け穴も加工 をします。スペーサを挟んで
仮止め
してみました。強化板は 肉抜き軽量加工をする予定です。
オイルパンにPORのシルバーで
上塗り
しました。ガン吹きです。
ついでに
オイルクーラ
、
サーモスタットカバー
もPORで塗装します。
FC3Sの
キャリパサポート
のもう片側の作製を開始しました。25mm厚の
7075材
を加工します。左は4個のドリル加工の後、内側の穴加工の1周目です。右は2.5mmづつ削って内側の穴加工が終ったところです。続きは来週以降です。
7月21日
先週、内側の穴加工後中断した
キャリパサポート
の続きで す。手前側で0.5mmくらいテーブル移動の
限界
を超えてぶつかり、少し失敗でし た。
中側の穴加工をスキップして外形だけで約2時間45分かかりました。スキップ するのに大体5分くらいかかります。2.5mmの切り込みで10回+3回仕上げで、
正味2時間40分
です。
オイルパン
の固定ボルトとワッシャは黒でペイントしてあるので、リ ムーバで剥 離します。
エンジンに
オイルパン
と
ヘッドカバー
を仮止めして、マスキングを行ないます。ガレージの前側に移動し、
耐熱つや消し黒
のスプレー缶で塗装しま す。
塗装が終了したところでエンジンのマーキングを写真に撮っておきます。左:”
AX、831C
”ブロック名。右:製造年月日でしょうか”
A12 H 93
”。
FORD
のマークと”
?42
”、エンジンのシリアル”
RA000XX
”。
オルタネータを止める所にも刻印があり。”
CBBB
”。右:鋳造の
デートコード
?
ヘッドカバーとオイルパンのマスキングをとって1枚。
フレーム
に載った時を想像(笑)。
ヘッドカバーの
バーキンバッチ
ですが、
シリコンシーリング剤
で貼りつけておきました。
7月22日
ホームセンタで内装のFRP用の型として使う
プラダン
を購入しました。182x91は車に入らないのでホームセンタの駐車場で必要サイズに加工して持ってきました(笑)。
大分前に購入したケントの腰下用
ガスケット
、オイルシールキットです。
上のガスケットを使って、
オイルポンプ
をエンジンに取り付けます。オイルクーラ用の
サンド
ブロック
を付けた時の長さを確認しておきます。右写真のような長さになりました。フレームに干渉しなければ、普通のオイルフィルタでも大丈夫のようです。
インマニも綺麗にしました。取りあえずはノーマルの
キャプレタ
で動かしますので、掃除をしておきます。
燃料ポンプはミツバの
電磁ポンプ
を使いますので、機械式燃料ポンプの
カバー
を 作ります。この5mm厚のアルミ板は凄い昔、ボール盤だけで部品を作っていた時の余りです。ドリルで連続して穴開けして手作業のヤスリ掛けで仕上げるやり 方です。多分ドカ851のマフラーのステーで、15〜6年前と思います。端材入の中に入っていました。今は図面を書いて、CNCで自動で削り出しています から、大分、楽になりました(笑)。
qcadで図面を書いて
CNC
で切り出します。途中で
間違い
に気が付きました。作るのはカバーなので、中穴は必要ありませんでした(笑)。上のスペーサから図面を入れたので、そのまま、中穴を開けてしまいました。
大失敗
。
気を取り直して、
再度
、 切削します。10XXアルミらしく、柔らかいので、かまないよう に切削油を多めに使って切削します。右は面取り後、ガスケットを挟んでエンジンに取り付けたところです。スペーサが無いので、ボルトの長さが合わず、臨時 で黒染めのキャップボルトを使っています。エキマニを止めているボルトと同じはずなので、ステンレスのキャップボルトが余っていたと思います。来週探して 持って来ます。
ホームセンタで購入したプラダンを使って
内装
のカーボンFRPの板を作ります。まずは、シートの後の
パネル
です。奥にあるのが、圧縮紙(茶色いやつ)製のオリジナルです。圧縮紙にビニールレザーが貼ってあります。プラダンをオリジナルにあわせて切り出して、
ケブラ・カーボンクロス
+
ガラスマット2層
を積層します。ケブラ・カーボンはリアフェンダの
ストーンガード
に使ったものと同じ繊維です。気温が高いので、樹脂の硬化が早く、作業が忙しいです。
2時間ほどたって樹脂が硬化した後、
プラダン
を剥がします離型ワックスが塗ってあるので、直ぐに剥がれます。
良好
に積層できました。この後、外形を加工してフレームに取り付ける予定です。