セヴンの全バラ・レストア
その32
セヴンのレストアを紹介していきます。
2008年
4月5日
旧英二輪のネットショップで購入したクロノメトリックの部品です。ベゼ
ルと照明用のソケットです。右はクロノスピードメータ用のケーブルで切って使うので
長めの170cmを購入しました。
こちらはついでに購入したタイミングディスクです。
購入したベゼルは埋め込みタイプです。km表示のクロノに付けます。現在の
メータパネルに組み込むには1mm程度取り付け穴を大きくする必要があります。前に購入したクロノのタコメータのベゼルが痛んでいたため、もともと付いていたベゼルはタコメータの方に使い回します。
4月6日
クロノ増速BOXの続きです。先週入らなかった先端部です。角ヤスリで広げてVDOのメータケーブルが入るように加工しました。
購入したクロノのスピードメータケーブルを切断してインナケーブルをほどいてみました。先端の角加工をしている所も中は他のフレキの部分と同じでした。ただ角型にプレスされてるだけみたいです。これならブレス型を作れば角型の先端処理が出来そうです。
早速プレス型を作ってみました。不用になったバイトのシャンク部に約
3.2mmの溝をフライスで加工しました。クロノのインナケーブルを挟んで油圧プレスで
プレスしてみます。
上手く行きません型から外すと先端からほぐれてしまいます。色々と溝の幅を変えてみましたがいまいちでした。プレスは方式は諦めて、真鍮で角棒を作り先端に固定する方法に変更します。
増速BOXのクロノ側の取り付けフランジを作製します。ケーブルのメータ側はΦ12mmで
すが、逆側
はΦ13mmのピッチ1.0mmのネジです。旋盤のネジねじ切りギアを交換して、
アルミ棒にネジを切ります。スピードメータの固定ナットが入るか確認しておき
ます。ケーブルの取り付けネジですが、50〜60年代の英国製なのになんでミリネジなのか?不思議です。元のイエーガ社がフランスの会社だったからかもしれません。
4月13日
クロノの増速BOXの続きです。先週作製したクロノ側の
取り付けフランジに8mmでセンタ穴を開けてその後、突っ切り3mmのキャップボルトでベアリングホルダに固定しました。
クロノ側のシャフトを8mmの真鍮棒から作製します。下はセンタ穴加工をしているところです。右はギアを仮組みしたところです。次回、シャフトにクロノ用のメータケーブルの角加工を
行う予定です。
4月19日
クロノ側のシャフトの角加工です。右はVDO、クロノ双
方のケーブルを接続したところ。
4月20日
クロノ側のケーブルはメータ側の所で切断しました。カシメてあるフラン
ジを10mmのアルミ棒から作製しました。内径は8mmです。オリジナルは6角の形にカシメてあります。上手くカシメる方法を考えないといけません。
4月26日
RSコンポーネンツで購入したボンネットに使えそうなステンレスのラッ
チです。取り付け穴径は一回り小さいですが、偶然なのか寸法がノーマルと同一です。難点は一回り華奢にできていること。
ついでに購入した6mmのステンレスのナイロンナットです。右は昔同じくRSで購入したナイロンナットキットです。6mmの使用頻度が高く補充用に購入しましたがステンレスの種類を間違えました。キットはA4(食品用?)で補充したものはA2でした。
クロノ増速BOXの続きです。ベアリングホルダ間のステーを作成します。10mmのアルミを8mmまで削り、3.5mmで中央に穴あけ加工をします。早速、組みたてました。
切断されているスピードメータ側から電ドルでドライブして試運転をしました。動作良好です。
4月27日
クロノ増速BOXにアルミ板でカバーを作りました。取り
付けステーが無いですが、タイラップで固定する予定です。増速BOXはこれで完成です。
上で購入したステンレスラッチですが、ちょっと光すぎなのでサンドブラストを掛けてみました。落ち付きました。
5月3日
4mmのステンレスのブラインドリベットを購入してステンレスのラッチを
フレームに取り付けました。
5月6日
クロノ用のケーブルの先端加工です。プレスでは上手く行かなかったので、真鍮で先端を作製してハンダ付けで固定します。インナケーブルは3層にコイル状に重
なっているので一番内側の層に合うように真鍮のシャフトにセンタ穴加工をしたます。先端とフランジ部をステンレス用の
ハンダでハンダ付けします。右は作製した真鍮の先端を角加工をした後で増速BOXに接続して勘合を確認したところです。
6月28日
クロノメトリックのスピードメータのベゼルは埋め込み用に変更したので、メータパネルの取り付け穴を2mmほど広げる必要があります。ヤスリで削って大きくして合わせました。
取り付けステーを2mm厚のアルミから作製して取り付け完了しまし
た。ネジ止めはステンレスのナイロンナットを使います。照明用の配線はケーブルを短して配線しましたが、内部の電球がありません。白色LEDに変更した方がいいです。
回転方向と増速ギアBOXの補正が
正しいか確認しておきます。ノーマルのVDOのスピードメータを電ドルで回します。最高速で約180km/hになりました。同じ電ドルでクロノを動作させ
ます。右写真のように180〜182km/hくらいになりました。少しプラスされるようですが大体良いようです。回転方向も正しいことを確認しました。
クロノのメータケーブルのカシメです。10mmのアルミにCNCで6角穴を開け、2つに分割してジグを作製しました。万力にはさんで圧接しました。分割している所がいまいちですが、まあまあの6角形になりました。
6月29日
トランクの敷板を水性ペイントの黒で塗装しました。雨なのでガレージ内で塗りまし
た。1回塗りだと少し斑が出ます。来週もう一度上塗りしてみます。
7月5日
先週塗装した敷板です。上塗りしました。水性ペイントは
2度塗りすると刷毛目が付きます。いまいちでした。
7月6日
補強のコの字アルミチャンネルをリベット止めし直してト
ランクに仮止めしてみました。
8月11日
トライトンの作業で大分時間が空いてしまいました。内装トリムを2液性のウレタンクリアで塗装しました。大分前に購入しておいたつや消し剤(フ
ラットベース)を半つや消しの分量で混ぜました。
8月12日
2
りん館で購入しておいた丸型の反射板を取り付けました。
ネジ止めです。
ブ
レーキマスタの周辺ですが、マスタからフルードが漏れて
いてPOR15の黒塗装が剥がれていました(泣)。ハンドルシャフトの取り付け部とフレームの一部も剥がれてました。一度、ベダルボックスなど必要な部品を外し、剥げている所にPOR15を再塗
装し
ました。
8月13日
1
日待って乾燥させ、ベダルボックスやマスタなどを組み付け直
しまし
た。
3
月の末から中断していたセンタトンネルの型です(笑)。
ハロン消
火器用の窪みを作ります。少し下地が出て来たので修正しました。この型ですが、修正を重ねているので石膏が均一の硬さになっていなため、サンドペーパを使って磨くと固い部分が残り綺麗に磨けません。一度FRPでコーティングすると良いかもしれません。
8月15日
タンクキャップの作製を開始しました。すごく前に購入したΦ120mmの5052のアルミ棒です。簡易コンタで所定の長さに切断します。そのまま手では切れない(材料が回させて危ないです)ので簡易コンタに移動テーブルを付けてテーブ
ルにアルミ棒を固定して切断しました。水糸に錘を付けて半自動で切り込みます(笑)。25分くらいで切断できました。本来であればステッピングモータで自動送りの機構を作った方が良いです。テーブルの取り付けはガレージのページのこ
こにあります。
右側に写っているのが昔カーボンで作ったタンクキャップです。これを真似してアルミ
で作
ります。まず、旋盤で外径を削りました。
8月16日
内装トリムの続きです。両面テープでフレームに取り付けました。ちょっとつや消しが強過ぎたようで
す半分でも良さそうです。半つや消しの半分で良さそうです。
タンクキャップの続きです。外形はCNCで切削します。時間短縮のため、予め不用な部分は斜めに削っておきました。
下がCNC用の図面です。35度のひし形のチップで削りますので、フランジの部分は
真直ぐ切り込めません。適当に角度を付けておきます。切り込みは0.5mmです。右は途中経過です。半分くらい進んだところです。
1時間半くらいで外形の切削終了しました。フランジの部分が斜めに残っています。
フランジ部の追加加工やセンタの穴開け(Φ46mm)は手動で行ないました。
噛まないようにステッピングモータの微動送りで少しづつ切り込み、突っ切ります。外れました。
8月17日
チャックを正爪に直して付け直し、
キャップが嵌
る45度の斜め削りを手動で行ないます。
そこそこ出来た所でセヴンに仮組みしてみます。フランジの径も丁度良いようです。
キャップ側も作製します。Oリングの溝を作った後、こちらも突っ切ります。Oリングの内径は約64mmです。線径は3.1mmのものが合うと思います。続きは来週以降です。
8月24日
キャップの加工を行います。まず、裏面から。凸型に加工します。つづいて
表面の長穴加工はCNCで切削しました。中心部の深さ間違えました。1mmのワッシャを入れれば対応できます。
キャップの加工は終了しました。裏面のストッパの突起部は15mm
のアルミ棒を削ってネジ止めしました。
カーボン製のキャップに付いてたタブとブラスチックの固定部品を取り付けて完成です。元々はドカのタンクキャップなのでニュートン製の部品です。タブの部分には昔エッチングしたロゴが入っています。
キャップのボディ側の溝加工です。インデックスに挟んで角度で切削します。長いエンドミ
ルを使っているのでビビリます。切削後、キャップを合わせてみます。ほんの少しボディ側の45度加工をもう少し開いた方が良さそうです。キャップのへりが
当ってる感じです。まだ、キャップは固定できません。ボディの奥に固定用の後引き加工する必要があります。次回に持ち越しです。
8月30日
タンクキャップの続きです。内径用のバイトで
す。すごく昔に買っておいたものです。後引き用にグラインダで研磨します。
キャップ部の固定用プラスチック部品が内部で回
転して、引っ掛かる部分を上で作製した後引き用バイトで削っていきます。少しづつ調整しながら削りキャップが固定できるようになりました。
キャップ部のへりがボディ側に少し当っているので削ります。初め、キャップ側は
掴みにくいのでボディ側を削ろうと思いましたが、止めて、キャップ側を削ります。4
つ爪チャックでセンタを出して45度で削り直しました。これでOリングがボディ部にちゃんと当るようになりました。ボディ側は4mmで8個穴を開けてフレームに仮止めしてみました。固定用のネジはストーンガードの固定に使っている、オークションで大量に購入したステンレスボタン
キャップで
す。これでタンクキャップの作製は終了です。このキャップはタンクの圧力が逃げないため、どこかに小穴を開ける必要があります。また、Oリングとタンクとキャップを繋ぐガソリンホースはひび割れが酷いので別途購入する必要があります。ガソリンホースは鈴商で購入できます。