ケントのECU化
その8
セヴンのECU化を紹介していきます。
2010年
11月27日
先週実験した
BMW
のガソリンホースですが、これも1週間で外側は軟らかくなっていました。ちゃんと
タンク内
で使える
耐圧ホース
を入手する必要があります。
11月28日
先週の
インジェクタホルダ
の続きです。インジェクタをネジ止めする
溝
を突っ切りで
10mm
ほど入れます。
その後、
インデックス
に挟んで
いらない部分
を切削します。インマニと溶接するために必要な
底部
のみ残して削りました。
1個
完成
しました。15度づつ回転させて手動削るので結構時間がかかります。
こちらも先週まで3個作り終えた
ホースアダプタ
の残りの1個も作製完了しました。
インジェクタホルダ
はもう1個作製して
2個
になりました。
12月4日
SARDで販売している
タンクの中でも使える
燃料ホースです2m購入しておきました。1週間ガソリンに漬けてテストしてみます。
12月5日
こちらはオークションで購入した
ポリプロピレン
の100mmの樹脂棒です。これで4連スロットル用の
エアファンル
を作製する予定です。
ポリプロピレンの耐熱はだいたい120〜130℃です。ファンネルの材料としてはアルミの方が良いですが、CNC旋盤で削る時間がかかるので樹脂にしました(笑)。
固定リング
の残り1個です。今週は下写真の
光学式
フライス用のセンタファイダ
を作製して、車作業はこれだけです。
出来上がったセンタファインダを使って早速、固定リングを削ってみました。なかなかいいようです。センタファイダの作製は
ここ
を参照してください。いままでの円錐形のロッドより正確に
センタ出し
ができます。
12月11日
タンクの中でも使える燃料ホース
を
一週間ガソリンに漬けて
テスト
しました。
良好です
。写真の切れ端はいっしょにテストしたテフロンゴムとシリコンゴムです。
テフロンゴム
はコレクタタンクの
パッキン
に使っていますが、これも良好です。
シリコン
は元々白かったんですが、ガソリン色に染まり、
ぼろぼろ
状態になっていました。
エアファンネル
の作製です。100mmの
ポリプロピレン
の丸棒を簡易コンタで130mmに切りました。切り子が熱で固まり、
切り難い
です。
12月12日
エアファンネルを
CNCで削る準備です。
手動
で外形を
75mm
に削りました。写真がピンボケ。
qcadで
外形切削用
の図面を入れます。0.8mmづつ切り込んでいきます。途中の凸部は
エアフィルタ
が内側に入ってこないようにするストッパです。
早速、
外形
を削ってみました。30度のチップで削るのでY軸方向は30度部が残ります。
切り子
が繋がり、また熱で着くので切削中の切り子の処理がたいへんです。
手動で
中ぐり
しました。次回、
内径
をCNCで切削する予定です。
コレクタタンク
内のホースをテストで良好だった
タンクの中でも使える
燃料ホースに
交換
しました。
12月18日
4連スロットル
の1つをブラストしてみます。ベアリング部を保護するために厳重に
目張り
します。黒いのは
液体ゴム
です。その上から
ガムテープ
で追加で目張りします。
開口部
もガムテープで目張りします。
ブラスト完了しました。目張りを取って、
灯油
で
洗い
ます。取り外した
部品
を元に戻しました。1個完了です。
12月19日
ファンネル
の材料の切り出しです。先週の1個は手動で危険だったため、今回は簡易コンタの移動テーブルに材料を
固定
して切り出しました。3個分完了しました。
ファンネル加工の続きです。
qcadで図面を入力し、
ファンネルの
内側
をCNCで加工します。
ファンネルの
外形
、
内形
の加工終了しました。とりあえず1個だけ。次回取り付け
フランジ部
を加工します。
4連スロットル
2個目
のブラスト準備です。ベアリング部に
アルミテープ
を貼ります。
アルミテープ
の上から右写真の
液体ゴム
を塗ります。後は次回。
ファンネルの続きです。切り出した100mmのポリプロピレンを外径
90mm
、内径
46.4mm
に加工しておきます。
12月25日
2個目
スロットルのサンドブラスト完了。その後、灯油で洗いました。
12月26日
部品を組み付けて組立完了。とりあえず
2個完成
。
12月30日
ファンネル
の続きです。
固定用ジグを作ってフライスに固定し、
スロットルと接続する
フランジ部
をCNCで切削しました。右はフランジ切削用のCNC図面です。
やっと1個完成しました。スロットルと合わせて
仮止め
してみます。良いようです。
2個目の
外形
を削りました。相変わらず、
切り子
が材料に
絡み付いて
処理が面倒です。
外形に続いて
内側
も削りました。フランジ部を削って
2個目完成
。
12月31日
ファンネルの
3個目
です。センタ
穴あけ加工
をします。地道に作っていきます。時間がかかります。
3個完成
。
同じ物を作っていると飽きるので、スロットル3個目を
ブラスト
しました。部品を戻して終了しました。
2011年
1月1日
ファンネルの4個目の
フランジ加工
です。やっと
4個完成
しました。ん〜長かった〜
最後
の
スロットル
です。
ブラスト
して組みなおしました。最後の1個は
スロットルポジションセンサ
が付いています。
1月2日
ファンネル削り出し
とスロットルの
サンドブラスト
が4個完成したので合わせてみます。
4連スロットルに付いているアイシン製のスロットルポジションセンサです。
ピン配置
を調べておきました。右図のようになっています。抵抗は下が
100
、上が
4KΩ
くらいでした。
4連スロットルにはいろいろな
エア経路
があります。一番分かりやすいのはスロットルボディの内側に開いた
アイドリング用
のエア経路です。下に付いたアジャストスクリューを回すとエア量が調整できます。エンジン側は右写真の側面の穴に繋がっています。
アイドリング以外にあと2つの経路あり、
上
に付いている細いパイプで繋がっている経路はそのまま
細い穴
で
スロットルボディに
貫通
しています。この穴の位置は微妙でスロットルが全閉の時にはバタフライに1/4ほど隠れるような位置にあります(右写真)。
下
に付いている方は
4つのスロットルで外側の
2個のみ
に付いていて、エンジン側の側面に
大きな経路
で繋がっています。燃圧レギュレータ用の圧力経路かとも思ったのですが何用の経路なのか分かりません。
燃圧レギュレータ
は圧力を一定にするためインマニの
圧力
を配管する必要がありますが、お手本としているドカの
851
の配管を見てみました。851ではインジェクタの直ぐ後(エンジン側)で
圧力分岐
していました。2気筒とも同じ所から配管されT字ジョイントで結合されていました。ということで、インマニに
燃圧レギュレータ用の経路を開けることにして、上記の2つの経路は
使わない
ことにします。
インジェクタホルダの
インジェクタ固定部分
をCNCで削ります。右写真のような形に切削しました。
固定部分
に4mmの穴を開けてインジェクタを
仮組み
してみました。後の1つも加工しました。
1月3日
インジェクタホルダ
は後2つ作る必要があります。簡易コンタで
材料
を
切り出し
残りの加工も開始しました。右は
中ぐり
している所です。
1月4日
インジェクタホルダ
の固定部の溝加工は旋盤の
突っ切り
で行っていましたが、
かじって
しまうのでフライス盤で3mmの
エンドミルの加工
に変更しました。溝入れ後、逆側をインデックスに固定して
いらない部分
を削り落します。
オークションで購入したケントの
ヘッド
です。インジェクタの
取り付け位置
を確認するために購入しました。かなり奥まったところに
吸気バルブ
が見えます。インジェクタから噴射されるガソリンは粒が
大きい
ため吸気バルブに当ててバルブの熱でガソリンを
蒸発
させる必要があります。
ダミー
の
インマニ
(エンビパイプ)と
インジェクタ
に見たてたアルミパイプをホットメルトで固定して作ります。
ヘッドに合わせてみます。ダミーインマニの角度で
インジェクタ
を付けるとインマニを
回転
させないとバルブが
見える
ようになりません。外側2気筒と内側2気筒で
逆向き
に回転させると良さそうです。