トライトン

メンテナンス&モディファイ その1



2008年
4月10日
下は去年の末にネットオークションに出品された時のトライトンで す。完全にレーサ仕様になっています。このトライトンですが、大分昔の雑誌の記事で見た事があり、動向を注目していました。しかし、2月を過ぎても落札されずに残っていました。書類があるか確認し、あるとのことなのでムラヤマパンタSPを売りに出して
、その他、いらないものを色々売って(笑)。代わりに購入することにしました。ボンネの別体エンジンは59〜62年まで作られていて、自分の年とほぼ同じです。

<仕様>
 ワイドライン(59年以前のフレーム、たぶんドミネータ?)
 オートレース譲りの別体 エンジン
 クワイフの5速ミッション(キック無し)
 三菱マグネトー(38度固定進角)

 TZのフロントブレーキにトップブリッジ、スロットルホルダ
 オーリンズリアショック
 マンクス似のリアハブ
 ボブ・ニュービィ製ベルトドライブ1次減速
 ミックヘミング製楕円スイングアーム
 フロントフォークはSR、ハンドルはマグラ
 リタ製アルミタンク
 18インチエクセルリムにステンレススポーク
 リバースコーンサイレンサ(パンチングメタルのみ)

オートレースのエンジンってスプリント用じゃないの?マグネトーが38度の固定進角って、キックでエンジン掛かるの?まあ、いろいろ疑問もありますがどうにかなるでしょ?

下は取りあえずの保安部品が付いたところ。ロケットカウルを取り、トップブリッジをSR用に交換、メータもスミスのブラックフェー スに 変ってます。まだミッションにキックが付いてませんがこれはキック付きのノーマルの4速に交換してもらう予定です。まだ電気系が未完成で、サイレンサも常識的な音量でありません。トップブリッジにSRって入ってる所、早く削らないと、一応旧英車ですから、あからさ まにSR はダメです(笑)。セヴンのレストアのページのクロノメトリックのスピード、タコ メータは実 はこのトライトン用でした。ちゃんと乗れるようになるには結構大変そう。


後から1枚。ストップランプはルーカス似のデイトナLED点灯です。充電系が無いので、省電力です。ウインカは72タイプ。点火系も含めて電気系はその内どうにかします。



4月13日
ガレージで引き取り用の臨時用インナサイレンサを作製し ました。 CNCで図面を作成し1mm厚の鉄板からバッフル部を切り出し、20mmのクロモリパイプを溶接しておきました。インナといってもリバースコーンの場合は固定できないため、外から針金で縛る予定です。



4月15日
電気系を追加した都心のど真ん中のお店 に取りに行きました。持って行ったインナサイレンサをワイヤツイスタで手早く取り付けてもらい、エンジンを掛けてみました。キックであっけなく普通に掛かります。インナを付けても凄くうるさいです (笑)。左のサイレンサは潰れていてインナサイレンサと外形が合わずかなり隙間が開いています。アイドリングの回転数では我慢できますが、煽るとバリバリいう感じの音です。問題はシフト で、右の1UP/3Downのパターンで す。頭で考えながらやればどうにかできます。ただ、キックペダルに足が当ってシフトしにくいです。新宿まで下道でどうにか行き、早くアパートに着きたかっ たので初台から首都高に乗りました。スピードメータは60MPHを指していましたが、結構振動が大きいです。タコが動かないので回転数が分かりません。乗った感じはコンパクトで取り まわしも軽く、ハンドリングは軽快です。


新宿から32Kmくらいでしょうかアパートに着きました。あ〜お尻が痛いです (笑)。右はインナサイレンサの取り付け部です。排圧でワイヤが切れるん じゃないかと心配しましたが大丈夫でした。


結構オイルが漏れてきます。ガソリンコックからもガソリンが滲んできます。オイルは左前のヘッドからの漏れが酷いです。


バッテリはスイングアームのビボットの前に載っていま す。スピードメータは動きましたが、タコメータはエンジン側の回転が逆のため(たぶん)動きませ ん。これはクロノメトリックに変更する予定なので、問題無いです。ただし、ケーブルには互換性がないので別途購入する必要があります。アンメータも内部は接続されていないようです。10何年も動かさなかったため、色々問題はありますが、これから少しづつ直していきます。



4月16日
通勤前にちょっといじりました。サイレンサをどうにかし ないと、近所を試走もできないため
取りあえず外します。エキパイとサイレンサが固着して外れません。エキパイの外形はΦ38mmのようです。たぶん1+1/2インチです。汎用のリバースコーンのサイレンサが売っていますが、エキパイがフレームの真下で終っているため、アップタイプに上手く取り付けるには角度を調整するアダプタを作成する必要があ ります。左側のステーの付根は割れていました。一部パンチングメタルのみになっています。これがバリバリ言っていたようです。



4月17日
スピードとタコメータのケーブルをノギスで測ってみましたが、3mm角で した。クロノと同じ寸法です。そのままクロノが付きそうです。電磁式のものは 2.6mm角のはずですが、不思議です。

近々の作業予定

 ・サイレンサを市販の汎用リバースコーンへ変更

 ・フロン トブレーキのストップランプスイッチ追加

 ・ガソリン滲み、オイル 漏れ対策

 ・メータをクロノに変更

 ・クラッチの切れが悪いので点検



その後の作業予定

 ・現行車と同じようにシフトを左側へ、パターンを1Down/3Upへ変更。それに伴い、リアブレーキも右側へ移動

 ・オルタネータ、レギュレータの追加

 ・マグネトーから電子進角のフルトラへ変更


4月19日
このトライトンにはシールバッテリが載っています。秋月のシールバッテ リ充電器を購入しておきました。


余ったカーボンケブラの板からナンバブレートベースを切り出しました。


4月20日
オークションで購入したアップサイレンサアダプタの材料です。左は外形38mm、厚さ1.5mm右は外形42.7mm、厚さ2mmのいずれもステンレス パイプです。ちょっと緩いですが上手く勘合します。


アップサイレンサアダプタを作製します。エキパイの先端は少し上に曲がっています。U字パイプから丁度良さそうな角度部分を切り出します。


38mmの直線部も適当に切り出して、U字から切り出した角度部分には金ノコで切れ目を入れておきます。右は直線部と角度部をTIG溶接したところです。肝心のサイレンサはショートタイプのリバースコーンを注文しておきました。



4月21日
コックからガソリンが滲んでいるため、通勤前に取りあえずタンクを外してみました。コックのネジ外形はタンク側が約13mm(たぶん管用のG1/4?)、ホース 側が約11mmでした。英車用は新品でも機構的に滲んでしまうようです(笑)。工業用の配管のコックを探してみようと思います。



4月22日
リバースコーンサイレンサが宅配で送らてきたのでガレー ジで作製してきたアップアダプタを介して仮止めしてみました。角度も良いみたいです。


タンクが外れているのでヘッド部を観察してみました。プラグはセンタに移動していま す。小さいCプラグです。スダッドでは9本になって いるようです。


ガレージからクロノメトリックのメータを持ってきました。ケーブルはやはり使えるようです。メータの取り付けプレートはケーブルの接続位置が異なるため作り直す必要があります。電磁式はケーブルがメータの中央にありますがクロノはずれています。メインキーでハンドルロックもしたいのでメータパネルは再作します。



4月23日
ロゴを作成してみました。ここに ノートンのロゴがあります。フォーマットがEPSなので 同僚にBMPに変換してもらい、ステカで読み込みます。タンクのロゴのTritonのを合成して作成しました。


リタ製のタンクに付いていたコックです。分解してみました。シールはコルクの ようです。この方法では新品でも滲んでくると思います(笑)。右はホームセンタで購入したエア用のコックです。古めかしいデザインだったので早速買ってみ ました。サイズは管用のG1/4でテフロンのシールテープで取り付けました。難点はタンク内にフィルタが付かないことです。取りあえず漏らないみたいで す。



4月25日
アルミタンクをマザーズでさっと磨いて、ステンレスバンド下にスポンジゴムを両面テープで貼りつけます。もともとタンクに張ってあったリタのシールからロ ゴをステカで切ってタンクキャップと対称 になる部分に貼ってみました。


エキパイの接続部です。フランジを閉め込んでも固定できないです。ネジを締めこんでいくと 両側が接触して縮まないようです。少し削る必要があります。


近所の2りんかんで購入してきたフィルタホースをコックに接続しました。アマルはホースの取り付け向きが自由に回転します。


ステカで作ったトライトンのステッカをナンバプレートベースの余白部に貼ってみま した。



4月26日
オークションで購入したVTR250のメインキーです。 ハンドルロックできるように取り付ける予定です。右は一緒に付いていたVTR250のガスケットキットです。VTR1000F用なら良かったのに(笑)。


一応、ウイットワース(WW)の工具も買っておきます。アイゴのコンビネーションレンチです。ウイットワースは6角の対面寸法ではなく、ネジ部の寸法が レンチ にも表記されているということです。右写真の下がWWの1/4(13.34mm)です。中央は普通インチの1/4です。その上が普通インチの1/2です。 例えば普通6mmのネジには10mmのソケットが合うと憶える必要がありますが、ソケット側に6mmと書いてあれば憶える必要がありません。


ガソリンタンクのキャップゴムパッキンがぼろぼろなのでフッ素ゴム板から切り だしました。セヴン用のコレクタタンク作製用に買ったゴムシートです。


こちらは秋月のシールバッテリ用充電器です。ハンダ付けしてケースに入れました。



4月30日
また、朝にちょっといじりました。エキパイの接続部が緩いので0.3mmのアルミ板を挟みました。丁度良くなりました。ついでにプラグとメインジェットを確認しておきます。プラグはNGKのR018Cの6番が付いていました。メインジェットは240番、ニードル ジェットは106とマーキングがありました。取りあえずメインジェットを220番くらいに落してみます。


フッ素ゴム板から切り出したタンクキャップのパッキンを取り付けました。一緒に映っているのはぼろぼろになったパッキンです。