ジャンクで目指す
走査型電子顕微鏡のページ

その5:真空環境の整備


2014年
12月27日
モ ノタロウで購入した部品です。
真空のフィードスルー(電流導入端子)は新品だと、えらく高いのでスパークプラグで代用します。ベンさんのYouTube参照のこと。型番はC6HSAです。抵抗の入っているものは使えないので注意します。いっしょに 10mmの1mmピッチのタップも購入しておきました。右はGND側電極外して中心電極にケーブルを半田づけしたところ、電極はニッケルでしょうか?普通に半田づけできます。碍子の方が真空側です。12個購入しました。


これもモノタロウの熱電対真空ゲージとイオンゲージ用のシールドケーブルです。長さは10m。


19インチラックが載るようにOSBでラックを延長します。水性ペイント完了。


延長分の長さのラック切断して、スタイロフォームでかさ上げします。


ゲージポートのテーパスリーブ作製の続きです。内径を1インチに広げて、イオンゲージを挿してみたところ。


端面をテーパ加工し、続いて突っ切ります。


テーパスリーブ部完成しました。袋ナットで仮止めしてみます。


12月28日
アングルバルブに手動レバーを追加します。左からアルミで作ったキャップ延長スリーブ下がステンレスの偏心ブロックです。


コの字型の引きロッドをアルミで作製します。キャップに引きロッドが入る長穴を加工して、偏心ブロックを仮止めしてみます。


12月29日
ステンレス棒からレバーを切削します。


偏心ブロックレバーTIG溶接します。バルブは強いスプリングで押されているのでレバーは長めにしました。偏心ブロックの下には摩擦低減のテフロン板を挟みました。


オークションで購入した5インチのオシロ用CRTです。1個500円で3個買いました。蛍光面と実験用電子銃/偏向板部を取り出します。


早速分解してみます。CRT内を大気圧にてから、ガラス切りで蛍光面の周囲にキズを入れます。タコ糸にアルコー ルを含ませて火を付けキズ部分を加熱して、濡れたタオルで冷やすと簡単に割れます。なかなかキズのとおり真っ直ぐには割れくれませんが、1個目は蛍光面を分解できたの で、まあまあでしょうか。電子銃/偏向板の部分も割りたかったのですが、ひびが入りダメでした。


蛍光面のエッジはダイヤモンドホィールで面取りします。蛍光はガラスに塗られているだけで、定着していないので触ると取れてしまいます。慎重に扱います。



12月30日
CRT分解の2個目です。電子銃/偏向板の部分を分解してみます。1個目のCRT分解はフリーハンドでキズを入れたので、今度はなるべく真っ直ぐキズが入るように旋盤に付けて回してみました。


分解する前にCRT内を大気圧にします。電動リュータにダイアモンドビットを付けて小さい穴を開けます。大気圧になると、ゲッターの周囲が白く変色していきます


前回と同じタコ糸法で割りましたが真っ直ぐ割れませんでした(笑)。


ゲッターはすっかり無くなりました。2個目は蛍光面電子銃/走査部に分解できました。


熱電対真空ゲージ用のシールドケーブルを作製しました。ケーブルのテストは良好です。


12月31日
ベルジャーベース延長接続部を取り付けます。タップで6mmのネジを6個立てます。まだベルジャーベースに排気用の穴は開けません。


フッ素ゴムのOリングをはさんで6mmのキャップボルトで固定します。


左はベルジャーベースの下からの写真です。アングルバルブを取り付けて油拡散ポンプの中も真空にしてみます。ポンプを起動すると、いつもの値まで下がりました。大きな漏れは無いようです。


2015年
1月1日
アングルバルブにL字ホースアダプタ取り付け、ゴムホースを分割して配管しました。アングルバルブのレバーが当たらない所までポンプを移動しました。ぎりぎりで入りました。


1月2日
ガイスラー管の電源がバラのままで感電しそうなのでOSBに取り付けてまとめました。高圧のケーブルは二輪パーツ屋で購入したハイテンションコードです。ケーブルの先端にはワニ口クリップを付けました。


水冷バッフル油拡散ポンプの水冷配管の準備です。ガレージの水の配管は元々、TIG溶接機用(300Aトーチ)に配管してあり、現在は使用していません。左はガレージの水の入り口です。上へ伸びている配管は屋根のスプリンクラに繋がっています。ガレージへの配管は10mmのウレタンホースです。ウレタンホース用のワンタッチカプラをホースニップルに接続しておきます。


ガレージへの取込口で溶接器への配管を切断してホースを接続します。ホースはどこにも繋がず、ループにして外へ排出して漏れテストを行います。


追加したホースは漏れなく外に排出できることを確認しました。排出側のウレタンホースは延長して、ガレージの雨ドイに連結しました。


油回転ポンプの振動防止のスポンジをお風呂マットからスポンジゴムに交換しました。お風呂マットは硬すぎました。ラックに伝わる振動が少なくなりました。


ゲージポートの続きです。フランジを作製します。20mm厚のA6063を切り出し、厚さを15mmにします。


フランジの中心にCNCで29mmの穴開けます。テーパースリーブが少しきつめでちょうど嵌りました。


1月4日
写真が無いですが、前々日に完全にリークしなかったため、オイル逆流しました。ガイスラー管の内までオイルでいっぱいでした(泣)。配管は一度、全部分解して石油で超音波洗浄した後、お湯と中性洗剤で洗い、その後スチーム洗浄しました。


ガレージ前扉の前のラックを正面左側に移動しました。


ゲージポートのフランジの続きです。4つ爪で掴んで、Oリングを加工します。その後、溶接用の段加工をします。


テーパスリーブとフランジ部を溶接します。少しきついのでハンマで圧入して段を合わせて溶接しました。


袋ナットを締めて、3つ爪で掴んでからフランジの外形を加工します。


完成したゲージポートの部品です。右は仮組みしたところ。


オイルが逆流し、洗浄した部品を組み立て直しました。ほぼ以前の圧力まで下がるようになりました。


前日にホースリールを繋いだまま、一晩おいてしまったため、寒さで水が凍結して塩ビの部分の配管が割れていました(泣)。