ジャンクで目指す
走査型電子顕微鏡のページ
その17:予備実験と装置の製作
2016年
6月19日
先週は2輪でガレージに来たのでノートPCが無く、アクリル部品の切り出しができませんでした。今週はノートPCがあり、アクリル部品を作ります。加速電圧のリーク用の抵抗ホルダとシャフトの先に接着するショートバーです。
抵抗ホルダを絶縁プレートに接着して抵抗を挟みます。シャフトを回すとショートバーに付いている電極が接触して放電させます。これでベルジャー内の部品を直ぐにいじれます。
6月25日
電磁レンズを作るためにいろいろと実験しています。アノードと蛍光面の間に3mmのアパチャを入れてみました。加速電圧は5KVです。
Win7のノートが無くてもレーザ加工できるように古いXPノートに環境をコピーしました。XPでもちゃんと加工できました。
7月3日
電磁レンズを作る準備です。レンズは軟鉄の丸棒を加工して作ります。加工のために、大分昔に買ったイスカルのチップ突っ切りホルダを作製します。チップとホルダを買ってそのままになっていました。チップはホルダに刺さっているだけで、当然、突っ切り方向にしか使えません。
フライス盤用の敷板バーを加工してホルダが嵌る凹部を加工します。凹部にホルダを合わせみます。同じバーからクランプ部品も切り出しました。
クランプ部品はコの字に加工して、6mmのネジ切りとバカ穴加工します。
旋盤の刃物台で挟める高さまでバーを削ります。
突っ切りホルダが完成しました。右は裏側です。
早速、突っ切りしてみます。刃物台からの距離があるので相当ビビリます。
ビビリを抑えるために少し修正します。クランプを1つにして、後ろ側は4mmのネジで固定する方法にしました。刃の長さは25mmほど出したところで固定しました。裏側も再加工します。固定用の穴を複数開ければ、刃の長さもある程度調整できます。
修正した突っ切りホルダで再度加工してみます。ビビリは出ますが、前よりはだいぶ良いです。50mmの軟鉄丸棒が突っ切れました。
7月9日
先週突っ切った鉄から、試作の3磁極レンズを作ります。黄色が長短磁極、水色が磁石です。
ヤフオクで購入のケース用の内径48.6mm、厚み2.3mmのシーム有鉄パイプが来ました。これは単管の規格ですね。ただし、メッキはされていません。もうちょっと奮発してシームレスの方が良かったかも(笑)。
もう一つ、短い磁極の方を突っ切ります。
双方とも、磁極の部分の荒削りしました。それぞれ、長短磁極と中間磁極、中間磁極スライド部になります。
中穴を9.5mmで開けました。10mmのスパイラルリーマで仕上げる予定です。
7月10日
ケース用の鉄パイプは高速カッタで所定の長さに切り、小口は旋盤で仕上げます。
中間磁極スライド部の加工をします。突っ切れば、磁極と中間磁極スライド部に分かれます。
中穴をリーマ加工します。
磁極の外径をケースの内径まで削ります。ケースが入りました。
7月17日
小部品の内側を加工して、磁極と中間磁極スライド部を突っ切って分割します。
突っ切りの時にカンでちょっと失敗しましたが、どうにか分割できました。
磁石と長い磁極、中間磁極スライド部を合わせてみます。
7月23日
先週の続きです。短い磁極を作ります。写真ピンボケでした。
ひっくり返して、中間磁極を作ります。センタドリル、続いて中ぐり加工。
短い磁極と中間磁極を分離します。
短い磁極の端面処理。
中間磁極の端面処理。
長短磁極と中間磁極、中間磁極スライド部が完成しました。
7月24日
短い磁極が取り付けられるようにケースの内側を加工します。
磁石と長い磁極、中間磁極スライド部の間に入るスペーサをポリプロピレンから作ります。外形加工をして磁石を嵌めてみます。良いようです。磁石は超強力なので慎重に扱います。
続いて長い磁極が入るように中ぐりし、嵌めてみます。こちらも良いようです。
長い磁極と中間磁極スライド部を結合してみます。磁石は外すのが大変なので付けていません。
7月30日
中間磁極スライド部に固定穴を開けます。センタドリルで加工。加工が終わってから気が付きましたが、これは中間磁極でした。失敗。
あらためて、中間磁極スライド部に固定穴2.5mmを120度で3カ所開けてます。その後、3mmのタップでネジ切りします。昔、買った日研のタッパーを使いました。
ケースにも長短磁極を固定するネジ加工をしました。こちらも3mmです。セットボルトて仮固定してみます。
3磁極レンズを固定するホルダを4mmのアルミ版からCNCで作製します。以前に作ったオシロのCRT用の内径を50mmに変更。
7月31日
アルミで固定ブロックを削り出します。こちらも3mmでネジ切をします。
ホルダにも穴開けして固定ブロックを取り付けます。ケースの外径は48.6mmなのでセンタ調整できます。
上で作った中間磁極スライド部と中間磁極を仮組しました。中間磁極には必要ない穴が空いてしまいました。
8月6日
ガレージ内は暑くて午後5時を過ぎてから作業。ホルダのネジが勘合する部分をセンタボルトで1mmほど凹の穴開け。
8月7日
暑いので母屋で3磁極レンズの組立てます。鉄粉や埃が付いて、厄介です。
磁石が強力なので、組み立てが難しいです。やっと長い磁極側を組立。磁極がケースに付かないようにセンタリングのジグを作った方が良いです。
続いて、短い磁極の方を取り付けようと思ったのですが、中央磁極に付いてしまいました。ケースと面一になる必要があります。もう一度、逆側から分解しないと取れません。
再度、分解。次回、ジグと中央磁極とのスペーサを作って再組立てします。