1.全ての部分に保護膜を作ります
エッチングするアルミをラッカースプレーで塗装します。全体をムラ無く塗ります。色は何でもかまいません。暗い色を使った方かアルミ地が確認しやすくなります。
2.マスクをします
ステカで切った文字やマークを貼ります。エッチングしたい部分を抜いたカッティングシートを貼ります。普通のカッティングシートでOKです。エッチッグさせたくない部分をガムテープや荷作りテープでマスクします。下はカッティングシートを貼ったところです。
3.サンドブラストをかけます
マスクをしたアルミに対してサンドブラストをかけます。圧力が高いとカッティングシートが破けるので空気圧を低めに調整します。ラッカーの塗装面は固いためブラストをすると下のアルミ地が直ぐに出てきます。下はブラストをかけたところです。
4.エッチングを行います
塩化第二鉄の液の中につけてエッチングを行います。時々ハケなどでエッチング面をぬぐいます。表面に黒い幕が出来ますがこれがあるとエッチング速度が低下します。時々エッチングの具合を確認して、適当な所で水洗いします。下はエッチングの終わって表面のラッカーをアセトンで取ったところです。
注)プリント基板用の液では反応速度が速くて温度が上昇するかもしれませんので、前もって実験を行って適性な濃度に調整してください。
5.表面処理をします
今回は全体にブラストをかけました。コンパウンドを使ってバフがけを行ってもOKです。
6.その他の例
ミッレのカバー
バフがけを行うと上のベベルカバーのようにエッチングした部分がつや消しになります。
セヴンのハンドル(アルミを版下に使った例)
エッチングしたアルミ版の上でカーボングラスファイバーを積層すると文字を浮き上がらせることができます。当然印と同じように逆さに作っておく必要があります。