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ケントのECU化
その12
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セヴンのECU化を紹介していきます。


2011年
10月28日
健康診断のため午後休。横田基地の裏のジョイフル本田にて買い物。インチのステンレスナット、250型平型端子セットなど。



ロールバーを取って、ベルトを4点止めにする準備をします。フックの位置が悪いです。


10月29日
大分昔にピロボールにしようと買ったフロントアーム。そろそろ作り始めようと思って良く見たらロア側が2種類ありました。多分、後期のワイドタイプが混ざってます(泣)。アッパ側は2個ともノーマルタイプでした。ワイドタイプはどうにか、切り貼りしてノーマルタイプに修正できそう。


伊豆半島一周でオルタのボルトが落ちたので下回り点検しました。


4点止めのベルトステーですが、フックの位置が悪いので付け替えます。ガレージ近くのホームセンタでステンのチェーンを買ってきました。取りあえず、切断します。


ラジエータのタンクですが、アルミで作製するために、厚紙でを取ります。同時に型番を確認しました。FORD 84AB 8K218 AB/BB 53191/Aと刻印があり。ちなみにネットで調べるとエスコートMK3用みたいです。ヨーロッパ(ドイツ、デンマーク)あたりのサイトで引っかかります。


10月30日
4点止めベルトステーに上記で切断したフックをTIG溶接します。


溶接後、サンドブラストします。前の日が小雨で砂回収用のシートが濡れていてコンクリト用フネの中でブラストしました。砂はほとんど回収できません。


4点止めシートベルトの位置が良くなりました。


ラジエータタンクの作製の続きです。2.5mm厚のアルミ板(廃品)を型紙に合わせて簡易コンタで切断しました。その後、剥離剤で塗装を落としておきました。


純正をまねて配管用の接続部を作製します。外形15mmの下側を旋盤で削り出し。その後、外形10mmの上側の細い方も作製しました。


上下2種類の配管部作製完了です。問題はラジエータキャップが嵌る部分ですが、アルミ棒から作るか、市販品を購入するか迷うところです。価格は4000円くらい。旋盤/フライス盤で作ると、1日弱の作業量です(笑)。



11月5日
ラジエータタンクの作製の続きです。キャップのベースを作ります。棒状のアルミが無いので以前にオークションで買ったアルミブロックから削り出します。ブロックを4つ爪に挟んで片側を棒状に加工します。その後、3つ爪に付け直してもう片側も加工します。


アルミブロックからΦ60の丸棒ができました。


お手本のラジエータタンクを真似て外形加工します。その後、センタに16mmのドリルで穴開けを行い内側を加工します。センタ穴は貫通させず寸止めしておきます。


11月6日
フライスに付け直しキャップが嵌るようにフランジ部を加工します。後ろ側から寸止めしたセンタ穴に5mmくらいで貫通させます。この穴からエア圧をかけて機密を確認します。1気圧を超える位でキャップから開放されることを確認しておきます。


キャップが確実に付くことを確認して、旋盤で突っ切ります。


キャップもめっきがくすんでいるので、耐熱赤でスプレーしておきます。


ベースにブリーザのニップルを付けてキャップを取り付けてみます。


タンク本体の上側アルミ板にベースの入るをCNCで開けます。写真がピンボケ。その後、ベースを裏側から溶接します。


配管接続部の大小を溶接します。


先週切り出しておいた側面アルミ板を溶接します。今週はここまでです。



11月13日
ラジエータタンクの続きです。上下の配管接続部を溶接します。



残りのアルミ底板を溶接してタンク本体は一応、完成しました。


加圧テストを行います。中性洗剤を混ぜた水を半分くらい入れてキャップ閉めます。下側のホースの先端をクリップで止めて、2kg/cm2くらいのエアを加圧します。余分な圧力はキャップから逃げていき、タンク内は規定圧力になります。1時間くらい放置してタンクから水や泡が出ないことを確認します。その後、キャップを開けると内圧が開放されることを確認しました。


アルミタンクでは中身が見えず、クーラントの量がわからないため、以前に購入した油圧計の接続に使った6mmのテフロンチューブを使ってレベル計を作ります。ホームセンタでエア用のワンタッチアングル継手を購入してきましが、耐熱が低いです。


四角く切った8mm厚のアルミに管用テーパ1/8タップを立てます。タンク側には8.5mmの穴を開けて溶接しました。


タンクの手前側に固定用ステーを溶接しておきます。


ワンタッチ継手にテフロンホースを接続して完成しました。



11月19日
ラジエータタンクをブラストします。ステカで作ったカッテングシートを貼り、ガムテでマスキングをします。この日は小雨が降っていたのでコンクリ用フネの中でブラストしました。砂はほとんど回収できません。


ブラストの終わったラジエータタンクを車に取り付けます。ステーとタンクの間に5mm厚のスポンジゴムを敷いておきました。


燃料系のECU化を目指して、空燃比計を取り付けます。スカットルに15mmくらいのを開けましたが、奥にワイパーモータの鉄のステーがありました。鉄のステーにも穴を開けてケーブルを通す穴を貫通させます。空燃比計のアンプ部はリレー/ヒューズの横に取り付け、空燃比計センサへの接続ケーブルはバッテリと車体隙間から下側に通します。


空燃比計の動作テストを行います。アイドリング状態では12〜13ぐらいを示します。


11月20日
続いてデータロガーを設置します。PCと繋いで空燃比計とデータロガーからデータが送られてくるか確認します。


データロガーにエンジンエミュレータからアクセル開度(アナログ)回転数信号(タコメータ用パルス)を接続します。


ラジエータタンクと空燃比計/データロガーの動作テストです。買い物を兼ねて近所を一回りしました。道の駅(川本)にて。


ガレージに戻ってラジエータタンクを確認します。漏れは無く問題なさそうです。


SDカードリーダがガレージに無く、データロガーのデータ確認ができないので、ヘッドレスト軽量穴あけ加工を行いました。以前に軽量化しすぎでステーが弱くなったので控えめにします(笑)。CNCで’7’の文字を切り抜きました。


加工の終わったヘッドレストを装着してみます。左右2個加工しました。


11月21日
アパートのPCでデータロガーデータを見てみます。下から黄色がアクセル開度、赤紫が空燃比、黒が回転数です。空燃比は10〜14くらいをいききしています。濃い目です。アクセルを戻すと15〜17くらいに薄くなります。アクセル開度は0%付近の不感帯が大きいのでセンサの取り付け位置を調整した方がいいです。



11月26日
データロガーの残りのチャンネルに加速度インジェクタ開度大気圧に設定します。


近所を一回りしました。赤:加速度、緑:インジェクタ開度、青:大気圧です。大気圧は変化無くつまらないです(笑)。インジェクタ開度でたまに異常な値になることが判りました。青丸の部分です。


インジェクタ開度不具合を調べます。エンジンエミュレータを有効にして、エンジン回転アクセル開度をいろいろと変えてログデータを取ります。左図の細い方のパルスはデータロガーの特性のようです。アクセルがOFFでエンジン回転数がある程度ある場合にはインジェクタは完全にOFFになり燃料カットします。この後はじめて出るパルスでこのようなグラフになるようです。エンジンエミュレータでも同様になりました。


 右図の太いパルスはエンジンエミュレータでも不要なパルス(約10mSec)が出ることを確認しました。スロットルセンサ用ADコンバータのノイズでスロットルがOFFにならないためです。現状では10ビットのAD値で10以下のもをスロットルOFFにしています。プログラムを修正してスロットルOFF時に10以上になったデータをPCコンソールにデバッグ出力してみました。11以上の値も出現し、なかには25という値もありました。次回対策をしてみたいと思います。



12月3日
先週のインジェクタの不要パルス不具合の解析です。AD値21以下をスロットルOFFとしましたが、なぜか不要パルスが出ます。ソースをよく見ると非同期噴射(加速ポンプ)動作が15以上差で非同期噴射をしていました。修正しました。


コンソールに新しいページを追加します。単独で点火時期噴射量コンソールボリュームから増減できるようにしました。


12月4日
空燃比計からのAF値(アナログ電圧0〜5V)を入力するため、仮配線でケーブルを追加しました。3.5mmジャックで空燃比計と接続します。


空燃比計からのAF値とパワーの出る理想空燃比12.5(目標値)との誤差補正係数を表示するページを追加します。AF=AF値のADコンバータ値、AFv=AF値のADコンバータの4回の平均値、AFm=補正係数です。


買い物を兼ねて隣町のホームセンタまで試走


修正後のデータロガーのグラフです。不要なインジェクタパルスが出ないことを確認します。


車体にコレクタタンクを取り付けました。取り付け位置は運転席のペダルの直ぐ前、後ろ側キャブの下です。少し車体を持ち上げないと入りません。当分の間はキャブで動かすのでタンク内の高圧ポンプは使いません。配管は次回の予定です。



12月10日
インジェクタ駆動テストです。駆動用のFETにシリコンシートを挟んで、筐体のヒートシング部にネジ止めしました。


インジェクタの配線をエンジンエミュレータから分岐させ、インジェクタを駆動してみます。200Ωの抵抗くらいまでならドレイン電圧が0Vになり駆動できますが、インジェクタ(直流抵抗10Ω)は駆動できまません(笑)。原因は駆動用のFETのVgs(th)電圧がデータシート上3〜5Vとなっていて、5V系C−MOS出力では電流を流すような駆動できないようです。FETは昔、秋月の通販で購入したFQA14N30です。


早速、実験してみます。FETとインジェクタを接続して可変電源につなげます。ゲートは抵抗分割で電源の半分に設定しておきます。電源12V(Vgs=6V)の時には問題なくインジェクタを駆動できました。電源を9.5V(Vgs=4.75V)にするとインジェクタは動きませんでした。ということで、FETを変更します。セミオートマ用のモータ駆動用に購入したSUP85N15です。パッケージがTO−220なので、絶縁ブッシュがないと筐体に取り付けできません。次回、ブッシュを入手して交換してみます。


12月10日
コレクタタンクの漏れ/耐久テストのため、コレクタタンク経由でキャブにガソリンを供給します。リアに載っているミツバの電磁ポンプの出力を一度コレクタタンクに入れ、通常は燃圧レギュレータの戻り接続部からキャブに接続しました。コレクタタンク内の高圧ポンプはガソリンに浸かっているだけです。


近所のホームセンタまで、試走しました。今のところ漏れてません。


左腕がタコメータの設定スイッチにあたり、気が付くと設定モードになっていることが多いのでスイッチガードを作製してセンタトンネルに取り付けました。ガードは3mmのアルミ棒から作製しました。






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