フライス盤自作CNC化

フリーのCNC用ソフトウェア
HeeksCNCの使い方の健忘録

 その1

ベースとなる直方体に球面の凹部を作り、
Pocket切削のNCデータを生成します。

  


だいぶ前にダウンロードはして、さらっと使ったことはあるのですが、本格的に使っていなかった、というか、使い方が分からなかったHeeksCNCを使ってみようと思います。WEBから0.18.0のWin版をダウンロードしてインストールします。デフォルトのままだと背景がオレンジ?のグラデーションで、いまいち気持ち悪いので、グレーに設定します。"Option"のウインド内の"View Option""top background""bottom background"グレーにします。  


テスト用の図面を描いていきます。初めにベースとなる直方体です。メニューにある"Solid"から"Cube"をクリックして選びます。下図のように、メニューアイコンからも直接選べます。



3辺が10(単位はmm、以降、単位を省略します。)の立方体が出てきます。正面から見ているので立体なのか分からないですが〜



メニューにある"View"から"View XYZ Isometric"をクリックして斜めから見みます。メニューアイコンからも直接選べます。



斜め上から見た立方体が表示されました。



立方体の属性を変更します。選択されている図形は左下にPropertiesウインドに図形の属性が表示されています。40に設定します。左下のチェックボタンを押します。



チェックボタンを押すと、設定が更新されて図形が変化します。



続いて、凹部となるです。立方体の時と同じくメニューアイコンから球を選んでクリックします。が図面上に出てきます。



球を選んで属性を変更します。直方体と同じくPropertiesウインドを表示させます。



センターを20,20,15に、半径を10に設定します。左下のチェックボタンを押すと、設定が更新されて図形が変化します。



別の球を新規に追加し、属性を変更します。センターを25,25,10に、半径を5に設定します。大きい球の横に小さい球が並びます。その後、メニューの矢印アイコンを選んで"Select Mode"にします。大きな球をクリックした後、CTRLキーを押しながら小さい球をクリックします。CTRLキーを押しながらクリックすると選択を追加できます。



その後、メニュー"Solid"から"Fuse"を選びクリックします。メニューアイコンからも直接選べます。



2つの球が合体(OR)して一つの"Result of Fuse Operation"オブジェクトなります。



次に2つの球を選んだときと同様に直方体"Result of Fuse Operation"を選んで、メニューの"Solid"から"Cut"を選びクリックします。メニューアイコンからも直接選べます。



直方体から2つの球から作った"Result of Fuse Operation"が切り取られ凹部ができ、オブジェクトは"Result of Cut Operation"となります。



メニューの"View"から"View Rotate"を選びます。左上の表示も"View Rotate"になります。メニューアイコンからも直接選べます。



マウスを上下すると視点が回転し、裏側から見た図にすることができます。再度、矢印アイコンを選んで"Select Mode"にします。



Propertiesウインドの上にある"Set the selection filter to only edges"を選びます。



図形の下側の4辺を選びます。初めに1辺をクリックし、残りの3辺はCTRLを押しながらクリックします。丸マークが付いていきます。



図形のウインド上で右クリックして"Make To Sketch"を選び、クリックします。



4辺から作成した"Sketch"がObjectsウインドに追加されています。再度、視点を"View XYZ Isometric"にします。



"Result of Cut Operation"オブジェクトを選んでからメニューの"Machining"から"Add New 3D Operation"を選び、"Attach Operation"をクリックします。



次に"Sketch"オブジェクトを選んで、メニューの"Machining"から"Add New Milling Operation"を選び、"Pocket Operation"クリックします。



ポケット切削のパラメータ入力用のサブウインドが開きます。step over=2,Tool=3mm,keep tool downチェックを入れて、clearance to height=10,rapid safty space=10,start depth=10,final depth=0,step down=2に設定します。その2のページで判明しますが、この設定は無駄なデータが多く入ります。とりあえず、NCデータを生成してみます。



メニューの"Machining"から"Post-Process"をクリックします。



DOS窓が開いてPythonのスクリプトが走り、NCデータが生成されます。大きい図形の場合、step overやstep downの数値が小さいと非常に時間がかかるので注意します。今回は図形が小さいので数10秒で終了するはずです。



DOS窓が閉じると、NCデータがワイヤフレームで表示されます。下の"Output"ウインドにはGコードが表示されます。一応、Gコード行をクリックすると所定の部分のワイヤフレームが太く表示されます。細かいラインはどこが太くなったのか見えませんが。



その2へつづく