フライス盤自作CNC化

フリーのCNC用ソフトウェア
HeeksCNCの使い方の健忘録

 その3

WEB上のSTLデータのPocket切削

 



その2からの続きです。HeeksCNCはSTLファイルのインポートができます。さっそくWEBから探してみます。F86のデータがありました。



メニューの"File"から"Import"でインポートするとシェーデイングされた"STL Solid"が出てきます。



大きさを調べてみます。"Geometry"がら"Add Dimension"で翼の両端をクリックすると112mmでした。フライスで切削するには大きく、時間短縮のためにも半分にしてみます。



"Transform"から"Move Scale"を選んで0.5を設定します。



小さくなりました。再度、大きさを調べてみます。56mmになりました。これなら0番のフライスで切削でます。



ワークの上に原点がくるように"STL Solid"移動して垂直尾翼の少し上に原点がくるように調整します。



STLデータのほとんどが3Dプリンタ用のデータだと思われます。たとえば以下の赤枠の部分は3軸フライス盤ではちゃんと切削できません。上図の前側の吸入口も削れません。



Pocket切削用の外枠を"Sketch"で作成します。閉じていないとエラーになるので注意します。




直線で囲って、こんな感じになりました。



視点を変えて、切削深さを確認します。原点から-17mmです。"STL Solid"を選んで"Attach operation”します。この時にプロパティに"minimum Z"の項目がデフォルトで0になっているので、-17に設定します。



"Sketch"を選んで"Pocket Operation"を設定します。原点がワークの上にあるので、"final depth"はマイナスになります。



""GO Post-Process"をすると、データのワイヤフレームが生成され、表示されます。視点を回転させて、変なところがないか確認します。



Pocket切削外枠Sketch基準なので、外枠左右対称でないと、パスも対称でなくなります。以下の黄色の部分のSketchが対称になっていませんでした。



修正します。"Sketch”を選択して"Line"を展開します。クリックすると指定のワイヤ太く表示されるので、選択しているところが分かります。



"Line"をさらに展開すると"Point"になります。修正したいを選んでプロパティを表示させます。



座標を左側と同じ位置に修正してチェックボタンを押します。図が更新されます。



所定の箇所を修正して、外枠が対称になりました。



NCデータを出力した後に.heeksをセーブした後で再ロードし、そのまま"GO Post-Process"するとエラーになることがあるます。その場合には"AttachOp","PocketOp","NC Code"を一度、削除します。



外枠のSketch3Dオブジェクトのみなりました。



NCデータを作るまえに、フライス盤のY軸 (奥行方向)をの方向と合わせます。"STL Solid"を選んで、"Transform"から"Move Rotate"を選びます。ポップアップウィンドがでます。"angle"-90に設定します。同様に"Sketch"も選んで、-90度回転させます。



双方とも回転しました。その後、再度、3Dオブジェクトを"Attach operation"、Sketchを"Pocket operation"して再度、"GO Post-Process"します。



90度回転したNCデータが生成されました。